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青瑛のハンドメイド作品紹介

宝石のお話~世界三大希少石パパラチアサファイア~

2021-11-24 11:14:00 | 宝石の話

パパラチアサファイア
Padparadscha Sapphire

鉱物種:コランダム
硬度:9

 

 ファンシーカラーサファイアの中で、オレンジ~ピンク色の美しい宝石で、
スリランカ産のものは「パパラチアサファイア」と呼ばれ、大変人気があります。
「パパラチア」はスリランカのシンハリ語の「蓮の花」からきています。
蓮の花のような、上品でもあり可愛くも美しい、ピンクがかったオレンジ色をしています。

 世界三大希少石のひとつといわれています。

 ガチガチに決められた定義はないので、パパラチアサファイアには
オレンジ色の強いコ、ピンク色の強いコがいます。色の幅が広いです。
鑑別した人によって、パパラチアになったりならなかったりするそうです…。
どの色味を良しとするかは、個人の好みになります。
たとえパパラチアと鑑別されなくても、自分が気に入ればもう、それはあなたにとってパパラチアです!

 




 コランダムですので、加熱処理して色味を調整しているコがいます。
「パパラチアサファイア」としてではなく、「パパラチアカラーサファイア」としてお値打ち価格で売られているコは、
人工的にパパラチアの色に変化させたコです。

 もちろん無処理で綺麗な色をしている「パパラチアサファイア」は、ものすご~く高価です。
無処理のパパラチアサファイアは色が退色してしまっても、
1時間ほど太陽光の下に置いておくと、オレンジ色が元の色に戻るそうです。不思議!
いつかゲットして実験したいような、でもパパラチアを退色させたくないような…。


宝石のお話~ファンシカラーサファイア~

2021-11-23 11:14:00 | 宝石の話


ファンシーカラーサファイア
Fancy Color Sapphire

鉱物種:コランダム
硬度:9

 

 コランダムのうち、赤色のものがルビー、青色のものがサファイアと呼ばれます。
では、それ以外の色は…
総称してファンシーカラーサファイアとなります。

 色相名を前につけて、オレンジサファイアなどと呼ばれます。
オレンジ・イエロー・グリーン・パープル・バイオレットなど色々です。
カラーレスのものから、グレイ~ブラックまで本当に幅広いです。

 




 多彩な色があるサファイアですが、人工処理で色を変化させたものや、なかには合成石もあります。
お値打ち価格のものは、人工的に色を変化させたものであるとみていいでしょう。
承知したうえでアクセサリーとして楽しむぶんには構いませんが、
資産価値を求めて購入するのでしたら、鑑別書つきの無処理の天然石を購入しましょう。

 ノーヒートサファイア、ノーヒートルビーと鑑別される無処理で綺麗な色の天然コランダムは、とっても高価です。
でも希少で美しいので、宝石として長年身に着けて楽しんだ後、子孫に譲る、
現金貯金だけでなく、そんな資産があってもいいのではないでしょうか。


宝石のお話~サファイア~

2021-11-22 11:14:00 | 宝石の話




サファイア
Sapphire

鉱物種:コランダム
硬度:9

 

 ブルー色の宝石の代表格、9月の誕生石である、サファイア。
ルビーのお話でしましたが、ルビーと同じコランダムという鉱物の青色の宝石です。

 青色にもいろいろな呼び名があり、
伝統あるカシミール産の「コーンフラワーブルーサファイア」はとっても高価です。
矢車草のように彩度が高く上品な色をしているそうです。
一度肉眼で見てみたいですね…。
ミャンマー産の「ロイヤルブルーサファイア」も貴重な宝石です。
やや紫がかった濃いブルーです。
どちらも図鑑でみただけですが…。

 

 高価なサファイアですが、灰色がかっていたり、青が濃すぎたり薄すぎたりして、
品質がイマイチな宝石ももちろんあります。
 品質がイマイチなコは、お手頃価格でかわいいカボションカットで売られていたりします。

 でも色がイマイチなコは、技術で向上するのです!

 青が濃すぎるものは還元下で加熱処理して青を淡くしたり、
青が薄いもの、白いものは加熱処理で青くできるのです。
いままで捨てていた白色のコランダムを、再発掘しているそうです。

 

 無処理のサファイアが宝石としての価値が高いのは言うまでもありませんが、
一度捨てたものを再発掘させるほどの、技術の進歩や価値の見直しも素晴らしいと思います。
私は加熱処理済みでいいので、自分が惹かれる色を持つコランダムをゲットしたい派です。


宝石のお話~カラーチェンジガーネット~

2021-11-17 11:14:00 | 宝石の話

カラーチェンジガーネット
Color Change Garnet

鉱物種:スペサルタイトガーネット・パイロープガーネット
硬度:7

 

 ガーネットの中には、光源によって色が変わるものがあります!
自然光では緑系・紫系の色ですが、白熱光では赤系に色が変わるのです!



とっても面白いですよね!

 カラーチェンジするガーネットは、スペサルタイトガーネットとパイロープガーネットの固溶体です。


 カラーチェンジする宝石といえば、世界三大希少石「アレキサンドライト」が有名で高価ですが、
カラーチェンジガーネットはアレキほどお高くはないです。


 カラーチェンジガーネットのなかには自然光で綺麗な青色のものがあります。
ずっとないといわれてきた青い色のガーネット!
1990年後半にマダガスカルのベキリー地方で発見されました。
ベキリーブルーガーネットとよばれ、これはなかなか高価です。




 ベキリー産のカラーチェンジするガーネットでも、

自然光では青色のものが「ベキリーブルーガーネット」として高値で売られ、

自然光では緑色のものは「カラーチェンジガーネット(ベキリー産)」としてお求めやすい価格で売られます。
逆にベキリー産でなくても、自然光では青色のカラーチェンジガーネットを「ベキリーブルーガーネット」として売るところもあります。

 産地のこだわりもさることながら、カラーチェンジ具合は実際に自分の目で確かめるのがオススメです。
 でも、カラーチェンジする前の色の美しさに惹かれてゲットするのもアリですね。


宝石のお話~オレンジガーネット(スペサルタイトガーネット)~

2021-11-16 11:14:00 | 宝石の話

スペサルタイトガーネット
Spessartite Garnet

鉱物種:スペサルタイトガーネット
硬度:7

 

 みかんを連想させる、鮮やかなオレンジ色のガーネットです。
産地であったドイツ、バリバリア地方の「スペッサルト(Spessart)」にちなんで命名されました。
スペサルティンガーネットとも呼ばれます。

 みかんを連想させるので、オレンジ色の強いものは「マンダリンガーネット」と呼ばれます。
透明度があって本当に美味しそうなコです。