お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

裏シャーロック・ホームズ その10

2008年12月19日 | 裏ホームズ(一話完結連載中)
「僕には全てが分かっているんですよ」ホームズは静かに、しかし、正義を貫く強い意志を秘めた口調で続けた。「忌まわしい動機、狂気としか思えない犯行の手順、そして、最も憎むべき犯人・・・」
 ホームズは右の人差し指を、力強く私に向かって突きつけた。
「それは、あなただ!」
 私は思わず立ち上がった。
「すばらしいぞ、ホームズ!」私は興奮して叫んだ。「犯人を指摘する時の君の演技力は完璧だよ! 申し分がない!」
「お褒めに預かり光栄の至りだよ、ワトソン」
 ホームズは満更でもない顔をした。
「あとは・・・」わたしは顔を曇らせて言った。「この依頼された事件を解決するだけだな」
「ああ、分かっているさ。これは演技力では乗り切れないからな」ホームズは溜息をついた。「厄介だよ・・・」


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