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かめよこある記

~カメもタワシも~
To you who want to borrow the legs of a turtle

忍びよる影との戦い

2020-08-13 22:29:04 | かめよこ話

 近頃、図書館デビューして「失われた時を求めて」と「ゲド戦記」を読んでいる。
 「失われた・・・」に「ちょっと何言ってるのかわからないんですけど」が止まらない。
 
 ゲドのような魔法使いでなくとも人は影と対峙、そう、まさに対峙しなければならない時があるものだ。
 あれは、まさに横になり「影との戦い」を読んでいた時ではなかったか。
 目の端を何かが走った。(もちろん、ガッチャマンやコロボックルであるはずがない)
 ヤツが、もうこんなところにまで忍びよってきていようとは。(季節柄、わからぬでもないが)
 抗いがたい恐れがわいてきた。
 この前、宙に浮かんでいるのをみてしまった時は、幻であってくれと祈ったものだ。(はばたくヤツほど恐ろしいものはない)
 目を逸らし続けていられたらどんなにいいか。だが、そうもいってはいられない。寝ているうちに体を這い上がってきたらどうする?
 いい知れぬ恐怖が襲った・・・。
 意を決し杖を手に、背後にまわりこんだ。この杖は、先がひろがっていて網目状になっている。
 動きが止まったところに素早く一撃を加えたが、すでに消えていた。
 行方を追ってベットの下を覗き込むと、暗がりに息を潜めていた。それで、うまく闇に紛れたつもりか!
 光の束を浴びせ続けると、たまらずうごめきだした。やはり、光は苦手なようだな。
 (この光の魔法のやり方は驚くほど簡単だ。親指に軽く力をこめるだけである)
 まんまと光の下に追い出し、渾身の一突き、さらにとどめの一撃。
 かくして真の平穏がおとずれたのだった・・・。

 



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