
(from mixi)
前回の記事“エステな日々・ゲラ○・パリ編”つながりで、
お話はいきなり本場フランスに飛びます。
※エステ・最下位編を楽しみに待っててくださった方…
またの機会、気が向いたときに(なに!?)ということで。
ホテル・リッツ。
日本にも東京や大阪などにありますが、
これはフランス旅行中に、
無謀にもあのリッツ・パリに
突撃潜入した、とある家族(笑)の物語です。
画像は一部ネット上から拝借してます。
リッツ・パリ 本家本元の リッツ
名前は、知ってたけど……、
そこが、いわゆる、
普通のホテルじゃない!!!ってことだけはなんとなく
インプットされてたけど……。
何をとち狂ったか、奉行(mixiでのダンナの愛称)のやつ、
パリ最終日の夜に、
リッツのディナーを予約しちゃったんですよ。
世界中の美食家が集まるという、あの、 “リッツ” の
“エスパドン”
“金のナントカ賞”と“フランス最優秀職人賞”を受賞した
ミシェル・ロットの作る創作本格フランス料理。(受け売り)
世界で最も豪華なホテルと言われるホテル・リッツ。
そこで…………?、
われわれが……………?、
ディナーーーーーーー!!!
しかも、
本格フレンチのフルコース!?
大丈夫かよ!?
正直言って、喜びや期待や好奇心より
ビビる気持ちの方が ド~~~~ン と来ましたよ。
あのココ・シャネルの部屋があるホテル。
他にもヴァレンティノや、へミングウェイや、サルトルや、
チャップリンや、ピカソや、ショパンや、エルトン・ジョンや、
チャーチルや、……、
世界中の人が知ってる各界の著名人が常宿にしたホテル。
そして、
英国、スペイン、ロシア、エジプト、などの
各国の国王が泊まり、
かの有名な、愛する女性を得るために王位を捨てた
ウィンザー公がパリの仮住まいとしたホテル。
故ダイアナ元妃が最後に食事した場所。
最上級スイート・スイート・アンペリアル
高級ブランドが集まる世界で一番豪華な広場と言われる
パリ1区のヴァンドーム広場の高級感漂う雰囲気と、
近づくのも恐れ多い感じの“リッツ”の入り口に
圧倒されて、たいていの日本人旅行者は
外から見てるだけですが、
たまに勇敢なやつがいて、
日本のホテルのロビー見学の感覚で、われこそはと
侵入を試みますが、
つまみ出されるくらいならいい方で、
重厚な回転ドアのところで控えるドアマンの目をかすめて、
そこを突破するのは至難の技というか、まず無理です。
その、 リッツ で、
ディナー?
………………………………。
………………………………。
とても正気の沙汰とは思えません。
でも、予約しちゃったからには
行かざるをえません。
その日は最終日だったので、いろいろと買い物に忙しく、
かつリッツで食事ということで、支度に気合が入って
手間取り、結局時間ぎりぎりになってからあせって
タクシーに乗り込みました。
一台では無理なので、私と息子が先発。
奉行と両親があとの車に。
私たちが泊まったホテルからパリの中心地まで
車で15分くらいの距離だったのですが、
ちょうど夕方のラッシュにぶつかってしまい、
時間がかかるのなんの。
市内に入ってからも曲がる道曲がる道渋滞で、
車はノロノロ、私はイライラ。
いつまでたってもリッツにつかない。
もうとっくに予約時間は過ぎている。
あせる私。
そのうち何かヘン…と思い始める。
わざと渋滞してる道をぐるぐる回っているようにもみえる。
そういえば市内に入るまでもいつもより距離があった
ような気がする。
それまでも私と息子は、ルーブルが夜間(21:45)まで開園
されてる曜日は再度出かけたり、あと買い物とかでも、
パリ市内と自分たちが泊まっていたホテルをタクシーで
何度か往復していたので、おおよその所要時間と距離は
感覚でわかる。パリは三度目だったし、
市内観光もすませてたから、景色もところどころ見覚えがある。
やっぱりヘン…、
とっくに市内の中心部に入ってるのに
なんで着かないの!?
一瞬私の頭に、
『パリ市内のタクシーは日本人の旅行者と見ると、わざと
遠回りをする車もあるから気をつけた方がいい』という
どこかで読んだ文章が浮かぶ。
が、
方向オンチあんど地図嫌いの私はいまいち確信がもてない。
でも、息子の方は、私と出かけるたびにパリの中心部の地図は
見てたはず。なので、隣に座ってる息子に、
「ねえ、なんかおかしくない?
こんなに時間がかかるものなの?」
と聞くと、
「道、違うよ。たぶんわざと遠回りしてる」
という返事が返ってくる。
どうやら息子も不審に思っていたらしい。
息子の言葉に確信を得た私は、次の瞬間、
「てめーーーーーーーーーーーっ!!
このやろーーーーーーーーっ!!!
日本人だと思ってなめてんじゃねーよ!!
こちとら急いでるんだい!!!
とっとと目的地に行けよ!!!
ハリ、アーーーっプ!!!」
てな意味合いのことを、ブロークン英語でまくしたてると、
どうやら私が怒っているのだけは通じたらしく、
車が横道にそれると、ほどなくリッツに着きました。
あ、
言っときますけど、普段の私はこんなことしませんよ。
どっちかっていうと、
相手の行動に感付いても気づかぬ振りしてます。
でもこのときは、何しろ、
“リッツ”でディナーーーー!!、
しかもその一大イベントに遅刻!! だったので、
あせりと興奮と緊張で、平常心を失っておりました。
やっと目的地に着きタクシーから降りる私と息子。
―――ったく、もう!!
頭にきたので、チップなんかやるもんかと思ったけど、
天下の“リッツ”の前で喧嘩沙汰になるのは避けたかったので、
いつもよりかなり少なめの金額を渡す。
すでに予約時間はとっくにオーバーしてたけど、
まあこちらはお客さんなわけだし、とりあえず
許される範囲じゃない?とホットしたのもつかの間…、
後続の車がいくら待っても来ない… んだよ!!
ほとんど同時に出発したんだから、そんなに時間差はないはず。
でも“リッツ”の前で待ちぼうけの私と息子。
イライラを通り越して、何かあったんじゃないかと
心配になった頃、ようやく奉行たちの乗った車が現れる。
見てると、にこやかにタクシーの運ちゃんに話しかけ、
チップを渡す奉行。
こちらに近づきながら、
「タクシーの運転手が場所わかんなかったらしくてね、
信号で止まるたびに地図確認したりして、たいへんだったんだよ。
あんまり一生懸命だったから、チップはずんじゃったよ」
と奉行。
「………………………。」
あのう…、もしもし、
パリに住んでいて、“リッツ”知らないなんて、
東京のタクシーの運転手が、皇居や、帝国ホテルの場所
わからないって言ってるのと同じなんですけど……。
でもとりあえず、もう怒る気力もなく、
時間もなかったので、そのまま“リッツ”の入り口に向かって
突進する。
大幅遅刻のため、必死の形相であたふたと駆け込むわれわれ。
怪しまれて制止されても不思議はなく、何も文句は言えません。
レストランの予約客だと言っても、すんなり信じてもらえるかどうか…。
でもここでドアマンに引き止められてたら完全にアウチですよ。
このまま、強行突破しかない!!
と覚悟を決める。
ドアめがけて突進するわれわれ。
すると、当然、チェックが入ると思ってたら、
ドアマンはそのまま回転ドアを回して、
すんなりわれわれを招き入れてくれました。
めでたし、めでたし、…じゃなくて、
ここまでが第一ラウンド終了。
(もう、疲れたよ…)
“リッツ”の内部は、他のホテルのような、
だだっ広いロビーはなく、ちょっと奥まったところに、
ひっそりとフロントがあり、
ヴァンドーム広場に面して細長い空間が奥へと続いている。
お城、あるいは貴族の館のような、
(建物はもともとルイ14世の時代の宮殿だったもの)
豪華できらびやかな装飾と調度品を横目に、
今度はさらにその奥に向かってバタバタと突進するわれわれ。
ああ、もっと、優雅に、歩きたかったのに……。
せっかく、あの、リッツに、足を踏み入れることができた、
その瞬間の感動を、心ゆくまで味わいたかったのに……。
ああああ……あ、
(続く)
※現在、リッツ パリは大規模な改装工事のため長期休業中です。
2015年末 リニューアルオープン予定。
あたしは ”ナビスコ” リッツしか縁がありません
続きがぁあああ 気になるぅうう。(笑)
しかし、リッツとは、入るのも勇気がいりますね。
私は、新婚旅行で外から「ハァ~」って拝みました。
日本のホテルなら、トイレ休憩したりするんですけど・・・
続き楽しみにしてます
日本にあるリッツとは別格もんです。
天井画とかまですごくて、ベルサイユ宮殿にいるみたいでした。
旅の下着は脱ぎ捨てよ~(*^^*)
私、元気なうちにフランスへ行きたいと思ってるの。
もう忘れちゃったけど、仕事の関係でフランス語を習ってたわ(≧∇≦)
それから、プリンスエドワード島☆彡
ジッコままも美しい島の風景と食べ物で癒されると思うわ(*^o^*)
お菓子関係でちょっとだけね(≧∇≦)
今では昔書いたお菓子の配合表、フランス語で書いてて分かんない(T_T)
さきほど、私の娘がコメントしたみたいだわ。
気になさらないでください(; ̄ェ ̄)