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日本の暮らし文化・デザイン・アート探求記

日本文化から茶道・工芸に建築・布や着物・器と料理
心地いい日本の暮らし・日本文化・新日本様式とは何か?

ブルーノ・ムナーリの猫・Ikeban・蛙・Take

2008年01月08日 | 積読睡眠学習図書録
          
           生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ あの手この手   2007年12月1日~2008年1月14日

       
                           

        『闇の夜に』                            『カエルのロミルダ』

闇の夜に猫の恋人達、彼が彼女に囁く             「話の前後を考えることなく」飛び跳ねるくせがある。
「ちっちゃな白ネズミなんか好きかい?」            そのお陰でびっくりするような場面に次々飛び込んでゆく。
なんと素敵な一撃必殺の殺し文句!!!           この本読んで我振り直そう!?   


 ムナーリと日本


        

       『日本の木』                              『一輪の花に愛をこめて』
                  
表意文字である漢字にも興味を持っていた。                  構想段階のタトルは「kebana」
                                             ムナーリの生け花を紹介している。
                   


柳宗理 
1957年ミラノ・トリエンナーレ ジオ・ポンティーを介して。
あのバタフライ椅子、あのヤカン。 

武満徹
『ムナーリ・バイ・ムナーリ』図形楽譜。 
「演奏者は色を聴き、メッセージを全身で送り出し、永遠の時空間を『無なり』へ変貌させる」
(「プログラム・ノーツ」『武満徹著作集5』より)

福田繁雄
「無意味の意味」「無用の用」を軽やかに表現するムナーリとの出会い。


HPより

ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、絵画・デザイン・美術教育などの分野で多岐にわたる活動をしました。この展覧会は、ムナーリの活動を彼が生涯にわたってかかわり続けた「本」の仕事を手がかりにして分類、展示し、彼の思考の軌跡をたどる試みです。

展示内容は、ムナーリの書籍を中心に、日本ではほとんど紹介されていない、未来派時代の油彩画やスケッチ、絵本原画、映像作品なども含まれる予定です。また、ムナーリと日本の文化人やアーティストとの交流も併せて紹介します。10のコーナーの冒頭には、ムナーリをリスペクトする駒形克己氏デザインの、ダンボールを用いた展示ケースにシンボルとなる作品が印象的に展示されます。

柔軟な発想と、自由なものの見方を大切にしたムナーリ。近年、イタリアと日本を中心に復刊が相次ぎ、生誕100年を期に改めて注目を集めています。この記念すべき年に、イタリアと日本から集めた約330点のムナーリ作品を一堂に展観します。

絵本の展開

『読めない本 - 白と赤』デ・ヨング社
1950年、ミラノで初めての「読めない本」を発表します。これらは、本の形をしていると同時に、抽象的な彫刻としての機能も持つものでした。当時のムナーリは、ロシア構成主義とバウハウスの影響を色濃く受け、イタリアの抽象派の活動に参加しています。

『闇の夜に』
ムナーリは「読めない本」での一連の実験をもとに、1956年「闇の夜に」を出版しました。最低限の言葉を用い、色紙のページには穴が開いていて、絵はトレーシングペーパーに印刷されるなど、本全体から立体性を感じ取ることができるという、新しいタイプの絵本の誕生でした。


「篠沢教授に5000点!」これって死語?

2007年12月18日 | 積読睡眠学習図書録

顔面の砂漠化が進む、こんな時に限って野暮用が。
帽子を被り口裂け女よろしくマスクを着用。
電車に乗り込みボ~っと中吊り広告を眺めていると斜め前方から人影が・・・。
「あ~やっぱり、篠沢教授に5000点~!」

記憶の彼方から蘇るクイズダービーごっこ「長生きしそうな人はだ~れ?」
「篠沢教授に5000点!」で私が選ばれた。
「はらたいらさんに500点」ではないところがミソである。

山猿のように育った私の数え切れない武勇伝。
雲梯で勢いあまり顔面から落下。
起き上がれない私を裏返した友達は、そのホラーな顔面に泣き出し走り去り、
保健の先生は悲鳴を上げ、家に帰れば婆ちゃんが泣き崩れた。
昭和の冬は寒かった。すってんころりん入間川に張った氷を顔面でカチ割り流血。
その入間川の土手滑りではうっかり顔面滑走オーバーラン。
子供心にそれでも死なない私はもしかしてスゴイぞってことで「篠沢教授に5000点!」

あの日、大橋巨泉になりきっていた御仁と間の悪い再会。
なりきり巨泉は私の顔見て「ジーザス!オーマイッガッ!」
温暖化の昨今、まさか入間川で顔面カチ割り氷が作れるはずないだろ。ストレスだ!
なりきり巨泉が勝手にストレス占い。
「君の人生に星の王子さま信仰が弊害を及ぼしている。
後生大事に持っている“星の王子さま”愛蔵版を正月の喜多院でお札と一緒に護摩焚すべし。
すれば“大切なことは目に見えないんだ”の呪縛から逃れられ世の中クリアになる。」
なりきり巨泉の戯言は続く。
「人形と女の子は顔が命。」と雛人形屋のキャッチコピーみたいなスローガンを掲げ、
「僕のステイタスと彼女のビューティーでお取引成立、これぞ男女間における資本主義。」だと。
それこそ「ジーザス!オーマイッガッ!」
違うベクトルでアホな私が言うのも僭越であるが、
「正月の氷川神社でその戯言を護摩焚すべし。さもなくば可愛い兎に化けた狐にとり憑かれるぞ。
そして人生の不毛に哀愁漂わせる頃には三途の川の向こうで閻魔様がカモーン。」
化けた狐の尻尾も目に見えない。
なりきり巨泉に狐の嫁入り「竹下景子さんに1000点」

薫る昭和に歳がバレるーぅ。いい歳して情けない。
アホがアホよぶ車中の夕暮れ。アホの未来に幸あれ。

アニミズムを読む

2007年12月16日 | 積読睡眠学習図書録
                    
                              アニミズムを読む―日本文学における自然・生命・自己
                                   平川 祐弘・鶴田 欣也【編】 新曜社



春の宵ふらりふらりと入った本屋さんで装丁の何とも言えない質感と色合に浮ぶ桜模様が気に入り買っちゃた。
何年前だったかな~?あの宵の夜桜がそこはかとなく薫ってきそう♪

・・・こんな調子じゃ本の整理が進まない。
あ~“やらなくちゃ”と思っていることが山積みのまま12月も半ば過ぎ。
がんばれ私!でもちょっとトラと休憩してからね~トホホな私☆



いまアニミズムが見直されている。
現代文明によって傷つき乾いた心を潤し、自然とのつながりを回復させてくれる癒しの思想として。
万葉、古今から鏡花、川端、大江までの日本文学のなかに脈々と流れるアニミズムの水流を
広く世界文学の視点から跡づける。

現代小説の中のアニミズム―「桜」モチーフの軌跡
果心居士の消滅―西洋のミメーシスと違うもの
日本文学の底に流れるアニミズム
復活するアニミズム―現代日本文学の場合
現代に生きるアニミズムの世界
水とことばとコスモロジー
無常とアニミズムの融合―仏典のレトリックと和歌の自然観
自然のいのちと芸術の美―日本の文芸論における自然物のイメージ
言葉のアニミズム―泉鏡花における自己と自然
花と精霊―折口信夫『身毒丸』を読む
ふれ合うリズム―志賀直哉の『和解』と『暗夜行路』における自己と自然
川端康成の自然・女性・自我
三島由紀夫、その自己と自然―宮沢賢治の世界とくらべて
風景の川、文体の川―井伏鱒二の名作『川』
辺境なるアルカディア―大江健三郎の「牧歌」と「反牧歌」

国際会議「日本文学における自然と自己」(1992年夏,於バンクーヴァー,ブリティッシュ・コロンビア大学)に提出された論文のうち、アニミズムに関係のあるものを集めて、雑誌『無限大』92号(日本アイ・ビー・エム株式会社,1992年冬刊行)が組んだ特集「日本文学に流れるアニミズム」をもとに選択・加筆・増補して出版したもの。
英文会議録書名: The proceedings of nature and self in Japanese literature (U.B.C., 1993)


栗田勇の本

2007年12月08日 | 積読睡眠学習図書録
       
    「造化のこころ」      「日本文化のキーワード」    「飛鳥大和美の巡礼」    



栗田勇の本に嵌りそうだ。

夜な夜な枕元に心ときめく本を積み上げ本を開けば夢の中。
これがいわゆる積読睡眠学習。


《 用の美 》以下は「造化のこころ」より抜粋・・・だったと思う。

積読睡眠学習図備忘録なのでお時間のある方はどうぞ。
この猫の手も借りたい師走にお暇な方はいませんね。


 《 用の美 》 

 今日「用の美」というと、たちまち、いわゆるモダニズムの代名詞のような機能美の意味にとられるおそれがある。もうひとつは、柳宗悦たちの唱えた、やはり機能美ではあるが、機会ではなくそこに無名の庶民生活をもちこんだ民芸の美しさと受けとられることになりそうだ。
 それら二つとも、それはそれでたしかにひろくは用の美をとらえたものではあるが、しかし、いま「用の美」として考えてみたいのは、さらに遡って、いわば太古いらい日本人の生活意識をつらぬいてきた、ひとつのかくされた美意識が、ひろく生活と文化をつらぬいている点なのである。
 近代機能主義は、よく、「機能的なものは美しい」というスローガンで表される。
 この、私たち日本人にとっては、時にしごくあたりまえにきこえる言葉が、西欧では革命的な芸術美学の宣言として発せられたことをふりかえってみる必要がある。
 西欧の美は、少なくとも、近代までは装飾といわれる人工的な、実用を目的としない飾り方の様式の変遷だったといっていい。
 だから、二十世紀になって、とくに機械的製品である機関車や航空機、自動車など全く装飾を目的としない、いわば能率一本槍の製品が文明に登場したとき、これをどう受けとめるかにとまどった。とうぜん、今までのように神がつくったとも人間がつくったともいえない機械の大量生産品をまえにして、まずは怪物=モンスターと受けとめたのも不思議はない。
 しかし、量産製品、そして建築において、この新しい意識は、おのれの美を主張し、それまでの人工的装いを虚偽であり、醜いものだとして否定し、自らの主導性を主張するにいたったが、長い時代に埋もれて、生まれたものだった。だから、じつは、意識されたとき、民芸はもはや民芸ではなくなり、過去の遺産となってしまった。
 ところで、では「用の美」とは機能主義や民芸とはどこがちがうだろう。
 すでにみたように、民芸運動もじつは工場産業時代の裏返しの、機能主義にほかならない。
 用の美というとき、これは日本人が古代から時代の生産方式に関係なく、ひきついできた、ひとつの生き方なのである。
 たとえば、衣・食・住、あらゆる生活態度と、それに応ずる用具を思い出してみよう。
 日本人は、用、すなわち、必要性をみたすものをつくり出すとき、それにとどまらないで、用をどこまでも追求し、純化していって、用をつきぬけた美の結晶にまでもたらさないと気がすまなかった。
 どこに用の美があるかと問われれば、どこにでもある生活のもっとも単純化された祖型、アルケタイプにそれがあるということができる。
 たとえば、衣を例にとるなら、さらし一枚をみてもよい。ただの白い布一枚が、あるいは武士の、あるいは町人男子の必要不可欠な下着であると同時に、生き死にの場の礼装的な、あえていえば、きよめという宗教的な意味にさえなってくるのである。
 さらしのふんどし、さらしのじゅばん、さらしの法衣。あるいは民間宗教行者の礼装、さらに、死装束の白衣とさえなってくる。そこには、最も単純な白い綿という素材をそのまま実用に単純に用いながら、美的なものから聖なる次元へまで意味づけているのである。
 そうみれば、日本の和装というものも、よく知られているように、直線裁ちで平面的である。人体は、曲面体であるのに、日本の衣は、あくまでも単純な平面と直線に固執しつづけてきた。
 これは、裁断と裁縫をおどろくほど単純化している。
 たとえば、ギリシャ・ローマの衣装をみると、布をバイヤスにして身体に巻きつけているから軀に密着している。はじめから、密着することを求めた西欧の衣服は、したがって、その後、曲線と立体裁断の歴史となった。
                             

モダニズムの建築・庭園をめぐる断章

2007年02月16日 | 積読睡眠学習図書録
                                   「モダニズムの建築・庭園をめぐる断章」 新見隆 著

著者はセゾン美術館の学芸員をされていたとか。池袋にあったセゾン美術館や東武美術館。
そこで観た展覧会を懐かしく思い出しながら読み始めたのだが・・・

読んでるとなんだかしっとりとじっとり心の湿度が上昇しきり。湿気の原因はこの文章?

~目次から抜粋~
  
 ■谷口吉生の美術館建築  ■アスプルンドの墓地公園
 ■アールトの庭で        ■ルコルビジェと剣持勇のはざまに 
 ■禅寺のマッキントッシュ
  ここでは重森美玲による東福寺「井田市松」の庭
  『「いき」の構造』を著した九鬼周造のことなどにも触れられている。 

目次を見ると面白そうだったのに・・・どっぷりいきたい日の1冊にいかがでしょうか。

その他著書に
「空間のジャポニズム」―建築・インテリアにおける日本趣味

日本とつながるNIPPON -迎える-

2007年02月10日 | 積読睡眠学習図書録
                                    「日本とつながるNIPPON -迎える-」

「開催中の同展は昔から今につながる「和」を[迎える]というテーマの空間で提案している。日本の住まいには、自然の恵み、素材を上手に使いこなす感性と手技がいかされ、ひと、事物、時節を迎える心が反映される。伝統的な要素を紐解き、上手に取り入れて現代の暮らしを心地よくする方法を考える。」と企画のOZONE情報バンク。


こちらのサイトを見ていたら堀口捨己の名を目にした。
そうだったいつだったか、この人の書いたものを読んで建てたものを観に行こうと思ったことがあった。
しかしたくさんある著書の1冊でも読んだことがあったのかさえ覚えてない。
では北村透谷賞を受賞した『利休の茶室』(1949年)でも読んでみようか。

堀口捨己 (1895~1984)
モダニズムの建築家。
日本建築、茶室の研究者として多くの著書・論文を執筆。
『現代オランダ建築』(1924年)
『紫烟荘図集』(1927年)
『現代建築に現はれたる日本趣味』(1932年)
『一住宅と其庭園』(1936年)
『草庭』(1948年)
『利休の茶室』(1949年) 北村透谷賞
『桂離宮』(1952年)
『庭と空間構成の伝統』(1965年)
『建物と茶の湯の研究』(1968年)
『茶室研究』 (1969年)
『建築史』(1970年)
『利休の茶』(1970年)
『書院造りと数寄屋造りの研究』(1978年)
『堀口捨己歌集』 (1980年)

「素顔の建築家たち―弟子の見た巨匠の世界」
日本近代建築史の草創期を飾る大建築家を第三者の視点から捉え直した日本建築家協会主催の連続シンポジウムをまとめる。
1巻には吉阪隆正、大江宏、アントニン・レーモンド、今井兼次、坂倉準三、堀口捨己、村野藤吾を収録。
 

「日本とつながるNIPPON -迎える-」

<展示内容>
●床座で迎えるZATAKU空間
●日本を感じさせる、現代の住まいをデザインする
●今■もてなす■くつろぐ■間
●障子の魅力
●日本の家、しつらいの美

<連動セミナー>
「桐本泰一のいつものうるし」 2月4日(日)15:30~17:00
「障子づくりの技にふれる」 2月17日(土)14:00~16:00
「和風の住まいって?」 2月25日(日)15:30~17:00
「畳のある生活のススメ」 3月10日(土)14:00~15:30
「新しい茶のかたち~”天遊卓”を用いて」 3月11日(日)14:00~16:00 講 師:武者小路千家 千宗屋
「塚田晴可氏に聞く、現代のしつらい」 3月21日(水・祝)14:00~16:00
「洋魂和才・カーチ氏の家づくり物語」 3月24日(土)14:00~16:00

会期 2007年1月18日(木)~3月27日(火)
※水曜日(祝日を除く)休館・2月18日(日)臨時休館
時間 10:30~19:00
会場 リビングデザインセンターOZONE(6、7F OZONE情報バンク)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
主催 リビングデザインセンターOZONE
入場料 無料
問い合わせ先 03-5322-6500(10:30~19:00 水曜日休館)

莫山に衝撃

2007年01月24日 | 積読睡眠学習図書録
                                   莫山つれづれ 撮影:根岸基弘

           榊莫山家の茶懐石のおもてなしが欲しいという家人と書店へ。
           本を開いて莫山の笑顔に衝撃釘付け。
           「笑顔はCMで書はお酒のパッケージで見たことない?」と言われるもトンと思い出せない。
           榊莫山が書家だということは知っていたような気もするが。
          
          「どうする?買っていく?」
          「う~ん、この本に莫山の写真がもっと大きくいっぱいあったら買うのに。」
          「えっ

           数日後、家人がどうだとばかりに「莫山つれづれ」を持って帰ってきた。
           巻頭カラーでこの笑顔。なぜだか惹かれるこの笑顔。

           たまにはこんな風に本を選ぶのもいいでしょ。


藤田嗣治の猫

2006年02月03日 | 積読睡眠学習図書録
                                 猫の本―藤田嗣治画文集 藤田嗣治著 講談社


出光美術館で藤田嗣治の描いた猫をはじめて観たのは20年以上前のこと。
猫毛の感触が肌の上に甦りそうなくらい猫毛がリアルではあったけれど、
なぜか猫の体温が伝わってこないような気がした。

あの時の私はまだ、猫と言えば、もういないタマのことしか考えられなかった。
だからだったのか。

あれからどれほどタマを心に想い返し描いたことか。
タマはとってもハンサムな茶とら猫だった。

春になったら藤田嗣治の猫を観に行こう。

「藤田嗣治展」
2006年3月28日(火)~5月21日(日)
東京国立近代美術館
2006年5月30日(火)~7月23日(日)
京都国立近代美術館
2006年8月3日(木)~10月9日(月・祝)
広島県立美術館

《》内は東京国立近代美術館HPより
http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html

《2006(平成18)年は藤田嗣治の生誕120年にあたります。これを記念して、このたび、その全画業を紹介する展覧会を初めて開催します。

 藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886-1968)は、東京美術学校を卒業後、フランスに渡り、モディリアニらとともにエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。とりわけ、裸婦に代表される“乳白色の肌”の優美な美しさは、多くの人々の心をとらえました。その後中南米を旅行して日本に帰国し、二科展で活躍するとともに、第二次世界大戦中は戦争画も描きます。大戦が終わるとフランスに戻り、やがて帰化して、再び日本の土を踏むことはありませんでした。

 こうした波乱に満ちた生涯ゆえに、これまで藤田は、ともすると、個々の作品の検証をおいて、数々の逸話に彩られた伝説の画家としてのみ語られてきた感があります。

 この展覧会は、パリ時代から晩年にいたるまでの代表作約100点を、フランスやベルギーを加えた国内外から集めて展示します。一人の芸術家としての藤田嗣治の全貌を、日本初公開作品約20点を含めたこれらの作品を通して探ることで、伝説ではない、あらたな藤田像を見出そうとするものです。》


金刀比羅宮の「虎の間」に

2006年01月28日 | 積読睡眠学習図書録
  
  「遊虎図」 円山応挙 ※「金刀比羅宮の美術」より  

あのこんぴらさんの階段を上ると金比羅宮博物館がある。
「虎の間」に円山応挙が描いた「遊虎図」の虎は
私好みの虎猫みたいな虎でたまらないのだ。

四国に旅したのは学生の頃。
きっちりかっきりしゃっきりな性格のクラスメートが仕切った旅は
鬼気迫るほどのタイムスケジュールが組まれていた。
スケジュールが押してくると食事時間が削られ興味の視線は遮断される。
そうやって3日間をプチ軍隊のように黙々と歩き続けた私たち。

こんぴらさんの階段も駆け上り賽銭を投げ込み駆け下りて、
金刀比羅宮の美術鑑賞どころではなかった。

ちょっと俯き加減の旅の思い出に、ふと、考える。

でも人生にそんなタイムスケジュールを敷いていたら
私も今頃は何処をどう歩いていたのかな。

寄り道わき道回り道あげくの果ては袋小路、
少なくともそんな所に突っ込んだりはしてなかったのだろう


■「金刀比羅宮の美術」~思いもよらぬ空間芸術~ 伊藤大輔著 小学館アートセレクション
  本書は知られざる文化の殿堂としての金刀比羅宮を発見すべく
  臨場感溢れる構成で絵画書画工芸などの美術品を紹介している。

  表書院:円山応挙の障壁画
  奥書院:岸岱の障壁画、伊藤若冲の「花丸図」
  そのほか高橋由一、伝狩野清信筆「金比羅祭礼図」など

■金刀比羅宮公式サイト
http://www.konpira.or.jp/menu/master/menu.html



フランクリン・プランナーのトライアルセット

2006年01月14日 | 積読睡眠学習図書録

「今そのシステム手帳があなたに必要?」
そんな声を尻目に買ってみた。
それにしても人生は手帳で変わるなんて!?
私の3週間後に何かが!?
きっと・・猫とまったり鳥と戯れ・・相変わらずだったり

セット内容はフランクリン・プランナーHPから・トライアル
・専用簡易バインダー(ポリプロピレン製)
・月間カレンダー2ヶ月分(日付なし)
・デイリー・リフィル(2ヶ月分/日付、曜日なし)
・ウィークリー・リフィル(2ヶ月分/日付なし)
・書籍『人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック』
理想の自分より充実した毎日を手に入れるためのタイム・マネジメントと、
フランクリン・プランナーの効果的活用術を3週間で学ぶ実践ワークブック形式書籍。