ムッシュのブログ:日日是曠日

SAXと音楽を中心に……趣味に関するよしなし事を。

Carbon Ligature

2023年10月05日 | サックス
Fグレゴリーに合うリガチャーをいろいろと当たってみた。結果、最近出たバンドレンのカーボンリガチャーが一番良さそうだった。
『Sax World』の記事によると、受注生産らしい。でも渋谷のアクタス、今はノナカ・ミュージックハウス(店名ダサくない?)という名になったらしいが、そこにはブツがあるかもと問い合わせたら1個だけ在庫有りとのこと、勇んで試奏に出かけました。東京在住の幸運を感じるのはこういうときですね。
手にすると、噂通りとても軽い。紙のようという形容は誇張ではない。今までは好んで重いもの、分厚いものを求めてきたが、恐る恐る装着してふいてみると、これがなかなかのもの。音色は落ち着いていてちょっと枯れた感じのダークさがあり、かつ楽器本体をちゃんと振動させてくれる。つまりボリュームも及第点。キレがあり、音と音のつながりも滑らかである。
気になったのは2点。一つはFグレゴリーのバレルのテーパードがきつく、レール寄りが細いため、リードとリガチャーのフィット感がイマイチか?ということ。しかし、それはリードの振動域が広いという利点になるかもしれない。ネジが2本の場合、リードを十分に振動させるため私はよく上のネジをゆるめに、下のネジを強めに締めることがあり、これってそれと同じ効果があるかもと思い、気にしないことにした。
もう一つは値段の高さ。だけど気に入ったものはしょうがない。受注生産がすぐに手に入るなら……と買ってしまいました。
リガチャーに限らずどんなパーツにも(楽器本体にも)言えることだが、手に入れてしばらく吹いてみないと善し悪しはわからないもの。カーボンリガチャーについては、今のところ買ってよかったと喜んでいる。
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Freddie Gregory

2023年09月11日 | 自転車

師匠のM.C.Gregoryに影響されて、探してるうちに、こいつに石森管楽器で遭遇。
不勉強なため、M.C.Gregoryのコピーか?などと勘違いしたが、正体をネットで調べて、実際に試奏して、こいつは千載一遇かもしれないと思い。
一応一晩考えて次の日にあらためて来店し、購入。
Fモデルというやつで、音色はダークだが強めの音も出る。音程は安定している。フラジオも簡単に当たる。いうことないじゃん。
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Gottsu リガチャー ソリッドシルバー

2023年04月11日 | サックス
ストラップに引っ張られて、以前から気になっていたゴッツのリガチャーも試してみた。これまたすばらしい。ゴッツってすごい。
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Meyer Bros. NY 6M

2023年04月11日 | サックス
キャノンボール・アダレイも使用していたというメイヤーブロスの復刻版。オリジナルのメイヤーよりもパワフルということで使ってみたのだが、音色に軽さを感じて通常の6MSを最近は使用していた。が、ゴッツストラップに変えてからはこちらの方が相性が良く、伸びやかに吹けている。低音から高音まで音色の変化が少ないのがいい。フラジオも申し分ない。
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Gottsu Strap

2023年04月11日 | サックス


ストラップによって、これほど音色が変わるとは。驚きとしか言い様がない。

今までは、ストラップを選ぶ基準は、どれだけ首への負担を軽減できるか、であった。よって、バードストラップやショルダーストラップなどいろいろと試し、最近はブレステイキングストラップに落ち着いていた。そんな折、Gottsuが音を重視したストラップを開発したと聞き、思い切って試奏もせず(置いてある店がわからなかったから)通販で購入してみた。
手にしてみると、何の変哲もないと言えるほど普通である。最近のストラップにしては頼りないくらいに軽く、革は柔らかく、コンパクトな作りである。楽器ケースの中でも全くかさばらない(これは想像以上にうれしい点だった)。目を引くのはフックとプレートが美しく銀色に輝いてること。純度の高い銀製なのだから当たり前であるが。

いざ楽器に取り付けて吹いてみると……すばらしい音! もうびっくりである。今までのストラップは何だったんだろう。音の伸びと艶、リードがしなやかに感じるこんなに音が良くなるパーツを他に知らない。首への負担など、もうどうでもいい。このストラップは手放せない。おそらく一生。そんな確信すらわいてくる。

当然このストラップはセッティングに大きな影響を与えた。それを追々述べていきたい。

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河津桜

2023年03月13日 | 伊豆界隈
久しぶりに行ってきました、河津桜まつり。正確には前回行ったのは祭の直前で時期を外したので、祭の期間中に訪れたのは今回が初めて。
いや、聞きしに勝る人出。コロナ禍で何年か見送られていたせいもあってか、平日だったけど混み混みでした。例年でも土日だと駐車場に入るのに2時間かかるらしい。朝早くか、出店のないちょっと外れた川沿い(桜は遜色ない)に行くのが正解でしょう。おまつり感はなくなるけど、花見としてはそっちの方が正解だと思う。

うちの桜もきれいに咲きました。



旭山桜という桜盆栽ではポピュラーな品種です。八重で見応えがあります。色も淡いピンクでかわいい。

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BLUE GIANT the Movie

2023年02月21日 | サックス
泣いた。涙腺が崩壊した。

観てきました、「Blue Giant」。
原作の漫画評は「音が鳴っている」というものが多いようだが、私には聞こえなかった。迫力のある絵柄だが、無音だった。パワフルな演奏だというイメージは伝わってきた。しかしイメージだけで演奏を想像することはできない。聞こえるような気がする、ということだろう。そのイメージにぴったりの演奏が、劇場で響き渡った。まさに宮本大(主人公、ミヤモトダイ)の音だった。すばらしい演奏だった。

原作は、「世界一のジャズプレイヤーになる」という大志を抱いた大が高校卒業後、故郷の仙台からテナーサックスひとつで上京し、バンドメンバーを得て、日本一のジャズライブハウス「So Blue」(もちろんBlue Note Tokyoのこと)で演奏するところまでが国内編。ここまでがアニメ化された。実はこのラストが悲しくて切なくて、映画は観たいけどここだけは観たくないというちょっと複雑な気持ちだったのだが、原作とは違っていた。もう、感動の嵐。涙腺のダム崩壊。漫画を読んだ人もぜひ観てください。

観客はほとんどが成人男性。女性もいたが、大半が男性の連れ、という雰囲気だった。アニメ映画とは思えない客層。その大人たちがスクリーンに見入り、息をのみ、エンドクレジットが終了するまで誰も席を立とうとしない。そして明るくなると拍手がおきた。日本の映画館では珍しいことと思う。

原作では国内編の後、ヨーロッパ編、アメリカ編と続く。ぜひ劇場で観たいものだ。

ちなみに、劇場は東京・立川のシネマシティ。「爆音」を売りにしていて、音響がとてもいい。ここで観たのは正解だった。
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setting

2023年02月15日 | サックス
前回に続き、セッティングです。

リードは前回述べたとおり、ファイブラセル4番。4というと随分硬そうだけど、青箱の2半くらい。
リガチャーはシルバースタインのチタンモデル。装着してないような感覚だからゴーストの愛称があるらしいが、リガチャーを着けてない感覚というのがそもそもよくわからない。が、ともかく吹奏感は抜群。もともとシルバースタインは何種類か持っていてお気に入りなのだが、その中でも出色の出来。さすが高価なだけある。ちょっと気になるのは、チタンの表面がザラザラしているせいでMPの当たる部分にとても細かい傷がつくというか、くすんだ感じに擦れてしまうこと。演奏には関係ない。購入当時はセルマーサイズの7しかなく、メイヤーにはコードを目一杯伸ばして調度いいくらい。最近メイヤーサイズの8が出たらしいが、まだお目にかかったことがない。
それと、前回の写真に写り込んでいるパッチ、あれはシルバースタインのもの。これもすばらしくいい。前歯を当てるところに溝があり、固定されてとても吹きやすい。

これらをメイヤー6MSに合わせて、ほぼ完璧。気持ちよく吹けています。

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Meyer6MS+SilversteinTITANIUM

2023年02月05日 | サックス
現在のマウスピースはMeyer6MS。いつもお世話になっている高田馬場の楽器店ハセカンの中江裕気先生にメイヤーを推され、25年以上前に買ったMeyer5MMを引っ張り出した。ご多分に洩れず、サックスを始めて最初に買ったジャズ系マウスピース。

釣りの世界では「フナに始まりフナに終わる」という言葉があり、それにならってか「メイヤーに始まりメイヤーに終わる」ということを言う人もいるらしく、オレもそうか?なんて思うとなんか気持ちいい。いや、もう終わりなの?という意味ではありませんよ、念のため。

ただ、5MMだと今までハイバッフルに慣れてきた私には、なんか違うかな感が否めない。そこで6MS。MSは、ミディアムフェイシング・スモールチェンバー。チェンバーはマウスピース内の容積。フェイシングの長さは振動するリードの長さに影響する。今使用しているリードは樹脂リードのファイブラセル。これは最も天然ケーンのリードに近く感じられて、パワーや音色は天然以上と思っている。つまり利点しか見当たらない、私にとって理想的なリード。しかも環境に優しい。噂によるとまもなくケーンの収穫量が確保できず、だから各社人工リードの開発に余念がないとか。SDGsってなんかうさんくさく感じるけど、とりあえず将来のサックス吹きの形かなと思う。
で、そのファイブラセルの振動部が天然リードに比べると長いので、きっとフェイシングの長さは必要。だからフェイシングはM。チェンバーが狭いとボリュームが増したり、音の輪郭がはっきりしたりして、ハイバッフルぽくなる。ティップオープニングは広めの方が好きなので(前歯が小さいと広い方が吹きやすいと聞いたことがあるが)6。ということで6MSでジャストフィット。とても気持ちよく吹けます。

ちょっと長くなってきたので、シルバースタインは次回に。
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Selmer Supreme

2023年01月18日 | サックス
なんとまあ、5年近くのご無沙汰です。

昨今はツイッターやインスタ全盛であまり顧みられないブログかもしれませんが、あんな字数の少ない媒体では何も表現できないなと、やはりブログ以外書く気にならないムッシュです。どこぞの元大統領はツイッターを愛用していたようですが、私には信じられません。よっぽど資質に欠けるか、国民をなめているか、その両方かということでしょうね。

5年もたてばいろいろな変化があります。仕事も定年を迎えて微妙に変わりました。家族構成も変わりました。相変わらずサックスは吹いていますが、楽器が変わりました。
なんと!! シュプレームを買ってしまいました!!

発売されて半年くらいの頃、たまたま寄った楽器屋に鎮座するダークゴールドに輝くシュプレームを見て目が釘付け。試奏しないわけがないですよね。
そして、一吹きでこの楽器の虜。もうびっくりです。何がすごいのかって、すべてがすごい。正確で安定した音程、スムーズな吹奏感。上質、そしてsilky。サックスに求める理想がそのまま形になって手元にありました。かつて師匠のMarkⅥを吹かせてもらったとき以上の驚き、感動。もうだめだ。自分にきつく戒めている、めちゃくちゃ可愛い子犬をペットショップで抱いてしまうのといっしょだ。次の瞬間クレジットカードを差し出していました。「これくださいっ!!」……安くないのに……。
実はずっとカイルヴェルトに憧れていて、退職金出たら買っちゃおうかななんて思っていたのです。この店にカイルSX90Rもあったので吹き比べてみたら、使用している方々にはたいへん申し訳ないけど、私にとっては雲泥の差。とにかく、もう、シュプレーム以外の楽器は考えられません。

なんとかこの衝動買いを正当化すると、2023年初頭の今では20万近く値上がりしていて、ま、あのとき買って正解だったなと。何の言い訳にもなってないか……。
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