That's the Way I Am

私の好きなものについて

映画 ■■エリジウム■■

2013年10月01日 19時35分07秒 | 映画
すごく面白かった「第9地区」の監督が
監督と脚本を担当した映画ということで
観に行きました



映画 ■■エリジウム■■





「第9地区」は
南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督が作った
低予算のB級映画と言われているけれど

ハリウッド製の映画にはない斬新なストーリーと世界観が
とても良かった

SF映画の形を取っているけれど
裕福層と貧民層と、二極化した社会への
痛烈な批判があって
本当に見応えがあった



しかし、今回は
ハリウッド製になったことで
巨額の予算と、豪華な役者陣を手に入れたけど

普通の映画になっちゃったな~と
残念な気分



相変わらずストーリーはとても個性的で
とっても面白いのに

格闘シーンとか銃撃戦が
私としてはちょっと多過ぎなんじゃない?

ストーリーで引っ張っていくより
エンターテイメントの方に比重が映りすぎなんじゃない?

と、不満です



もっと、「第9地区」のように
世界にある矛盾に対して
痛快な皮肉を感じさせて欲しかった



しかし!
「第9地区」見たときには感じなかったのだけど
今回、新しく考えさせられる所もあった



「私も、不運な人達の生命や利益を踏みにじって
生活しているのか」...と考えさせられたのだ


私は決して裕福層には属していなくて
どちらかと言えば、貧しい家に育ったけど

夏の暑い日もエアコンが効いた部屋で
アイスクリームを食べたりしている

バブルの頃に比べると
電化製品や日用品の価格が本当に信じられないくらい
安くなって

私たちは「安い、安い」と脳天気に喜んでいるけど
実は、その製品が作られた工場は
もしかしたら
常軌を逸した劣悪な労働環境で動いているのかもしれない

アメリカでも
不法入国者をこっそりと低い賃金で働かせて
生産コストを下げることに利用しているように

作業員達は危険にさらされながら
自分の健康や命を犠牲にして
生活のために、働いているのかも知れない

日本人だったら決してやらないような
過酷な条件と低い賃金だけど
でも、それでも働かないと、他に選択肢がない人達に
私たちは
それを強いているのではないかな?



そんなたくさんの人達の苦痛の上に
いや、もしかしたら
命の上に
私たちの快適な生活はあるのではないかな?



映画「クラウド・アトラス」を観たときも思った

食人肉種族が、人の肉をむさぼって生きているように
私たちも、全く自覚ないうちに
食人肉種族になっているのかもしれない



こういうことに気付かせてくれる映画が
とても好きです

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