多忙で、完全にタイミングを逸したエントリになってしまいましたが、やはり触れないわけにはいかないと思いました。
フィラデルフィア近郊で迎えた6年目の朝は、どんよりと雲がかかり、今にも雨が降りそうなくらい朝でした。テレビのニュースではNYでの式典のことを伝えていました。出先での仕事は非常に早い時間を指定され、WTCに突入した最初のAAの飛行機がボストンを出発する頃には、すでにオフィスで会議でした。
ちょっとしたブレイクの間に、共にコーヒーを飲みに日本で言う給湯室のようなところへアメリカ人老技術者と移動。会議室に戻る際にふと廊下に飾られている写真を見ると、そこにはブルックリンブリッジと共に、空にそびえ立つWTCの写真(それもそこそこ古いもの)が他の写真と共に飾ってありました。
一緒にいた老技術者に「あの日のことは忘れられないね」と話しかけると、
「アメリカ人にとっては、君たち以上に忘れられない日なんだよ。あの日はね・・・」
当たり前の話ですが、深い傷跡を彼らの心に残したままのようです。しかし彼は続いてつぶやきました。
「あんな悪夢が起きてから、長い時間が過ぎたというのに、人類はお互いに殺し合いをしている。恥ずかしいと思わないか??」
たばこと酒は軍隊時代に覚えたという徴兵制度が存在した世代の老技術者のつぶやきには、実感と非常な重さを感じました。
帰り道、ふと玄関の前を見上げると、星条旗は半旗でした。昼間降った雨が嘘のような青空に、星条旗ははためいていました。
フィラデルフィア近郊で迎えた6年目の朝は、どんよりと雲がかかり、今にも雨が降りそうなくらい朝でした。テレビのニュースではNYでの式典のことを伝えていました。出先での仕事は非常に早い時間を指定され、WTCに突入した最初のAAの飛行機がボストンを出発する頃には、すでにオフィスで会議でした。
ちょっとしたブレイクの間に、共にコーヒーを飲みに日本で言う給湯室のようなところへアメリカ人老技術者と移動。会議室に戻る際にふと廊下に飾られている写真を見ると、そこにはブルックリンブリッジと共に、空にそびえ立つWTCの写真(それもそこそこ古いもの)が他の写真と共に飾ってありました。
一緒にいた老技術者に「あの日のことは忘れられないね」と話しかけると、
「アメリカ人にとっては、君たち以上に忘れられない日なんだよ。あの日はね・・・」
当たり前の話ですが、深い傷跡を彼らの心に残したままのようです。しかし彼は続いてつぶやきました。
「あんな悪夢が起きてから、長い時間が過ぎたというのに、人類はお互いに殺し合いをしている。恥ずかしいと思わないか??」
たばこと酒は軍隊時代に覚えたという徴兵制度が存在した世代の老技術者のつぶやきには、実感と非常な重さを感じました。
帰り道、ふと玄関の前を見上げると、星条旗は半旗でした。昼間降った雨が嘘のような青空に、星条旗ははためいていました。