「伊豆の踊子」など、吉永小百合さんや山口百恵さんの主演映画を手がけた映画監督の西河克己（にしかわ・かつみ）さんが、６日午前４時４０分、肺炎で亡くなった。
９１歳だった。告別式は近親者で済ませ、後日、しのぶ会を開く予定。自宅は東京都世田谷区赤堤３の２の８。喪主は長女、ゆあみさん。
鳥取県出身。日大卒業後の１９３９年、松竹大船撮影所に入り、５２年に監督デビュー。５４年、日活と契約後、６２、６３年に吉永さん主演の「若い人」「伊豆の踊子」「エデンの海」などを撮り、吉永さんを青春スターとして売り出すのに貢献。
７０年代に入ってからは、山口さんと三浦友和さんのコンビで「伊豆の踊子」「潮騒」などを監督し、２人の人気を決定づけた。他にも、戸塚ヨットスクールをモデルにした「スパルタの海」、ブームとなった童話を映画化した「一杯のかけそば」などの話題作を手がけた。
（2010年4月7日18時08分
読売新聞）
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