中国語がすこし話せるAさんから聞きました。
中国人の友人宅を訪問し、「中国語が上手ですねえ」などと言われながら快調に話していました。
そうしたら、その家の5歳の息子が「なんかロボットの話す中国語みたい」とつぶやいた。
Aさんが落ち込んだことは言うまでもありません。
でも子どもは正直なもの。なにが原因でそうなったのでしょうか。
四声は正確だけれど、抑揚に乏しく、なにが言いたいのかはっきりしない。
これが子どもにはロボットの中国語に聞こえたのでしょう。
Aさんも、日ごろから教材CDの後をついて発音していて、「なにか違うな」と思っていたそうです。
じつはこれ、弱い発音と強い発音の使い分けのルールが分かれば簡単に直ります。
Aさんに伝えたところ、やはり見違えるように生き生きした中国語になりました。
入門の方はこれを覚えれば、後の勉強に役に立ちますよ。
(太字アンダーラインの部分を強く発音します。)
★ルール 1.動詞述語文
主語+述語(動詞)+目的語
動詞は強く発音する
例文:我去网吧。 私はネットカフェに行く。
张老师在家。 張先生は家にいる。
★ルール 2.是 動詞の文
主語+述語(是)+目的語
是の後ろの単語は強く発音する
例文:我是日本人。 私は日本人です。
他是大夫。 彼は医者です。
★ルール 3.形容詞述語文
主語+副詞+述語(形容詞)+目的語
副詞は強く発音する
例文:他非常忙。 彼は非常に忙しいです。
她不太高兴。 彼女はあまり嬉しくありません。
★ルール 4.疑問代名詞の文
疑問代名詞は強く発音する。その答えも、対応した部分を強く発音する。
例文:这是什么? これはなんですか?
这是冰激凌。 これはアイスクリーム。
★ルールはまだ続きます。
では次回に。