この週末、実家に急に帰ることになり、いつもは飛行機を使うところだが、久しぶりに新幹線を利用した。折角なので、話題のN700のぞみを選んだ。
車内の印象は、天井照明や空調吹き出しの部分が700のぞみ車両と比較して、緩やかなカーブを描いているせいか、実用性重視からデザインも考慮への方針転換を感じた。デッキ部も、メタリックのダークグレー基調で、やはりカーブがテーマか。何となくBoeing777に似たようなイメージを感じた。照明の色温度を下がったせいか、同じブルーのシート(当然普通車)でもだいぶんナチュラルで、ビジネスクールの印象を押さえたいのかな??。加えて、恐らくバリアフリー対応で大型化した表示画面やピクトグラムも非常に印象的だった。
シートは、いつもの飛行機と比べると足下スペースが非常に余裕があるし、座面にはバネ支持が復活したようで、堅めとはいえ座り心地は良好だった。ペニャペニャだった初代のぞみが嘘のようだ。はやての座面スライドも良いんだけど、あれを入れるとバネ支持は難しいだろうし、あちらは足下スペースが少し狭い。N700の方が好み。700のぞみで使い物にならなかった窓際席の肘掛けも、窓が小さくなった事により普通に使えるようになっていたし、壁下のコンセント、窓上部の吹き出し口と考えられるサービスは全て盛り込まれているように思えた。
乗り心地は、やはり良くなっていると思う。往路の車両中央部、復路の車端部を比較すると、車端部はやはり揺れが目立つけれども、こと東海道区間に限れば不快な揺れがする区間はきわめて限られると思う。山陽区間は、線路側に問題ありだろう。音は、かなり静かになったと思う。トンネル内の騒音は、明らかに700レールスター(往路乗り換えて利用)より小さかった。
食堂車とか、サービスコーナーがなくなって、「潤いがない!」なんて声が一部から良く出るが、食事時間帯にかかった往路では、大きな見本写真を用意した弁当販売も行われていたりして、私としては十分なレベルだと思う。窓の小ささも、思ったほど気にならなかった。
かなり作り込まれたプロダクトだと思う。来年から始まるらしい東海道区間での無線LANサービスなんてことも考えると、ビジネス利用としては申し分ないだろう。レジャー用としては、飛行機みたいなオーディオとかビデオサービスってのもあるんだろうけど、重量増加で何かを削らなければいけなくなるわけで、そこまでしなくても良いだろう。
個人的な要望としては、喫煙ルームは余計じゃないかと。太平洋を越えたりシベリアを横断したりする飛行機だって禁煙の時代。新幹線も完全禁煙で良いんじゃないかなぁ・・・。
広島までのぞみに乗っても4時間を切る時代。
こんなニュースは自然な流れでしょう。遅いのぞみや飛行機の最終便で出かけて、普通のビジネスホテルに泊まっても、下手すると安かったりしますもの。