兵庫県尼崎市の連続変死事件で、現場となったマンションの集団生活から逃げ出し、身を潜めた東京で、ひっそりと人生を終えた60代の男性がいる。「ある事件の証拠を知っている」。知人にそう漏らしたものの、「家族に迷惑がかかるから」と詳しいことは最期まで明かさなかった。
知人によると、男性は尼崎市内で塗装業を営んでいた。角田(すみだ)美代子被告(64)の内縁の夫と男性の兄が知り合いで、遅くとも2003年ごろから市内のマンションで美代子被告らの集団生活の一員になっていた。
裁判資料などによると、男性は兄の銀行口座から無断で年金を引き出して角田家に入れたり、妹の嫁ぎ先である高松市の家に美代子被告らと一緒に乗り込んだりしたとされる。一人暮らしの母(88)は9年前から行方不明になり、実家の床下からは先月、男女3人の遺体が見つかった。
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