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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『鳴いてはねるひばり』

2009-06-22 06:21:41 | ボクのクラス
もう何年目になるのか・・・・・また、今年の「大人の為の児童文学セラピー講座」が始まりましたよ。

クエストのスタジオで、こじんまりとゼミ形式で始めたのですが、毎回盛況でうれしい限りです。

ボクは、(もう何度も書いてきたと思いますが)、児童文学やファンタジーで沢山救われてきました。

「40を過ぎたらファンタジーを・・・」と、河合先生の著作で読んで以来、ひたすら読み続けてきました。

何十年、何百年と読み継がれてきている物語には、普遍的な人間の心理構造がちゃんと布置されています。

読みながら、現実的ではない話なのに、自分の日常に響いてくるのです。


初回は、グリム民話の『鳴いてはねるヒバリ』

キーボードでこの題名を打つと「泣いては寝るヒバリ」となってしまいますが、
「鳴いて、はねる、ひばり」ですので、お間違いのないように。

長旅をする父親が、3人の娘に、お土産は何がいいか?と尋ねます。

長女は真珠、次女はダイアモンド、三女は「鳴いてはねるヒバリ」と答えます。


旅からの帰り道、長女と次女のお土産は用意できたのですが、三女のひばりだけ見つかりません。

森の中でようやく見つけたのですが、それは森にすむライオンのひばりでした。
怒ったライオンは「お前の命と引き換えにお前が家に帰りついて最初に出会ったものを連れて来い。」と言います。


このライオンは実は魔法にかけられた隣国の王子でした。

父親は泣く泣くその条件をのみますが、一番愛している三女が出てきたらどうしようと心配するのですが、案の定末娘に出会ってしまいます。

末娘は父親の約束を守り、ライオンのもとへ一人で森に向かうのです。


こんな始まりから、この末娘が成長し幸せを手にしていく物語です。

この児童文学セラピー講座は、テーマが「自立」

4時間の講座が終わるころには、参加者全員が、物語の中に自分を投影し、自分なりに自立へのヒントを受け取ります。

講座が終わって、今日から一人旅をする女性がいます。
彼女は、一人旅が初めてです。
行先は屋久島。

まさに、この物語の末娘のように、一人で森に向かうのです。

初回の感想を求めたところ、彼女から出てきた言葉は「・・・・・・深い!」でした。
「自分自身を見つめなおすために、屋久島に行くのですが、このタイミングでこの講座を受けた事に大きな意味を感じます」
彼女の人生には、今大きな大きな転機が訪れているところです。

きっと素敵な一人旅が出来るでしょうね。


そういえば、ボクも今日から旅が始まります。

一年ぶりですが・・・・・「ばばファンタジー」です。
(過去ブログに興味のある方はこちらへ

何だかわからない人もいるでしょうね。
ボクの母親、母親の姉妹などボクを入れて総勢5人で小旅行です。
これが毎回とんでもない珍道中。

合計年齢は350歳ぐらいかな。
今年はメンバーが一人入れ替わりました。
都合がつかないメンバーの代わりです。

いくらでもいるんです、母親の親戚は。

水曜日に無事帰り着くまで、緊張と笑いの連続です。
旅日記をお楽しみに!

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