先日は縫製スタッフがシェムリアップ市内に生地を買いに来ました。
縫製の子たちは村から離れた縫製屋で勉強をしているので、彼女たちの話を
ゆっくり聞く機会でもありました。
– 村やスタッフの存在 –
一番長いスタッフが現在、縫製の勉強をしていている子で2016年8月から雇用をしています。
母親達も雇用してから2年ほどが経ちます。
前回のブログにも書きましたが、今年の4月から4年ほど続けて来たバッグ作りを中断しました。
この先、再開するかも今は未定です。
そして同時期にみんなで話し合い、農業へと着手することに決めました。
若いスタッフ達は縫製、母親達は農業。
農業に決めるまでは葛藤の毎日でした。
それは僕自身が経験のない分野であること、その中で運営をしながら
母親達の自立を目指し、しっかり子どもたちへ繋げていけるかという不安。
しかし、最後に背中を押してくれたのは
母親達の「一緒に頑張ろう」と笑顔で言ってくれたその一言でした。
可笑しな話かもしれません。
母親達の就労支援としてあったバッグ作り、そして今回始めた農業。
本来であれば、NGOとして僕が彼女達を引っ張っていくはずが、
今は僕が彼女達に励まされています。
NGOの活動ではありますが、1人の人間として彼女達は僕の大切な友人でもあります。
それは彼女達に限らず、子ども達や親みんなです。
支援をする際にはその距離感に確かに悩むことは多々ありますが、
自分を、そして日本人を受け入れてくれた村人は僕にとってかけがえのない存在です。
ともに笑い、喜び合い、泣き、時には怒り喧嘩し、
多くの時間と心を共有してきました。
– 変化 –
農業を開始しようと決意してから今日までは本当に毎日が瞬く間に過ぎていきました。
”自分次第”そう自分に言い聞かせながら毎日を過ごしていました。
6月にFacebookで寄付を募らせていただいてから
日々、自宅で今後の予定を立てながら、農業の知識を深めていき、
同時に今後の運営資金の確保もあり、村へ通う回数は減っていきました。
スタッフ達には団体の状況も嘘偽りなく全て伝えています。
団体の役割や今後の方向性、そして現在の金銭的な状況。
みんなそれを理解してくれた上で今も働いています。
スタッフ達には団体の状況も嘘偽りなく全て伝えています。
団体の役割や今後の方向性、そして現在の金銭的な状況。
みんなそれを理解してくれた上で今も働いています。
– スタッフの気持ち –
そんなスタッフたちが誕生日を祝ってくれた日、そしてその後にも、
何度か僕に胸の内を話してくれました。
’’隆太は私たちの気持ちをわかっていない”
その言葉を聞いた時僕は、言葉を失いました。
しかしそれは彼女達が勇気を持って自分へ言ってくれた一言でした。
僕はそれまで、スタッフやその家族の生活、将来のことを考え
より良い仕事の環境をつくっていくことだけを考えてきました。
1つ1つの言葉やサポート、渡す給料の額など。
もちろん当たり前のことではありますが、
1人で抱え込むには限界があり、いっぱいいっぱいの僕の表情や態度はどんな繕おうが
何度か僕に胸の内を話してくれました。
’’隆太は私たちの気持ちをわかっていない”
その言葉を聞いた時僕は、言葉を失いました。
しかしそれは彼女達が勇気を持って自分へ言ってくれた一言でした。
僕はそれまで、スタッフやその家族の生活、将来のことを考え
より良い仕事の環境をつくっていくことだけを考えてきました。
1つ1つの言葉やサポート、渡す給料の額など。
もちろん当たり前のことではありますが、
1人で抱え込むには限界があり、いっぱいいっぱいの僕の表情や態度はどんな繕おうが
彼女達には見透かされていました。
活動に支障のないクメール語は話せますが、それ以上にスタッフ達や村人、子ども達は
僕たちの表情を見て判断しています。
そしてスタッフ達に言われました。
活動に支障のないクメール語は話せますが、それ以上にスタッフ達や村人、子ども達は
僕たちの表情を見て判断しています。
そしてスタッフ達に言われました。
ーーーーーーーーーーーーー
私たちは隆太が大変な姿は見たくない。私たちのためにいつもありがとう。
でも心から楽しんでいる姿を見たいんだ。
あなたがいない時、みんなで話している。私たちはもっと何ができるか。
どうすればあなたが少しでも楽になれるか。
みんなバッグづくり、そして今の農業もそうだけどあなたが頑張っていること、苦労していることもを知っている。農業だって難しいし、お金になるのはまだまだ時間もかかるし、大変だと思う。だけど私たちは、先の自立や家族、子どものためにこれからも一緒に頑張っていきたいと思っている。給料だってもう少しカットしても大丈夫。節約もするし(笑)。
今はお金がなくて大変なのはみんな知っている。
カンボジア国内だったら、仕事が少なくなったら給料は当然のように少なくなる。
あなたの思いは十分に私たちに伝わっているよ。
だからもっと笑顔で。
今はみんなで助け合って乗り越えていこう。
私たちの気持ちわかった?
ーーーーーーーーーーーーー
そんな言葉を母親達から貰いました。
そして妊娠中の縫製スタッフにも、涙を浮かべながら言われました。
私は妊娠中で、今はなかなか仕事も出来ない。旦那はプノンペンに働きに行ってしまったし。
体調も波があるし、あまり働けない中給料を貰うのは心苦しい。
私は縫製の技術を身につけて、村の近くで売りたい夢がある。
けれども、今はあまり働けないし、子どもが生まれてもすぐには仕事に就けない。
申し訳ないから一度は辞めようとも思った。だけども、縫製の仕事がしたい。
私たちは隆太が大変な姿は見たくない。私たちのためにいつもありがとう。
でも心から楽しんでいる姿を見たいんだ。
あなたがいない時、みんなで話している。私たちはもっと何ができるか。
どうすればあなたが少しでも楽になれるか。
みんなバッグづくり、そして今の農業もそうだけどあなたが頑張っていること、苦労していることもを知っている。農業だって難しいし、お金になるのはまだまだ時間もかかるし、大変だと思う。だけど私たちは、先の自立や家族、子どものためにこれからも一緒に頑張っていきたいと思っている。給料だってもう少しカットしても大丈夫。節約もするし(笑)。
今はお金がなくて大変なのはみんな知っている。
カンボジア国内だったら、仕事が少なくなったら給料は当然のように少なくなる。
あなたの思いは十分に私たちに伝わっているよ。
だからもっと笑顔で。
今はみんなで助け合って乗り越えていこう。
私たちの気持ちわかった?
ーーーーーーーーーーーーー
そんな言葉を母親達から貰いました。
そして妊娠中の縫製スタッフにも、涙を浮かべながら言われました。
私は妊娠中で、今はなかなか仕事も出来ない。旦那はプノンペンに働きに行ってしまったし。
体調も波があるし、あまり働けない中給料を貰うのは心苦しい。
私は縫製の技術を身につけて、村の近くで売りたい夢がある。
けれども、今はあまり働けないし、子どもが生まれてもすぐには仕事に就けない。
申し訳ないから一度は辞めようとも思った。だけども、縫製の仕事がしたい。
縫製の子達にはまずは技術をつけてから、家庭を持ちなさい。とは言い続けていましたが
農村部の生活は金銭的なこともあり実際そういう訳にもいきません。
農村部の生活は金銭的なこともあり実際そういう訳にもいきません。
彼女の場合は兄弟のぞれぞれが違うお父さんで、母親も少しいい加減なので、より一層、
彼女自身の中でも葛藤はあったように思います。
彼女自身の中でも葛藤はあったように思います。
スタッフ1人の夢、仕事を辞めて貰うのは正直簡単なことです。
彼女の人生、最終的に決めるのは本人です。
しかし、団体としてそして一個人として、僕にはそれが出来ませんでした。
多くの方に支えていただいている中で、甘い考えかもしれません。
運営は先が見えず、厳しい状況にありますが、何年先か彼女の夢が叶った時、
きっとその時何倍もの可能性が村や子ども達に広がっていくと思っています。
なにより彼女の子どもが小学校に入りしっかり勉強することが一番です。
母親の言葉。そして妊娠中の彼女、ほかの縫製のスタッフ達の言葉。
これまでの活動と自身を振り返る時でもありました。
そして今だからこそ、これからのために皆んなと改めてしっかりとした基礎づくり、
組織づくりをしていこう感じました。
嬉しい言葉でした。
そんなみんなの言葉が僕の迷いを消し去ってくれました。
– 今 –
スタッフ達の胸の内を聞いてから、僕もどこか肩の力が抜け楽になれているような気はします。
そしてより一層彼女達を信じ、今も市内の自宅で作業を進めています。
彼女達もスッキリした表情で今できる仕事に取り組み、僕が村へ行った際はいつも以上の笑顔で色々と報告をしてきます。
毎朝届く、スタッフや野菜の報告メールに微笑みながら1日の始まりを迎えています。
同時に1日も早く、村に住みながらともに農作業が出来るよう、頑張ろうと自分を奮い立たせています。
農業や縫製、そして日本でのバッグ商品の販売や広報、HP関係、組織づくりなど
今まで活動を応援してくださった方やその周りのご友人達が団体の継続や現地のために
それぞれアイディアを用いて協力してくださっています。
本当に有難い1日1日を過ごし、皆様に温かい励ましをいただいています。
–【ご支援のお願い】 −
嬉しい言葉でした。
そんなみんなの言葉が僕の迷いを消し去ってくれました。
– 今 –
スタッフ達の胸の内を聞いてから、僕もどこか肩の力が抜け楽になれているような気はします。
そしてより一層彼女達を信じ、今も市内の自宅で作業を進めています。
彼女達もスッキリした表情で今できる仕事に取り組み、僕が村へ行った際はいつも以上の笑顔で色々と報告をしてきます。
毎朝届く、スタッフや野菜の報告メールに微笑みながら1日の始まりを迎えています。
同時に1日も早く、村に住みながらともに農作業が出来るよう、頑張ろうと自分を奮い立たせています。
農業や縫製、そして日本でのバッグ商品の販売や広報、HP関係、組織づくりなど
今まで活動を応援してくださった方やその周りのご友人達が団体の継続や現地のために
それぞれアイディアを用いて協力してくださっています。
本当に有難い1日1日を過ごし、皆様に温かい励ましをいただいています。
–【ご支援のお願い】 −
現在、春先までにかかる就労支援費(農業・縫製)と運営費、
100万円を皆様にお願いをさせていただいております。
Facebookやメールを通して、これまで活動にご協力してくださった方や村にお越しいただいた方、商品をご購入頂いた皆様へご連絡をさせていただいております。
現在、22万円のご寄付をいただいておりますが、
活動を継続していくにはまだ足りない状況です。
日本での仕事にも影響が出ている中、重ねてのお願いで大変心苦しいですが
どうかご協力いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
スタッフ達の言葉、その思いを大切にこれからも活動を続けていきます。
まずは、現在のスタッフ達の自立と育成を優先し、村の生活収入の向上や教育に対して残せる仕事と仕組みをNGOとして作っていきます。
まだまだ時間はかかる活動ですが、今を乗り切り未来へと繋げていくために
ご協力よろしくお願いいたします。
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内田隆太