全国高校野球選手権大会の地方予選がたけなわで、各県代表が次々と決まっている。今年も高校野球の季節、“暑い夏”がやってきた(7月28日)。
高校野球の野球留学について反対の意見はよく聞く。北国の代表なのに大阪出身者ばかりがいるとかそういう批判で、そういった学校を批判している。「もう地元代表じゃない」とかがこの野球留学に反対している人たちの意見だ。
はたしてそうだろうか?居住している都道府県の学校以外に進学してはいけないのだろうか?
そもそも地元の定義が曖昧である。生まれた都道府県と高校生の現在住んでいる都道府県が一緒とは限らない。生まれたのはA県で、育ったのはB県というのは珍しくないだろう。この場合野球留学反対論者はどちらの県の高校に進学すべきと考えているのだろうか?
では、義務教育を終えた県が地元なのだろうか?確かに殆どの人は小学校から中学校まで同じ都道府県の学校であると思う(筆者推定)。しかしだからと言って高校から別の都道府県にある学校に通って悪いのであろうか?というか首都圏に住んでいれば東京の周りの県から東京の学校に通うのは珍しくないだろう。
確かに田舎では高校まで同じ都道府県に通うのが一般的だ。交通の便が悪いし、学校の数も少ない。特に隣県でも受け入れる私立学校の数が少ない。否応なしに地元の高校に通うだろう。
しかし首都圏は違う。交通の便も良く、私立学校の数も多い。そんな環境の中で卒業した中学のある県の高校に進学する事に拘るのがおかしい。市川市に住んでいる生徒が江戸川区の高校に進学して野球部に入部したら野球留学なのだろうか?これは名古屋圏や大阪圏にも言えるだろう。
田舎でさえ県境に住んでいると隣県に進学するケースはある。事実私の場合、県北に住んでいたので両県の公立高校の受験が可能であった。現在は試験日を統一したそうだが私たちの時は数日ずらして両方受験可能にしていた。このケースで隣県に進学して野球を続けたら野球留学なのであろうか?
そもそもどこの学校に進学しようが生徒及びその家族の自由だ。沖縄の中学生が北海道に行こうが、その逆であろうが学校が入学許可をしているのだから他人が口を挟むものではない。それでそこの学校の野球部が強くなったからと言って批判される事でもないし、それを批判するのはやっかみにしか取れない。
大学なら全国各地に進学しても当たり前だ。それなのに何故高校は駄目なのだろう?野球(または他のスポーツ)の才能があり、それを武器に遠い強豪高校に進学するのが何故悪いのだろうか?学校側は名前を売り出したい。そのためにはスポーツで知名度を上げる。とりわけ野球が一番人気があり、甲子園に出場するのが一番効果的だ。学校側は宣伝になる、生徒側は憧れの甲子園に出場できる(かもしれない)。中にはその学校への進学が将来のプロ野球への第一歩と考えている生徒だっているはずだ。それと授業料免除などの得点もあろう。両者の思惑が一致したのだ。何の問題もあるまい。
学業優秀な中学生が田舎から出てきて都会の有名私立高に入学する場合もあるだろう。それと同じで、武器が学業かスポーツかなだけだ。
そもそも野球留学への批判の根底には「地元出身者じゃない」という意識がある。これ自体がおかしいのだ。別に甲子園に行くのは地元を代表して行っている訳ではない。勿論何々県代表ではあるのだが、地元の名誉を背負って戦場に行って来る訳ではない。「おらが村の英雄」みたいな感情を代表校に抱くから「留学がおかしい」なんて意識が起こるのだ。甲子園出場は単なる高校の部活動の中の野球という種目で代表になっただけの話しで、決して地元住民や都道府県の住民を代表して出場しているのではない。
だから派手な壮行会は不要だ。仮に優勝したとしても甲子園から帰ってきての凱旋パレードなんかも止めた方が良い。どちらも校内だけで生徒や父兄、関係者がお祝い行事をすればよい。市長への報告も無意味だ。他のスポーツも、特に人気のないスポーツも全てこうしているのだろうか?文化系の部活動でもそうしているのであろうか?甲子園出場校を郷土の代表に祭り上げる風潮はもういいかげんに止めにしたらよい。
高校野球の野球留学について反対の意見はよく聞く。北国の代表なのに大阪出身者ばかりがいるとかそういう批判で、そういった学校を批判している。「もう地元代表じゃない」とかがこの野球留学に反対している人たちの意見だ。
はたしてそうだろうか?居住している都道府県の学校以外に進学してはいけないのだろうか?
そもそも地元の定義が曖昧である。生まれた都道府県と高校生の現在住んでいる都道府県が一緒とは限らない。生まれたのはA県で、育ったのはB県というのは珍しくないだろう。この場合野球留学反対論者はどちらの県の高校に進学すべきと考えているのだろうか?
では、義務教育を終えた県が地元なのだろうか?確かに殆どの人は小学校から中学校まで同じ都道府県の学校であると思う(筆者推定)。しかしだからと言って高校から別の都道府県にある学校に通って悪いのであろうか?というか首都圏に住んでいれば東京の周りの県から東京の学校に通うのは珍しくないだろう。
確かに田舎では高校まで同じ都道府県に通うのが一般的だ。交通の便が悪いし、学校の数も少ない。特に隣県でも受け入れる私立学校の数が少ない。否応なしに地元の高校に通うだろう。
しかし首都圏は違う。交通の便も良く、私立学校の数も多い。そんな環境の中で卒業した中学のある県の高校に進学する事に拘るのがおかしい。市川市に住んでいる生徒が江戸川区の高校に進学して野球部に入部したら野球留学なのだろうか?これは名古屋圏や大阪圏にも言えるだろう。
田舎でさえ県境に住んでいると隣県に進学するケースはある。事実私の場合、県北に住んでいたので両県の公立高校の受験が可能であった。現在は試験日を統一したそうだが私たちの時は数日ずらして両方受験可能にしていた。このケースで隣県に進学して野球を続けたら野球留学なのであろうか?
そもそもどこの学校に進学しようが生徒及びその家族の自由だ。沖縄の中学生が北海道に行こうが、その逆であろうが学校が入学許可をしているのだから他人が口を挟むものではない。それでそこの学校の野球部が強くなったからと言って批判される事でもないし、それを批判するのはやっかみにしか取れない。
大学なら全国各地に進学しても当たり前だ。それなのに何故高校は駄目なのだろう?野球(または他のスポーツ)の才能があり、それを武器に遠い強豪高校に進学するのが何故悪いのだろうか?学校側は名前を売り出したい。そのためにはスポーツで知名度を上げる。とりわけ野球が一番人気があり、甲子園に出場するのが一番効果的だ。学校側は宣伝になる、生徒側は憧れの甲子園に出場できる(かもしれない)。中にはその学校への進学が将来のプロ野球への第一歩と考えている生徒だっているはずだ。それと授業料免除などの得点もあろう。両者の思惑が一致したのだ。何の問題もあるまい。
学業優秀な中学生が田舎から出てきて都会の有名私立高に入学する場合もあるだろう。それと同じで、武器が学業かスポーツかなだけだ。
そもそも野球留学への批判の根底には「地元出身者じゃない」という意識がある。これ自体がおかしいのだ。別に甲子園に行くのは地元を代表して行っている訳ではない。勿論何々県代表ではあるのだが、地元の名誉を背負って戦場に行って来る訳ではない。「おらが村の英雄」みたいな感情を代表校に抱くから「留学がおかしい」なんて意識が起こるのだ。甲子園出場は単なる高校の部活動の中の野球という種目で代表になっただけの話しで、決して地元住民や都道府県の住民を代表して出場しているのではない。
だから派手な壮行会は不要だ。仮に優勝したとしても甲子園から帰ってきての凱旋パレードなんかも止めた方が良い。どちらも校内だけで生徒や父兄、関係者がお祝い行事をすればよい。市長への報告も無意味だ。他のスポーツも、特に人気のないスポーツも全てこうしているのだろうか?文化系の部活動でもそうしているのであろうか?甲子園出場校を郷土の代表に祭り上げる風潮はもういいかげんに止めにしたらよい。