大昔、学生時代にバイトでお世話になっていたバス会社を中心とする企業グループが事実上潰れた(私的整理だから倒産!って訳ではないけど)。2chでは先週くらいからどうも怪しい雰囲気が漂っていたが、地元有力テレビ局の株主でもあるあそこがという感じで正直なところ相当の驚きだった。その昔、地元の同業他社が潰れた際に再建にあたり、中の人曰く「速すぎるくらいのペース」で更生を果たしたのだけど、今度はグループ全体で再度ということになり、皮肉としか言いようがない。
全国的に有名な観光地を市場として抱え、田舎の割には有利な事業環境のように思えたのだが、思えば私がバイトを始める頃までは「おんぼろバス」がその観光地を走り回っていたし、顧客視点で見るサービスという点では?な部分はあり、ご当地名門企業故の殿様商売的一面は否定できなかった(その後変わったのだろうか・・・)。鉄道・バス・宿泊といった主要事業が厳しい環境下なことは予想できたが、地元メディアの報道によれば、収益を支えていたはずのスーパー事業でさえ赤字だったようで、そこへ来てこのところの原油高騰とどうにもならなかったのだろう。
県知事の首さえすげ替えることの出来る地元大銀行主導で、地域再生系のファンドも出資するようだから、事業の選択と集中が図られだろう。個人企業の色彩が濃い企業経営から、普通の企業形態への変革も図られるだろう。敢えて、法的整理を取らなかったことからも、再生は可能だって見込みはあると判断されたように思える。
一つだけお願いがあるとすれば、アメリカの超一流企業に依頼したあのCIだけは変更しないで欲しい!ってことか。今にして思えば、それとて背伸びしすぎた結果なのかも知れないが、あのバス塗装が似合う会社に生まれ変わって欲しい願わずにはいられない。
(以下追記)
産経によれば、グループ中心企業・スーパー事業・不動産事業で全体7割の債権。一部で有名なスキー場を売っ払った理由も何となく分かる。リサ・パートナーズが宿泊事業の再生実績多数となると、辞めちゃった人からだいぶ前に聞いた話と符合する気もする。