11.13

この間の木

今朝はこのくらいの色づき

指先に

暗く


冷たく

ひたすら冷たく


鉛より重い痛みは体中にはびこり


もう何年になろうか





この暗い淵から光の世界を眺めてきた



同年代は光のなかで溌剌と笑い戯れていた



光は闇が創るもの




闇は光が創るもの




悲しみが渦巻く谷が喜びの後ろ髪と言うこと、この暗い淵に住む梟が教えてくれた




現実に指をかけ、幾度となく足掻くも


人体と言う無常なタンパク質は



精神をも巣くい、スカスカの無表情とした




いまいちど







いまいちど光に立てるならば




あのさきに見える意味もなくただただ広がる大気に



いだかれてみたい。

いっしょに

いつもは聞き分けがいいのに…

めずらしく泣いて

泣いてプラモデルを欲しがって


でも、いつもは買ってあげられないのよ


そう言って帰路についた


帰り道、ぽつり…



「今日はパパが早く帰ってくるから、どうしてもいっしょに作りたかった」




せつない気持ちになったよ。

構図ね…

昨日買った『構図がわかれば絵画がわかる』の本を読んでいますが…

 

 

ちょっとおもしろくて

 

 

人生も構図で描けないかな…

 

 

 

と、もくろみ始めました…

 

 

 

いい本買ったなあ

 

 

帰れませんよ…

家族の小さいこたちは、時々、代わる代わる私の音楽室に顔を出す。


わたしは防音室の外に置かれたピアノで練習したり、防音室の中のピアノで練習したりするが、いずれにしても練習中はうるさくて、しばらく居ると逃げ帰ってしまう。


今日、防音室に入って歌っていると、わざわざ防音室の中に入ってきた。


うるさくてがまんできなくなっちゃうよ、と言って、外に出るように促すと…



『ここは音楽地獄？』



まあまあ当たってて、笑った



入ったら、生きて帰れないかもよ…



まあ、入ったらしばらく出られないのは確かね。