That's the Way I Am

私の好きなものについて

映画 ■■アーティスト■■

2012年04月11日 19時14分58秒 | 映画
アカデミー賞受賞作品!
...期待していたけど
期待が大きすぎたかな



映画 ■■アーティスト■■





日本の Yahoo ムービーの評価 4.26(5点満点)



↑上のYahooムービーの評価も
日々変わって行くみたいですが
現時点では「ヘルプ 心がつなぐストーリー」の方が
評価が高い

私も同感です!「ヘルプ」の方が面白かった



多分、古き佳き時代
素晴らしい名作が次々に生まれていた時代に
ノスタルジーを感じる人たち

CGが嫌と言うほど使われていて
「役者より、CGの方が活躍しているんじゃないのか?」
と、思えるような最近の映画に辟易として
手作りの、暖かみのある映画を懐かしく思う人たちには
たまらない魅力があるのではないかと思います。



主演の2人
他の作品は見たことがないんだけど
とても良かった
とても好感が持てて
どちらにも気持ちを寄り添わすことが出来た

特にペピーを演じたベレニス・ベジョ
すごく存在感があってチャーミングで
一目見たら、誰もが忘れられなくなる

グレースケリーのような美人女優ではなくて
個性的な雰囲気が印象的。
当時流行っていた服や帽子がとてもよく似合う
ひょろ長い手足



サイレント映画からトーキーに移行する時代
古いやり方にプライドを感じていて
かたくなに自分のスタイルを通そうとしたため
時代の流れについていけず
凋落する人気俳優の物語

そして、彼によって日の目を見た女優のペピーは
彼とは反比例するように
トーキーのブームに乗り
人気もうなぎ登りになる



時代の流れについていけない
昔のやり方にしがみつきたくなる心理は
誰でももっていると思う

みんなにおかしいと言われても
自分の信念を信じて進みたいと思う心理も
共感できた

だからこそ
自分自身を見ているような気分にもなる



自分の信念を信じる、自分のプライドと
時代の流れを敏感に感じて
その時代の息吹の中にしっかりと生きている感覚を大切にする
しなやかさと

良い感じの折り合いを
見つけていきたいものだと思いました。

いやいや
そんなことを言う私だって
昨今のPCだの、スマホだののテクノロジーの進化は
既に置いていかれ気味なので

もう数年経ったら
情報弱者になるのは必至のような気がする
ホントヤバイ!

それとこの映画は違うかな?

まあ、自分の周りで勝手にどんどん変わっていく時代に
ついて行けない心理
逆らいたくなる心理
置いていかれる孤独、疎外感
それは他人事ではなかった。



共感は出来たのだけど
キリキリと痛い程には迫ってこなくて
もう一つ、入っていけない自分がいました。

落ちぶれていく主人公がどこか綺麗だから
もっと、とことん惨めになるまで
徹底的にドロドロと
描いて欲しかったような気もします。



映画の「スタイル」が前面に出ていて
そのぶん、物語の世界にリアリティを感じられなかった。

台詞もなく、時々字幕が出る程度
その分、演技はどこか誇張された不自然なものに
感じられました。

どこか、「絵本に描かれた物語」を読んでいるような
一歩引いた自分がいたように思います。
ストーリーの世界
登場人物の心理の中に
丸ごと入っていくことが出来なかったと思います。

距離を置いて観ていました。



でも
モノクロの昔の名画を
何かもう一度観てみたくなりました。

映画愛に溢れた映画でした。

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