実家の冬は寒い。
伝統的な純和風家屋だから、四季の変化をありのままに感じることができるね
元日の早朝、薄暗い中に目を覚ましてはぁ~っと息を吐くと、部屋の中でも白くなるのがわかった。
自分の呼吸音のほかには何も聞こえなくって、ことさら空気が冷たいように感じる。
カーテンの隙間を見ると、そろそろ空が白みはじめる頃かな。
何時だろ?
時計を見るかわりにテレビをつけてみると、ちょうど富士山の初日の出を中継していた。
あぁ~、美しいねぇ。 日本の正月だなぁ。
初日の出か・・・。 ここ数年拝んでないな。
このタイミングで目が覚めたのも何かの縁・・・というか、なにかの力が目を覚まさせてくれたのかも。
よし 日の出を見に行こう
富士山は日の出を迎えても、ここは九州。
まだ日の出までは十分に時間があるだろう。
エイヤっと着替えて外に出てみると、さすがに家の中よりさらに寒い。
足元の雑草はすっかり凍り付いて、踏むとシャリシャリ音をたてる。
こんなに凍ってても、ちゃんと生きてるんだもんなぁ。
植物って強いね。
近所の見晴らしが良いところまで出向き、日の出を待つことしばし・・・。
空に赤みが増してきた。
そろそろかな? あと10分も待てば日が昇るよね
10分後
ますます赤みが増してきた。
もうそろそろ?
さらに10分後
もうすぐだよね
さらに10分・・・あれ、まだ
で、結局40分間も待ち続けてようやく初日の出を参拝することができました。
日が昇る前から辺りは明るくなっていたけど、お日様が顔を出すといっせいに景色が変わるね。
太陽のスケール、偉大さ、地球のすべてを生み出したんだな・・とかそんなことをしみじみと感じたよ。
寒い思いをしたけれど、その分だけ空や景色の変化を見つめつつ、太陽のありがたみを感じた朝でした。
やっぱり、初日の出って特別だな~