故郷を出て佐々井と二人、久里浜で暮らす冬乃のもとに、連絡を絶っていた妹・菫が転がり込んできた。一方、芸人に挫折し会社員となった川崎は、勤め先がブラック企業だと気付いていた。妹の誘いでカフェを始めることになった冬乃だが、夫に言い出せずにおり―。小さな秘密が家族と暮らしに変化をもたらしてゆく。生き惑いもがきながらも、人生を変えてゆく大人たち。傑作長篇!
山本文緒は初めて読みました。
内容は人間交差点というか、苦難を抱える人同士の関わり合いを丁寧に描いていました。
直木賞も受賞した作家におこがましいとは思いますが、人間を描くのはうまいなと思いました。
気になったのは「スマホのバッテリーが切れた」という表現くらいです。
言いたいのは、そのくらいこの小説は見事ということです。
なぎさ [ 山本文緒 ] |
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