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映画 ■■LIFE!■■

2014年03月29日 20時17分27秒 | 映画
トレイラー見たときから面白そうだったけど
公開が始まったら評判も良かったので
見に行ってきました




映画 ■■LIFE!■■



Yahoo映画の評価(2014年3/26現在) 3.75(5点満点)

「アナと雪の女王」より
数百倍も私は好きだけど
世間の評価と私の思う良し悪しは
毎度の事ながら全く一致しない

久々に爽快な
観て良かった~と思える映画だった



ベン・スティラー監督・主演
ベン・スティラーはよくコメディに出ているけど
こんなに繊細で洗練された作品を作るとは!
とてもお洒落でダイナミックで
ひねりが利いていて、憎いな~と思うくらい
惚れ惚れとする、完成度の高い映画でした



LIFE」という雑誌は
表紙を見たら「ああ、知っている」と思う
中身を読んだことはないかも知れない

写真を中心に作られた
歴史ある有名な雑誌なのに

雑誌、新聞の発行部数が減り
情報収集の手段がインターネットにシフトする中で
2007年に休刊となった

舞台はその休刊が決定したLIFEのオフィス
写真管理部で働くウォルター・ミティが
紛失した最終刊の表紙に使う予定のネガを探して
撮影した写真家を追いかけてオフィスを出る






ネタバレ感想

写真管理部で働くウォルター・ミティ
マスコミ業界の、しかも「LIFE」で働くなんて
エリート中のエリートのような気がするけど

同じ「LIFE」で働く、気になる女性に
直接声をかけられなくて
彼女が登録している出会い系サイトで
なんとか近づこうとする



「LIFE」が世界中の色鮮やかな風景
世界中の様々な人々
多様な事象を伝えているのと対照的に
ウォルターはニューヨークから出たことがない
「出会い系サイト」の運営者に
「プロフィール欄を充実させなきゃ」
と、言われても
何も自慢できること、誇れることがない
地味~なヤツなのだ!

そして妄想癖があり
人と話している時でもすぐに
daydream を見てしまって
ハッキリ言ってキモイ
友達になりたいと思えない



それが!
「最終刊の表紙に使ってくれ」と送られてきたパッケージの中に
指定された25番のネガだけが見つからないため
写真家に会いに行くことで
物語が大きく動き始める

水面に映った船の名前を読み解いて
どの国の船か探したり

見覚えのある指輪をしている人に
写真家の居所を聞いたり

ケーキの包み紙が
撮影の日程表だと気付いて
それを元に追いかけて行ったり

「インディー・ジョーンズ」や
「ナショナル・トレジャー」と同じ
一つの「手がかり」をといて、別の場所に移動したら
また新しい「手がかり」が出てきて
それが何を意味するのか探っていく
ロール・プレイング・ゲームみたいな
アドベンチャー・ムービーみたいなワクワクが高まっていく



オフィスを出て
ニューヨークを出て...
急に世界が拡がっていく

しかも、探しに行くところがアフリカとか南米とか
よくある秘境じゃなくて
グリーンランドに、アイスランド!
そしてアフガニスタン???ヒマラヤ???

火山の噴火から逃げ延びたり
サメに食べられそうになったり
国際語のはずの英語が通じなくて苦労したり
オフィスから出たことがないようなオタクっぽい社員には
とてもハードルが高いアドベンチャーなのに
なんとか危機を乗り越えて
写真家に出会う



25番のネガは
写真家がウォルターにプレゼントした
「LIFE」のモットーが刻印された財布に入っていたのだ!



これが、私には信じられないんだけど
あっさりと、正直に
「あの財布は中身を見ないで捨ててしまった」
と、白状するウォルター

それを聞いて、激怒したり、失望したり
叱責したりせず
「それは傷つくなあ」と寂しそうに言った後
「サッカーしよう」とウォルターを誘う写真家



そして、捨てたと思っていた財布は
ウォルターのお母さんがしっかり拾っていたのだ!
お母さん、グッジョブ!

でもでも、またまた信じられないことに
ウォルターは25番ネガに何が写っているか確認せずに
会議中の新経営陣に渡します



そうして、発行された最終刊の表紙は
ネガをチェックするウォルターの姿でした

これまで、忙しく世界中を飛び回り
珍しい風景や、多様な人々を紹介してきて
目線が常に外に外に向かっていたように見えるカメラマンですが

実は、自分の作品は
たくさんのスタッフに支えられて
初めて発表できたのだということをよく理解しているのが
とても嬉しかった

ショーン・ペン演じるこの写真家
本当に良かったなあ~

ウォルターが「財布を捨てた」と言った時も
怒らなかったし
本当に力のある人って傲慢ではない
余裕があるのよね



この映画では
世界中を見つめる「LIFE」という雑誌と
世界中を駆け回る写真家と
それを内側から支えるオフィスのスタッフ
両方にスポットライトを当てて

ウォルターが異国の地で冒険している間も
お母さんのケーキや子どもの頃夢中になったスケボーや
バックパックや
以前バイトしていたファストフード店などが出て
目線が外(世界)に行ったり、内(家族)に行ったりする

あまり知られていない広い世界を紹介してくれているようで
実は、内にあるスタッフや
家族のありがたさに気付かせてくれて
「大切な物は自分のすぐ身近にある」と教えてくれている

海外旅行行くと
「やっぱり日本はいいわ~」と思うしね(笑)



それでも、旅に出ることで
ウォルターは確実に逞しくなり
瞳や表情にも活気が現れて
とても魅力的に見える

気になる女性になかなか声をかけられなかったのに
今はちょっと自信を得て余裕がある

daydreamも殆ど見なくなったとか

旅をすると人は逞しくなるね
非日常的な体験
見知らぬ、慣れない土地や習慣との遭遇
その中でのサバイバル

視野が広がり、行動的になり
臨機応変に、瞬時に対応する機転を身につける
人を成長させる要素がたくさんある



短絡的だけど
「旅っていいな」「私も旅立ちたい」と思った

帰ってきた感想が
「やっぱり日本はいいわ~」だったとしても

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2 コメント

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トラコメどうもです (ゴーダイ)
2014-03-30 21:29:37
トレイラーのときから面白そうでしたか、私は劇場で予告を見ても「どんな内容やねん」って感じで全然スルーしてました(^_^;)
でも見てみるもんですね。すごいよかった!

良かったといえば、ショーン・ペンのさすらいの写真家にくい程にかっこよかったですよね。
「シャッターを切らないこともある。シャッター越しではなくこの目で見たい。浸っていたい」
とかムカつくわ~w

それと意外とミステリーっぽい構成だったのも意外でした。遠くへ旅したけれど結局最初に戻って来るっていうのがいいですよね!
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ゴーダイさんへ (ann)
2014-03-31 13:53:21
観て良かったですね~
私もこれと「大統領の執事の涙」とが今年ナンバー1を競っています。
ショーン・ペンはニクイ、カッコイイ写真家がピッタリでしたね。アフガニスタン経由でヒマラヤまで行って写真撮らないなんて!
でも確かに写真撮るのに夢中になってると、同じ空間にいる感動を逃してしまいますよね。私もよくやる。
写真じゃなくて、自分の目で見なきゃってことですね!

そうー。インディー・ジョーンズみたいでしたよね
世界中旅して、結局さがしていたものは自分の家にあった!って、青い鳥みたいですよね。幸せはすぐそこにあるって気付いたのも遠くへ離れてみたからなんですよね
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