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映画 ■■終戦のエンペラー■■

2013年08月01日 17時48分37秒 | 映画
この映画観ていたら
ロバート・キャンベルさんを思い出した
アメリカ人なのに
日本人以上に漢字や日本文学、日本史をよく知っている
日本文学者



この映画もキャンベルさんと同じ
日本人の私以上に日本の歴史をよく知っていて

私以上の熱意をもって
「昭和天皇に戦争責任はあるか?」という疑問に
答えを出そうとしている



今の私につながる、私の国の歴史を
ハリウッドが作った映画に教わるなんて!



日本の歴史や、日本人の価値観について
興味を持ってアプローチしてくれているのが
嬉しいと思う反面

自分の国のことなのに
何も知らない無知な日本人である自分が
とても恥ずかしいと思った



映画 ■■終戦のエンペラー■■




yahoo映画の評価(2013年7/25現在) 3.65(5点満点)




いやー、面白かった



まずは、このようなテーマに
ハリウッドのプロデューサーが関心を持ってくれた
という事実が嬉しいと思ったのだけど

プロデューサーは日本人なんだ

なんだ、そうか。



しかしこれ、日本人なら興味持って観るかも知れないけど
アメリカ人や他の国の人は
全然興味ないのでは?

興行収入はあまり見込めなかったのではないだろうか
よく映画化にこぎ着けたな~
と、不思議に思う。



アメリカでは
宣戦布告もなしに真珠湾を奇襲攻撃した日本は
「卑劣この上ない」と思われているし

「原爆投下したことは
戦争を早く終わらせるために不可避だった」
という見方が圧倒的で

原爆投下を正当化しているどころか
むしろ誇りに思っているアメリカ人が
ほとんどであると私は感じているのだけど



冒頭に原爆投下のシーンがあり
そこで「酷い」という言葉で形容していたので
驚いた

日本が中国やアジアに侵略していったことも
「欧米諸国から取り戻した」
「欧米諸国だって、世界中で同じ事をしてきた」

正当化するかのような台詞もあった。

今までの
「アメリカ正義」を振りかざして
一方的に「卑劣な日本」を責めるような作品ではなく

日本側に寄った
日本びいきの
日本を理解しようとする視点で
作られているように思いました。



もしも終戦後
天皇に戦争責任があるとジャッジされ
戦犯として処刑されていたら
今頃日本はどうなっていたんだろう

「もしもあの時」と考えると
とても興味深い



映画の中でGHQは
戦勝国として威圧的な態度で
アメリカの価値観を一方的に押しつけるのではなくて

日本が自力で立ち上がっていくのを助ける
そのために
この国に深く根ざした価値観を尊重し

将来、友好的な関係を築いていくことを
まず優先して考えているように見えました



この映画は親日の見方で
描かれているように見えましたが

日本だけでなく
アメリカの方も非常に紳士的で思慮深く
好感がもてるような描かれ方をしていたと思います
(実際はどうだったのか分かりませんが)



とりあえずこれから
原作本から始めて
戦後史について勉強しなくては!と思いました



この映画を観た
アメリカ人や、他の国の人達が
興味を持ってくれたら嬉しいなあ、と思うけど

多くの人は退屈で寝てしまったんじゃないかな

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