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私の好きなものについて

映画 ■■アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生■■

2015年07月03日 19時50分30秒 | 映画
映画館で予告編を観たときから
ずっと待っていた映画
観て良かった
元気になった



映画 ■■アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生■■



Yahoo映画の評価 3.84(5点満点 2015年7月1日現在)



私は50歳を越えて
将来について不安を感じるようになってきた
日本は高齢化が年々加速しているし

年金は一体どのくらいもらえるのか?
親の介護は?
入院したら?
寝たきりになったら?

年を取るということは
心配が増えること
これから何の楽しみもない



...と、ずっと思っていた



この映画は全く逆
年をとることをネガティブに思っていない女性達が
たくさん出て来る

実際に、若い女性達と並んでいても
60歳以上の彼女たちの方が素敵だから驚く

オーラが違う
優しい表情が良い
落ち着いたまなざしが良い



この映画に出てくるファッションアイコン達は
若い頃、ショービジネスに関わっていたり
ファッションや芸術を
生活の糧としてきた人達

なるほどね~と、思う

プロフェッショナルな経験を土台にした
美的センスなのだ

風格があって
知的で洗練されてる



とっても素敵な言葉を
たくさん、たくさんつぶやいていた

「『もう年だから』って
迷っている時間がもったいないわよ

悲しみに囚われたり
悩みに巣くわれたりして
嘆いている時間がもったいないわよ

残された時間はもう少しなんだから
悩んでいる時間があったら楽しまなきゃ

なんでも楽しんだ人の勝ちよ

私はもっともっといろんなことを経験したい
立ち止まっている時間はないの」



一方で正反対のことを言う人も

「私はね、全く違う考えなの
今までいろんな所に行って
いろんなことを経験してきた
だからね、もう十分なの
もう死んでも後悔はない
私は満ち足りてる
幸せなの

面白いわね
あなたと私、全然考えが違う
それって素晴らしいことだと思うわ」

ああ、なんて素敵な会話



マンハッタンの通りを
ランウェイを歩くように
独創的な、お気に入りの服やアクセサリーに身を包んで
闊歩していく
それこそが彼女たちのエネルギーの源



でもそれも
ニューヨークだから素敵なのかな?
日本の地方だったら
受け止められ方は変わってくる



いろんな人種、いろんな宗教、価値観、美意識が渦巻いて
誰もがみんなと違うことを当たり前と思う街
街全体が多様性に誇りを持っている
ニューヨーク、いいわあ



たった一つのブログが話題になって
写真集を出したり
TV出演したり、映画になったり
大手スーパーのポスターのモデルになったり

「ランバン」の2012年秋の
キャンペーン・モデルに選ばれたり!?

社会現象となったらしい



確かに、これまでのファッション雑誌や
TVコマーシャルなどのモデルは20代の若い人達ばかりで
このブログが出るまで
ファッション界は60代以上の人達の持つ美しさや魅力に
気付かずに
殆どその存在は無視してきたのです

このブログによって
60代以上の女性達がいかにエレガントで輝いているか
知らされたのです

そして有名企業の広告媒体に登場する彼女たちは
同年代の女性達に活力と刺激を与えてくれました
若いモデルにはとても真似出来ない程に



日本とちょっと違うのは
日本ではどちらかというと
「実年齢より若く見られること」が
良いこととされいて
みんな若く見られるように
見た目の若さをキープするように
躍起になっている気がします
もちろん、私も!



この映画に出てきた
アメリカのオーバー60は
「若く見られたい」という気持ちは全然ない

「しみ」とか「しわ」とか隠そうとしないで
年取って容貌が衰えても、それはそのまま晒して
それらを、今まで長い間生きてきた証と捉えている

「自然で、あるがままの自分が
いかに輝いて見えるか」を追求している

だから、日本人より、自由だし
自己肯定感(自信)が強くて大胆

「カバーする、隠す」って
ある意味、否定すること、恥じていることだからね



歳を取り、老いることは悲いことじゃない
自分自身を輝かせる「スパイス」をたくさん見つけること



映画館を出るときには
背筋がピンと伸びて
足取りも軽くなっていました

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