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日本の食文化 Ⅱ

2023年12月06日 | グルメ

 日本の季節の移ろいや自然の美しさ「和の美しさ」は、伝統的な茶道から発した懐石料理、禅寺から発した精進料理など、食する作法があり、和服、そして和菓子が付き物です。

 和菓子は、日本茶とともに愛され、薄茶、濃茶と一緒に食べられ、味覚はもちろん美的鑑賞に応え、芸術作品として期待され発達した生菓子・半生菓子・乾菓子を伝えています。

 戦後、材料が手に入らない時代のこと、工夫して物を作り出すのが職人の技と、自慢する父の和菓子は見事な出来栄えで、私には芸術品と映った幼いころの思い出があります。和菓子の素材を思い出すと、こし餡(小豆)、ぎゅうひ(もち米)、くず(葛粉)、きんとん(芋)、じょうよう(山芋)などでした。

 ご近所で最も喜ばれたのは結婚式など引き出物になる「落雁」「じょうよう饅頭」でした。私が好んで作ってもらったものに、春の「いが饅頭」「柏餅」「花見団子」、秋の「ぼたもち(おはぎ)」、そして「桜餅」「羊羹」などがありました。 

 和菓子とともに日本料理と呼ばれる「和食」は、コメ(穀類)を中心に・魚・野菜など栄養バランスに優れた食材が多く用いられ、寿司・天ぷら・刺身、蕎麦などは海外でもよく知られています。

 10年前の2013年12月4日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、日本料理「和食」を無形文化遺産に登録すると決定しました。海外から来る観光客には、ぜひ日本の「おもてなし」による、「和食」と共に「和菓子」も添えて欲しいものです。

愛知県・ 東三河地方で作られる 春の「いがまんじゅう」

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