楓荘日記

米女優サンドラ・ブロックの情報を中心に、洋画、日米ドラマ、本など、思いつくまま書いていきます。

"Gravity" サンディエゴ・コミコン

2013-07-22 18:43:56 | サンドラ・ブロック映画

 私は、こういうイベントにはとても疎くて、以前は「コミコン」というからには、マンガのイベントか、と思っていたぐらいです。アメコミ原作やジャンルものの映画が紹介されるのは分かるのですが、なぜ"Gravity"が?という気がしますね。誰か忘れましたが、米映画ジャーナリストが、「コミコンに出すということは、この映画が一般向けというよりは、よりジャンルものに近いということかも」とつぶやいていました。

 とにかく、サンディーが出席するのは7月20日土曜日のワーナー/レジェンダリー作品の枠ですが、アルフォンソ・キュアロン監督はそれとは別に、18日にもパネルに参加したり、インタビューなどを受けています。

 2013年7月22日 - パネルのビデオ

公開された映画の映像以外の部分のビデオがこちらで観れますが、マイクの音が響いてあまりよく聞き取れません。とくに、モデレーターの質問がよく分からない。どこかに聞き起こしの記事があればいいのですが。

http://geeknation.com/videos/sdcc-13-gravity-panel/

 2013年7月22日 - 写真と記事追加

http://www.theverge.com/2013/7/21/4542974/gravity-director-alfonso-cuaron-defends-casting-sandra-bullock-female-lead-sci-fi

 こちらの記事では、SF映画の主人公に女性を据えたことに関して、キュアロン監督とサンディーのコメントが出ています。ハリウッド映画の男性重視についてはずいぶん話題になっていて、"The Heat"に関しても、夏のブロックバスターがすべて男性主役であり、女性は「主役の妻」とか「恋人」とかという二番手、三番手の役割しか与えられておらず、"The Heat"以外にスタジオ映画で女性主役の大規模公開映画が夏にない、ということが大ヒットの一因だとも言われていますね。それでなくても、SF映画ではほとんど男性が主役。かつては、「エイリアン」シリーズのリプリーとか、「ターミネーター」シリーズのサラ・コナーとか、強い女性キャラがいましたが、確かに最近はあまり見かけないかも。せいぜい、「バイオハザード」シリーズのミラ姐さんのキャラぐらいでしょうか。あとは、SFに限りませんが、アンジェリーナ・ジョリーがいくつか出ているくらいですね。

 そのアンジェリーナが当初は主役に目されていたこの"Gravity"では、脚本が出来上がったあと、監督には、主役を男性に代えるべきだという意見が寄せられたそうです。監督は、「結局女性のままで通ったので、その意見は強力なものではなかったけれど、男性重視の傾向が今でもあることは残念」と語っています。サンディーは、「このキャラクターを女性にしたのはものすごく勇敢なこと。この映画では、女がどうだとかではなく、ひとりの人物が宇宙に取り残されてるだけ。それでも、それが女だということがある意味で新鮮でしょうね」と語り、全般的な傾向に対しては、「女性の役は男性よりも狭く、数も少ないのは確か。でも、確実に変わってきていると思う。結局、スタジオ側にとって大事なのはその映画が商業的に成功するかどうかで、女優でも観客を呼べると分かれば、その女優で映画を作るだろうし、やがてそれがふつうのことになればいいと思ってる」と言っています。

 私は前から不思議だったのですが、ハリウッド映画の興収を見ると、男性主役の映画は1億ドルとか2億ドルとかの製作費をかけた大作でなければ大ヒットしない傾向があると思うんです。しかも、元を取るには製作費の2~3倍の興収が必要と言われているので、よほどでなければ儲かってないはず。でも、女性主役の映画だと、5000万ドル以下でもかなりヒットすることがあるのに対し、男性主役のそれレベルの映画だとあまり成功していないような印象があります。どう考えても、女性主役で、あるいは女性ターゲットでほどほどの予算で作ったほうが儲かりそうなのに・・・。もちろん、ブロックバスターはイベント映画として必要でしょうけど。ハリウッドで根強い偏見は、女性主体の映画だと国際市場で売れない、ということらしいです。

 ということで、写真を数点追加します。

私のお気に入りの1枚。

監督と並んでファンサービス

俯瞰。入口のあたりに、妹さん夫婦の姿も見えます。前日はみんなでビーチで過ごしたらしいです。

こんな形なら、確実にサインをもらえて握手もできるから、長い時間並んでもいいかも。

2013年7月21日 - インタビュー映像

HITFIXによるインタビュー


2013年7月21日 - インタビュー映像

とりあえず、リンクのみ。

EW インタビュー

http://insidemovies.ew.com/2013/07/21/sandra-bullock-explains-gravity-alongside-director-alfonso-cuaron/

Yahoo インタビュー

http://shine.yahoo.com/video/yo-sandra-bullock-talks-george-190000130.html

2013年7月21日 - 7月20日 "Gravity" パネル

 サンディーにとって初のコミコン参加です。まず、キュアロン監督が一人で登場し、「予告編には爆発や大音響が入っていたが、本編には入っていない。宇宙には音はないから」と説明。その後、4~5分の映像を紹介。これがすごかったらしいです。いずれ一般公開されると思うので、それが楽しみですが、爆発はロシアの衛星がミサイル攻撃されたために起きたものだそうです。そして、予告編にあったように、ジョージ扮するベテラン宇宙飛行士が冷静に何とか対処しようとするなか、サンディー扮する新人はパニック状態。3Dではなかったそうですが、1テイクの映像で、思わず息を詰めて見入ってしまうようなものだそうです。

 映像の後、サンディーとプロデューサーのデイビッド・ヘイマンが大歓声の中で登場。いくつかのサイトにその状況が載っています。

http://collider.com/comic-con-gravity-panel-recap/

http://screencrush.com/comic-con-2013-gravity-panel/

http://herocomplex.latimes.com/movies/comic-con-gravity-edge-of-tomorrow-sandra-bullock-tom-cruise/#/0

他にもあると思うのですが、新しい内容のを見つけたらまた追加します。

すごーく簡単にまとめますと・・・。

a)サンディーは、270センチx270センチぐらいのLED照明が全面についた球体に入れられ、ずっとワイヤーでつるされて無重力状態を再現。テイクの間もずっとその中にとどまった。外部との通話は無線を通しておこない、監督がサンディーのために音楽を収録したCDを何枚も用意した。

b)撮影6か月前からトレーニングを開始。サンディーは、「演技自体がとても大きなチャレンジだったけど、この映画を成立させようと奮闘している技術スタッフを失望させてたくなかったから、頑張れた」とのこと。トレーニングは、シルク・ドゥ・ソレイユ+体操競技みたいな感じだったそうです。彼女が演じたキャラクターは過去の個人的な悲劇を忘れようとしていて、できるだけ中性的に見せたかったとのことです。精神的にも厳しかったようですが、瞑想するコツを覚えて乗り切ったそうです。

c)監督は、「この映画はあくまでもキャラクターの内面の旅に焦点を当てている。技術を使えば、いろんなことはできるが、何よりも大事なのは俳優の演技。サンドラはどのシーンについても必ず質問をしながら乗り越えていった。感情面で何を伝えるかが一番大事であり、ともに仕事をする仲間が優れていれば、おのずと映画もよくなる」

インタビュー映像など見つかり次第、追加します。

今日は赤です。(会場とのQ&Aでは、覆面をしたファンから、「赤が似合ってますね」と言われ、「声がセクシー」と答えたそうです。)

横はこんな感じ。このタイプ、多いような・・・。

キュアロン監督、デイビッド・ヘイマンと。仲良さそうですね。

SB「ほら、あの時、大変だったじゃん」 AC 「んん?」

SB「あたし、閉所恐怖症で飛ぶのも怖いのにさ」 AC「ごみん」

SB 「ジョージ・クルーニーにもさっさと見捨てられちゃったし」 AC 「あいつはひどい」

インタビュー中

コミコンならではのファン・サービスで、ちゃんとサイン&握手スペースがあるそうで、Instgramにはいろいろ投稿されています。アカウントをお持ちの方は、検索してみてください。

 

2013年7月19日 - キュアロン監督インタビュー

 ハフポストによるインタビューです。最後のほうがキャスティングに関してです。この記事で驚いたのは、長さが88分しかないということ。前に、ほとんどリアルタイムで進行する、というのを読んだことがありますが、そうであるなら、確かに3時間も宇宙をさまよってるわけにはいきませんもんね。ホナス・キュアロンも言葉を挟んでいますが、「ジェットコースター映画を目指した」ということです。キャスティングに関しては、いろんな名前が挙がったけれど、それは、ちょっと会話をしたりしただけですぐに情報として流れたとのこと。そして、ロバート・ダウニー・ジュニアの降板理由として、彼が得意なアドリブがこの映画では使えないので、合わなかったそうです。全編を最初にアニメで作り、サンディーとジョージとはそれを見ながら、時間をかけて話し合い、アイデアを出してもらい、直すところはその段階で直したけれど、すべては一定の枠内のことだそうです。

http://www.huffingtonpost.com/2013/07/19/alfonso-cuaron-gravity_n_3620268.html?utm_hp_ref=entertainment

 

2013年7月19日 - 7月18日 キュアロン監督インタビュー

http://www.mtv.com/news/articles/1710841/gravity-spielberg-2013-san-diego-comic-con.jhtml

内容を要約しますと・・・。

a)最初は1年で完成すると思っていたが、結局、4年半かかった。当時は無重力を映像で描く技術がな

かったから。"Vomit Comet"という技術も試したが、それは20秒しかパワーがもたず(ここらへんはよく分かりません)断念したとのこと。

b)よく、「キャスト・アウェイ」と比較されるが、むしろスピルバーグ監督の「激突!」のほうが近い。「キャスト・アウェイ」はドラマだが、この映画はサスペンス。

c)昨年の公開を延期したのは、単に完成していなかったため。実はまだ最終段階で完成していない。

d)サンドラが「今までで一番大変だった」と言っていたというのは、彼女の登場場面が非常に多く、感情表現の面と、撮影の肉体的な大変さの面。

e)噂になっている長回しについては、確かに多いが、それは監督が臨場感が好きなため。でも、映画にとって何が最適かを考えてやっている。

予想より、ずっと親しみやすそうな監督ですね。共同脚本の息子さん、ホナス・キュアロンと。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リンク忘れ ()
2013-07-22 18:43:13
すみません、上のaccess hollywoodのリンクを入れ忘れました。

http://watch.accesshollywood.com/video/comic-con-2013:-sandra-bullock-dishes-on-gravity/2558582499001
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インタビュー映像 ()
2013-07-22 18:42:33
Access Hollywood によるインタビュー

初コミコンということで興奮気味。映画に関しては、「この映画の技術は全部初めてのもの。これからの映画のブループリントになる」
ジョージとの共演ということで宇宙での「例のこと」(はっきり書くとスパムコメントが来てしまうので)について聞かれると、「宇宙では無理。きっと死ぬわ」
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