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平山みつると黒いテナーサックス

サックス吹き平山みつるの気ままな音楽活動日誌です。

Sonny Rollins に揺れた学生時代〜そして今

2016-09-07 02:08:21 | 日記

たまには青春時代を振り返ってここに綴ってみようかと思います。

18歳の男子大学生だったあの頃、僕はジャズに興味を持ったのは良いものの一体何から聴き始めたら良いのかわからなくて

『とりあえずジャケ買いかな?』

っと思いとりあえず本厚木のタハラの地下のフロアに行くもいまいち決められず店員さんに

『ジャズの凄いCD買いたいんですけど、どれ買ったら良いですかね?』

と困らせたりしていました。(因みにその時買ったアルバムはオスカーピーターソンのプリーズリクェストでした)

そんな当時18歳の僕、サックスを購入し受け始めたジャズサックスのレッスンが進んでくると好きなサックスプレーヤー1人につき最低20曲コピーする(採譜して吹けるようにする)という課題を出されます。

 好きなジャズミュージシャンはパットメセニーとオスカーピーターソンとラリーカールトン(ジャズじゃないけど)だった僕は大学の音楽サークルの雑誌などで良く名前を見かけたソニーロリンズと言う人のCDを買う事にしました。

ソニーロリンズのアルバムを聴いて特に大感動した訳では無かったのですが何となくソニーの音色が心地よくて一枚のアルバムを一日中聴いて過ごしました。

 一学年上のテナーサックスの先輩がCDを沢山購入する人で良くサークル棟の部屋で色々なサックスプレーヤーの音を知ることが出来ましたが2〜3年生になると関内のディスクユニオンの2階のジャズ中古コーナーに毎月通いとりあえずソニーロリンズの持ってないアルバムは出て来ていないかチェックするくらいにはソニーロリンズにハマっていました。

当時の僕にとってのソニーロリンズのイメージはこの動画の辺りですね。

Sonny Rollins - St. Thomas

 

今でもこの時代のソニーロリンズのスタイルが好きです。

 

そんな調子で私のCDラックにも少しづつコレクションが溜まって行き、ある日私はこのアルバムに出会います。レッスンでJust Friendsのお勉強してた時ですね。

Sonny Rollins & Coleman Hawkins - Sonny Meets Hawk! full lp

 

大人な姿勢で揺るぎないコールマンホーキンスとテンションマックスにも程があるソニーの対比は今聞けば面白く感じるのですが当時の僕はサックスの駆け出しお勉強中の超ビギナーだったので 

“この時期のロリンズは調子が悪いのかな??“

と本気で思っていました。いや今はそんな風には感じませんけど。このアルバムのソニーロリンズも大好きですよ!

 

そしてある日の中古コーナーにあった唯一の未購入のロリンズのアルバム“On Impulse!“を買います。ロリンズとインパルスの組み合わせってどうなんだろう?って見かける度に思っていたアルバムでした。

Sonny Rollins - On Impulse! (1965) full album

 

当時の僕は受け入れる事が出来ませんでした。

今考えるとあの頃の僕にはたった15年間の間に目紛るしい変化を遂げていくソニーロリンズを受け入れる事の出来る耳は持っていなかったのだと思います。

 

大学4年生くらいだったでしょうか、Isn't She Lovelyを聞きたくてこのアルバムを買って僕はソニーロリンズのコレクションを卒業しました。

Isn't She Lovely - Sonny Rollins

 

 

それからの私はソニーロリンズの来日公演のポスターを見たりすると僕の大好きな音はもう聞けないんだろうな…と悲しくなったり、、

ボストンに住んでいた時はクラシック畑のヨーロッパ出身の友人から

「おい、ボストンシンフォニーでソニーロリンズ見て来たぞ、ずーっとブルースをブギャブギャ吹いてたけどあれ何なの?」

と言われて悲しい気持ちになっていたりしていました。

 そして、ついさっきソニーロリンズの現在が急に気になって動画で調べてこのライブ動画を観ました。2011年の演奏です。

 

Sonny Rollins - Jazz à Vienne 2011 - LIVE HD



あれ?

かなり好きかも。

やっと耳が追いつきました。

50年代と現在を比べると別人とは言わないけど60年以上のキャリアーの中でどんなことがあったんだろうかと人生の深さについて考えてしまいました。

学生時代に好きだったテナーマン、

他にも、ソニースティット、デクスターゴードン、ハンクモブレー、スコットハミルトン、スティーヴグロスマン、ジョニーグリフィン…沢山いるしまつわる話もあるけどソニーロリンズ程に『僕』の気持ちを揺さぶった人は他にいないかもしれません。


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