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AC6★アダルトチルドレン影響下で起こるさまざまな問題について

2006年04月24日 14時49分45秒 | 心理学・健康・その他

アダルトチルドレンについての記事、UPするのに随分間があいてしまいました。きちんと読んでくださった方、申訳ありません。まだ続行しておりますので、お付き合いください。(しかも今回で終らない・・・)

今回は、アダルトチルドレン(AC)を認知出来ても癒せずにいるとおこる、問題行動について書いていこうと思います。
前回の記事でも書きましたが、誰もが同一環境下でアダルトチルドレンになるとは限りません。ACからは、ひきこもり、共依存、境界性人格障害などに移行しやすいといわれています。
今回はこれらの症状を、具体的に、出来るだけ噛み砕いて、説明していきたいと思います。

◆ひきこもりの定義

さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態です。最近はニート(NEET)とも表現されています。

<学校病>
不登校が初めて「学校病」として取り上げられたのは 1929年アメリカ。 学校恐怖症という「情緒障害」として、非行的な怠学とはっきり区別されたのは1941年代の終わりごろです。その後、児童精神科で約40%、教育相談で約47%が、この“学校病”で占められ、現在も増加の一途をたどっています。

◆共依存とは?

AC影響下でのアディクション(依存症)にはいろんなタイプがあります。
あまりにもたくさんあって、調べていて驚いてしまったのですが、とにかく参考文献より抜粋していきますね。

<依存症の種類>
薬物、アルコール、カフェイン、宗教、インターネット、世話やき、強迫的な掃除、強迫的なダイエット(類似:摂食障害)、クレジットカード(買い物依存)、異性への依存(最近では同性への依存もある。俗にいうゲイや性同一性障害等)、読書、チョコレート、強迫的運動、ギャンブル、強迫的なうそをつく、恋愛、金銭(マネートラブル症候群)、たばこ、リスカ、暴力、万引、テレビドラマ、携帯電話、ゲーム、仕事、占い等・・・。

これじゃあ、日常生活が全部そうではないかということになってしまうのですが、あくまでも“依存”です。度が過ぎる、何をしていてもそのことが気になる、そういう感情が伴うことを指します。

●例1──アルコール、薬物への依存●
体内へ取り込む事により、やりたい事への自信を求め、一時的な勇気とやる気を手に入れようとします。しかし、その時は一時的なパワーを得たような気持ちになりますが、翌日には幻想だったのかと我に返った時、激しい虚しさに襲われます。
・・・対象となる薬物・・・
アルコール、覚醒剤、麻薬、シンナー、大麻、マジックマッシュルーム、スピード、精神安定剤、風邪薬等…。最近の流行は、錠剤型の合成麻薬(通称:エクスタシー)などがあります。

●例2──恋愛への依存(ラブアディクション)●
“愛する”のではなく、“一方的に依存する”ことを指します。「気持ちをわかってもらえる=恋愛 」という思考になっているのが特徴です。
共依存へ陥ると、相手を利用して貢(みつがせ)がせたり、騙されて貢いだりすることもあり、社会的問題にも発展しかねません。
・・・症状・・・
共依存状態から恋愛が始まり、たえずその人と一緒でないと不安になります。
既婚者は浮気が心配になり、束縛が激しくなります。たえず、イライラしたり、薬物、アルコールへの依存が高まっていきます。
またその逆に、一度相手を嫌ってしまったり、別れる事になれば、その人を攻撃し、嘘をついてでも代償を過度に要求する場合もあります。また、相手の会社などへ押しかけては問題を起こし、取り返しの付かない状態まで追い込んでしまう場合もあります。

◆境界性人格障害とは?

境界性人格障害とは、境界性パーソナリティ障害、BPD、ボーダーライン、境界例、などとも言われる人格障害の一種です。現在では境界性人格障害として一つの臨床単位となっています。現在日本では人口の約2%(約250万人)が境界性人格障害と言われています。

<特徴>
境界型人格障害の人は、慢性的な抑うつ感がある事が多く、自分では鬱(うつ)病であると信じていることがほとんどです。本来、うつ病なら抗うつ薬で治癒しますが、境界型人格障害の治療に、その薬は自殺の道具として使われがちになります。
病院で医師と衝突し、クリニックを点々とする結果になったり、どの薬をのんでもさっぱり効果が表れない──それはAC影響下での、トラウマなどが絡み、本人の生来の性格が強く影響していると考えられるのです。

<診断基準>
精神疾患の診断マニュアルとして、米国で1994年に作成された米国精神医学会の診断基準があります。

次の項目の5つ以上該当すれば、この障害と診断されます。
1・人に見捨てられる不安がきわめて強い。
2・対人関係が理想化と過小評価に揺れて安定しない。
3・アイデンティティが混乱していて、一貫した自分のイメージが保てない。
4・衝動性が高く、衝動買い・セックス・薬物乱用・過食発作といった衝動性がみられる。
5・自殺行為や自殺を思わせる傾向が再三みられる。
6・感情がきわめて不安定である(特に抑うつ感と不安が激しい)。
7・慢性的な虚無感に悩まされる。
8・不適切なほど強い怒りを持ち、それをコントロール出来ない。
9・一過性のストレスに関係した妄想観念が生じたり、あるいは強い解離性障害が見らみれる。

<治療の理想と現実>
家庭、生活環境の中で、一人でも精神疾患等の病が生じた場合は、その集団全体の病と捉え、全員で治療に取り組むようにすると改善が早く、理想的です。
ですが、現実は、一人に病が生じても、当事者を病院に行かせるのが精一杯で、偏見などから、治療すら思うように行きません。周囲は、当事者に対して無関心になりがちなのです。
確かに、家族など、周囲の人間には別にこれといった症状もでないので、無関心になってしまっても仕方がないでしょう。
ですが、直接的或いは、間接的に関係している限り、家族はまさに当事者の病と関係があるのです。現代医療は進化しつつも、ここを改善しない限り精神疾患等の治療方は平行線をたどるだけです。

またまた長くなってしまいました・・・。
やっとこの連載の終わりが見えてきたのですが、次回はいよいよむずかしい内容になって参ります。(筆者にとってですが)

お時間をいただきますが、なんとか「出口なし!」ではない、解決の糸口を模索する記事にしようと思っておりますので、興味がある方はお付き合いくださいm(__)m

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