海狼雑記

副隊長の思いつき

昭和33年

2007-02-05 | Weblog
ちくま新書「昭和33年」。面白い本でした。
レトロ志向の強い僕なんかはこの本で指摘されている「昔は良かった症候群」の典型的なタイプなので良い戒めとなりました。海外での生活が長い作者からすると「昔は良かった症候群」すなわち「未来心配症」というのは日本人固有のものだとか。この本では生活全般をデータに基づく比較を行い、「ALWAYS 三丁目の夕日」で描かれた時代は幸せばかりではなかったし、決して現代が悪くなってはないということを教えてくれています。過ぎたるノスタルジックは如何なものかという警鐘ですね。

 僕はバブルの頃は良かったという想いを残しがちな世代なのですが、考えてみるとそれほどの恩恵を受けたわけでもないわけです。単に遊び盛りの年頃と一致しただけに過ぎず、僅かな想い出に固執しているに過ぎないということなんでしょう。

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