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青瑛のハンドメイド作品紹介

素材のお話

2021-08-05 23:14:00 | 宝石の話

 宝石を囲い、支える金属。

昔は金メッキか18(K18)のどちらかしかなかったように記憶してますが、今はK〇〇で表記されるものに、10(K10)14(K14)も増えてきました。


 そもそもこの数字は、純粋な金を24とした場合の重量の比率を表します。

K10は総重量の10/24、約42%が金になります。残りは銀や銅やパラジウムで構成され、硬さや色の調整をしています。

K1414/24で約58%K1818/2475%金を含んでいます。


 純金のK24がイイ!と言いたくなりますが、金100%では耐久性が弱く、アクセサリーの金具としては適していないそうです。K18が最も適していると言われています。


 でもK18は値段がお高い!!

それに素人がネット等で購入出来るK18の空枠は種類が限られています、、、。


 K10は金の含有量が半分以下なので金とは言えない、という人もいますが、金以外の金属が多いぶん硬くできたり、色味調整が出来たり、いいところもありますよ。アレルギーが心配というかたもいらっしゃいますが、なかなか敏感肌の私もK10でかぶれたことはないので、安心して使用してます。何よりK18より安い!



 でも安さを追求するならK〇〇以外の素材ですね!

金メッキ以外にも、アレルギーの心配な方に支持されるチタン、サージカルステンレス、樹脂などがあります。

 樹脂ピアスしたこともありますが、樹脂って細く出来ないのかピアスの棒部分が太くて、つけてると痛くて気になって、それにやっぱりなんかお安く見えてしまうので、結局つけなくなってしまいました。現在では改善されているのかもしれませんが。

 チタンは丸皿タイプのピアス空枠でよくみます。でもその形以外の空枠を見つけられない、、。加工が難しいのかな?

 サージカルステンレス、手術用のメスと同じ、アレルギーを引き起こしにくいステンレスとして安心して使えます。お値段も安く、立爪タイプの空枠もありますが、色が変色しやすいような気もします、、、。



 今私的にきてるのは、金張り、ゴールドフィルド(GF)です。

金以外の金属の周りにK〇〇の薄い膜を張り付けるというもので、膜の厚さは金メッキの20倍以上になります。メッキのようには簡単に剥がれないです。K14を金張りしたものはK14GFとなります。K14でアレルギー反応が出ない方なら、使用しても大丈夫でしょう。K14GFは、総重量の1/205%K14となります。空枠の種類も多く、K〇〇に比べたら値段は安いです。金メッキと比べるとずっと高いですが。K14GFけっこう多用してます。刻印は「1/20 14K」になってたりします。







 金の話ばっかりで銀の存在を忘れていました。


 銀、シルバーも宝石の空枠に使用します。宝石の色によって、金色より銀色の方がしっくりきる場合がありますからね。よく目にする「925」の刻印は、銀の含有率が92.5%だということを表しています。シルバー925、色綺麗で金よりお安くていいのですが、変色しやすいのが欠点です。専用のクリーナーなどで落とせます。


 銀色の金をホワイトゴールド(WG)と言いますね。パラジウムの比重を多くして、ロジウムメッキを施し、銀色に仕上げたものです。パラジウムがお高くて、YGよりWGの方が値段があがります。


 そして銀色の金属といえば、プラチナですね。「Pt950」はプラチナ95%使用しています。お値段が最も高く、まず空枠として売られていないですね。WGで代用したいところですが、メッキが剥がれてしまうことがあるので、摩耗の多いリングはやっぱりプラチナがオススメだそうです。結婚指輪はプラチナですもんね。


 宝石の色味やデザインを考慮して、いろいろ金属を変えています。金属の色が変わると、宝石の印象も変わるので楽しいです。

 



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