最後に一緒に飲みました。

親父が亡くなった朝、いつもより早くに目が覚めて
パソコンに向かってレコーディングの編集作業。

いつもならそんなことしないんだけど、七時過ぎに無性に
焼酎が飲みたくなって、一杯だけロックを作って飲みました。

父が息を引き取ったのが、七時三分。。。


俺のところにやってきて、“一緒に飲もうや～”って
言ってくれたのだと思います。

無類の酒好きだった親父、歳とともに飲む量も減ってたけど
今頃は病気の痛みからも解放されて、好きなだけ飲んでるんだろうなあ。。。

俺もそっちに行ったら、また飲もうや。

ありがとう、ごめんなさい、ありがとう。

平成22年6月12日早朝、父が他界いたしました。
あまりに急なことでした。

いつも通りに起きて、歯を磨いて髭剃ってる最中に
胸が痛くなってうずくまり、介抱する母の腕の中でそのまま静かに
息を引き取ったそうです。

男として生まれてきて、一番幸せな最期だったと思います。
ほとんど苦しむこともなく、すっと旅立ったその寝顔は本当に
安らかで、今までありがとうってかすかに笑みを浮かべているようにも見えました。
まだまだしたい恩返し、たくさんあったのになあ。。。

もしも親父へ気持ちが伝えられるなら、、、

母と出会ってくれてありがとう。
命がけで家族を守り通してくれてありがとう。
道を踏み外しそうになったとき、シバキ回してくれてありがとう。
一緒に酒飲んでくれてありがとう。
親父の夢を叶えてあげられなくて、ごめんなさい。
今までしてくれたこと、全部にありがとう。


父を送るため、多くの方々が集まってくださいました。
多くの方から、弔電もいただきました。
この場をお借りして、心より御礼申し上げます。