自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

大人の童話

2016-02-15 06:36:14 | ボクのクラス
典型的なおとぎ話は、人間の基本的問題を語っている。


これは、アメリカのユング派の精神分析医 アラン・B・チネンさんの言葉である。


おとぎ話などというものは、子どもの読むものと思われがちだけれども、ボクは河合隼雄先生の数多い著作によって、その力を存分に知ることとなった。


「 夜に観る夢は、個人的なもので、それを見た人にしか意味をなさない事が多い。


だが、おとぎ話は視野や主張がより一般的である 」 とチネンさんは言う。


つまり、おとぎ話には、私たちが向き合う現実の問題を超えていくための知恵の宝庫だということなのだ。


かれこれ20年近く、ボクのクラスで、物語による自己分析をし続けてきた。


シンデレラや、人魚姫、はだかの王様、と言ったよく知られたものから、初めて見るような物語まで、何百人もの物語に触れてきた。


チネンさんの言うように、課題は一般的ではあるけれど、一つとして同じシンデレラに出会ったことはない。


あらすじを聞くと、みな微妙にニュアンスが違う。


注目しているポイントが異なるために、極端なときには、結末まで違っていることもある。


チネンさんに異を唱えるつもりはないけれど、おとぎ話は一般的ではあるけれど、やはり個人的なものでもあるようだ。


ひとりひとりの心の中に、それぞれの物語が息づいている。


先週は大阪、この週末は東京で、物語による自己分析のセッションを終えた。


ボクは、この時間がとても好きだ。


ものがたりは、とても豊かな気持ちにさせてくれる。


今回も、心について、時間について、変化することについて、人生について、友人について、関係性について、たくさんのメッセージがあった。


この物語のセッションの話をしながら飲む打ち上げの酒は、本当にうまい。


みなさん、お疲れ様でした。


そして36期生の募集も始まっています。


どうぞ、体験にいらしてくださいね。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿