髪見!十人十色

市川の理容室の店主が綴る日記です
スワローズと釣りの記事がほとんどですが、よろしくお願いします

スキンフェードって知ってます?

2021年04月30日 | GO!GO!Swallows!
昨年より、巷で「短髪」の流行りとして、「スキンフェード」というスタイルが流行っていますね。

調べてみると、1.5mm以下から始まる、刈り上げ(ぼかし)スタイルの事を「スキンフェード」と言うそうです。

当店では、お客様のご希望があれば、以前より、当たり前の事として0.8mmのバリカンで、刈り上げる事はしています。

「刈り上げ」⇒「グラデーション」⇒「フェード」と言い方は違いますが、理論的には同じ事です。

刈り上げにどうしても必要な技術として、昔から「ぼかし」というものがあります。

バリカンで刈った部分と、ハサミで切っていく境目を、段差無く仕上げる技術を「ぼかし」と言って、理容師の国家試験では「2mmのバリカンを使い刈り上げる」といったものがあるのですが、それを1mmや0.8mm、0.5mmのバリカンを使い、境目をハサミで仕上げていくと言った「ぼかし」の技術が理容師の腕の見せ所として存在しています。

さて、この言葉の変化ですが、その意味を考えてみると、

「ぼかし」=段差無く、色彩を徐々に変化させる技術

「グラデーション」=色彩や長さなどを、徐々に変化する様

「フェード」=繋がりを持った、緩やかな変化

と言ったとことでしょうか?

つまりは、3つの言葉は「音」に違いはあるものの、技術的には同じものと言う事が出来るのです。

しかしながら、最近の「スキンフェード」は「0mm」から始まるぼかしがあります。

バリカンを使うとなると、0.1mmや0.05㎜と言うものはありましたが、0mmというものは「安全上の観点」から不可能となります。
(上刃と下刃の段差が無いために、肌を傷つける恐れがあるため)

よって、シェーバーを使う事になるのですが、0mmスタートでハサミを使ってぼかすことは理論上不可能です。
(どうしても櫛の厚み分、ハサミが浮くことになるため)

そこで、「浮かし」というテクニックで、シェーバーやバリカンを使って、段差を無くすように仕上げます。

このテクニックも、理容室では日常的にされている技術で、特別なものではありません。

と言うより、修行中に「浮かし」を使うと、ハサミでぼかすテクニックをしっかりと覚える事が出来なくなるので、怒られる事もありました。

もちろん、当店でもスキンフェードは承ります。

0.8mmより長いフェードは、通常料金の「カットのみ、1600円」

0.2mm、または0.5mmからのフェードは「カットのみ、1800円」

0mmからのフェードは「カットのみ、2000円」で承っております。

ただ、困ってしまうのは、

「スキンフェードをヘアスタイルと勘違いされている」お客様が多い事です。

スキンフェードは、刈り上げ部分の事を言う言葉で、トップの部分は、「ソフトモヒカン」であったり「ツーブロック」であったり、お客様のご希望で変わってくるものです。

トップのスタイルが判らない方は、「スキンフェード」でググってみてください。

様々なスタイル写真が見つけられると思います。

私個人の見解ですが、0mm~0.5mmのフェードを作る場合、日本人に多い頭の形により、ハイフェードスタイルになると思います。

仮に無理してローフェードスタイルを作ろうとすると、そろばんの玉のようなスタイルとなる事になりますので、ご注意ください(ツーブロックの場合は除く)

当店、野球好きが集まっている関係で、白衣の代わりに「ユニフォーム」を着用しています。

ご相談は「スワローズ」のユニフォームを着ている「西山」までお願いします。