生きる上での必須事項。

ONE PIECEとの出会いは2010年7月なので、まだまだOPファンとしてはヒヨッコの私。当時通っていたスポーツジムで、よく顔を合わせていたMさん（50代・女性）が「どーん」と貸してくれたのが始まりでした。

当時から、とにかく本や映画が苦手。動画も活字もあまり手にしないから、世の中の話にうとくて。特に漫画は、かろうじて「少年アシベ」と「ぼのぼの」が読めたくらいでした。それがどうして。まるでサンジがオールブルーの話を聞くバラティエのシーンのように、OPがどんだけ面白いのかをMさんが語り、その語りっぷりで、読んでみようと思ったのです。ただし貸出の条件は「20冊まとめ貸し」。上手いな・・・後には引けないじゃん。

結果、引き戻すこともなかったのですが。それから一ヶ月、朝まで泣いたり笑ったり、ドキドキしたりの楽しい航海に出発することとなりました。OPで一番好きな火拳のエースは初めて買った巻の冒頭で「愛してくれてありがとう」の言葉とともに帰らぬ人に。今や推しキャラ不在という衝撃の展開の中、新刊に至りますが、物語が続く限り付き合っていけそうです。

Mさんじゃなかたら、借りてなかったし、あの頃、あの時だったから、今も読んでるんだと思います。私にとって、出逢うタイミングと感動の熱伝導率は、生きる上での必須事項です。

という訳で72巻、好評発売中。