自分を大切にする話

自分を大切にしようと思う。


東京に出てきて、
今までに出会わなかった価値観に出会うことがある。
驚くようなこともある。


人間は弱い生き物だから、
一人では生きられないから、
大多数の価値観に自分を合わせていく。
たとえ、それが今までの自分を否定することだとしても。


だから、なんというか、
東京という街が人を作り上げていく。

「東京の人はこうだ」
なんて決めつけるつもりはさらさらないけど、
田舎から出てきた僕にとって
東京の空気感みたいなものを感じるときがある。

それはとても危険なもので、
その空気感を「正解」のように信じ、
自分をそう変えようとしたとき、
あらゆるものが一気に崩れ去る。


そこにはやっぱり無理が生じているから、
気づかないうちに自分の中に負荷をかけている。

心が疲れてしまう。


きっと都会から田舎に帰る人の心境というのは
そんな感じなのだろうと想像する。





自分を大切にする。


僕は会社の人が好きだ。
本当に良い会社に入れたと思っている。

教わることにも素直に従う。
それは僕のプライドでもある。



けれど、自分の根底の価値観まで
無理に合わせていくつもりはない。
これまで大切にしてきたことを否定するつもりはない。

それは今まで関わってきた、
自分に影響を与えてくれた人たちをも否定することだから。





自分を変えようとすることは大切。
けれど、自分を大切にすることは
きっと、もっと大切。