¶タイタン号の宇宙探検¶

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地球最後の日の4つのシナリオ・・・NHK「ネクスト」

2006年04月24日 12時32分24秒 | エンタメ・ラジオ・サブカルの話

4月23日に「NEXT」(司会:小池栄子、野村正育)という世界の人気番組を紹介する番組を見ました。
今回は、イギリスのBBCが制作した科学的なドラマ。現在の科学から予想できる地球滅亡のシナリオを4通り描いたものです。科学的な事実を基に特撮映像を駆使したハリウッド張りのサスペンス仕立てで、イギリスで大好評を博したらしい・・・。

とにかくその内容をつづっていきましょう。

【その1:巨大津波】
主人公はTBM研究所という「粒子加速装置実験」を実行しようとする組織の副所長、ハウエル博士。
彼はロンドンに滞在していて、TV、ニュースなどで現地(ニューヨーク)情報を見ながらあわただしい朝を迎えています。
現地では、環境保護団体がTBM研究所へ終結し、反対運動を展開中。
その実験による取り返しのつかない危険性を懸念しつつ、メディアもハウエル博士の反論をVTRで流しています。

「その危険が発生する可能性は3週間続けて宝くじにあたるよりすくない。実験は全く問題ありません」

ハウエル博士は自分のVTRを身ながらバタバタと荷造り。彼はこれからニューヨークへ帰り、すぐに実験を開始する予定なのです。
ですが、渋滞などのアクシデントでなかなか空港へたどり着けない。搭乗手続きに遅れ、結局次の便を予約することになります。

すると、空港に突然入った臨時ニュース。
カナリア諸島のひとつ、欧州の人の最高の行楽地であるラパルマ島の火山が噴火して、島が半分に割れた模様。5000億トンの島が海中に沈んだことで、高さ800メートルの津波が4時間後にアメリカ東海岸へ到達する可能性がある──。

政府は懸命に非難勧告をするも、なかなか信じられず、パニックになるニューヨーク、その周辺地域の人々。
数時間後、波は壁のように街を覆い、建物、人をのみ込んでいきます。

結局ハウエルは現地とも連絡がとれず(電話中に通話相手も波にのみ込まれてしまう。この映像は圧巻です)、途方にくれます。
飛行機は、緊急事態発生のため離陸は断念とアナウンスされます。

【その2:いん石来襲】
主人公は同じくハウエル博士です。全く同じ行動をし、同じ抗議デモをメディアでみつめながら、渋滞に巻き込まれ、予定の飛行機に乗ることが出来ません。

するとまたもや(4通りのシナリオなので“また”はおかしな表現ですが)、空港に突然入った臨時ニュース。
巨大いん石の一部(直径約100メートル)が地球に接近し、5時間以内にベルリン周辺へ激突する可能性あり。
100%の予測確定ができるのはいん石が大気圏へ入った時。それは激突の5秒前を意味し、それまで待っていては手遅れ。
ニュースによれば現在の地球激突の可能性は約90%。すでに小いん石が人工衛星の画像で確認され、ミサイルのように地球に降り注いでいる模様。


平穏な日常で窓をみつめる少年。「あ、なにか降ってくるみたい」とじっとみつめています。次の瞬間、画面は砂嵐。
国際会議で、核ミサイルを使用しようと検討するも、科学者はこぞって異議をとなえます。

「ハリウッド映画みたいにいん石は単体で降ってくるわけじゃない。核ミサイルで一つ一つ撃破するのはとても無理」

そんなこと言ってる場合か!とばかりに会議は核ミサイル発射を断行。宇宙ステーションでその撃破する瞬間をライブ映像でとらえようとします。
その画像を飛行機の中でぼんやり見ているハウエル博士。
核ミサイルは、いん石の横をこすり、撃破失敗。画像はプツンと消滅してしまいました。
ベルリン、欧州各地に波状に激突し、地上を瞬時に破壊していく、巨大いん石──。

飛行機は、緊急事態発生のため離陸は断念、とアナウンスされ、またハウエル博士はロンドンで足止めです。

【その3:殺人ウイルス】
主人公はまたまた同じくハウエル博士です。全く同じ行動をし、同じ抗議デモをメディアでみつめながら、渋滞に巻き込まれ、思うようにヒースロー空港へ到着することが出来ません。

するとまたもや、空港に突然入った臨時ニュース。
アジアで蔓延していた奇病にかかったらしい乗客が欧州行き飛行機の中で発見され、一人が死亡した模様。
同時に各国の、海外旅行からの帰国者が自宅へ帰る様子がクローズアップ。彼らはせきをしながら、発熱をし、家にたどり着いて、そのまま倒れて次々に死亡。
ここで、科学者の提言がインサートされ、

「飛行機という移動手段は大変危険である!(症状が顕著になるのは何時間もあとなので、予防的隔離は不可能)」
と述べ、1918年のスペイン風邪の例を挙げます。未だに確定していない、その犠牲者の数は5000~9000万人であると・・・。


ロンドンで、とある女性が海外旅行から帰ったはずの母親に電話。出ない。おかしい。家に向かう。戦車が目に飛び込んでくる。軍隊が手で「あっちへ行け」と合図している。

イギリスに殺人ウイルスが侵入したことを受け、政府は軍により街を隔離しようとするも、人々は網をかいくぐって、なんとしても外へ出ようとします。パニックで略奪が起き、秩序はあっという間に崩れ、ヘリが上空で、逃れようとする人々を狙っている──。

ヒースロー空港でやっと機内に乗り込んだハウエル博士。
「緊急事態発生のため、この飛行機は隔離されました」とアナウンスされ、ハウエル博士はロンドンに拘束されることになります。

【その4:科学の暴走】
主人公はまた当然ハウエル博士です。全く同じ行動をし、同じ抗議デモをロンドンのメディアでみつめながら、渋滞に巻き込まれ、思うようにヒースロー空港へ到着することが出来ません。
が!今回は無事ニューヨークへ到着。

メディアでは、ハウエル博士が行おうとしている実験について、科学者の専門的意見をとりあげて、詳細に説明。
TBM研究所の「粒子加速装置実験」──この実験はビッグバンの再現実験である。
その実験による最悪の事態(ハウエルは再三、そんなことが起こる可能性はないと断言)とは、ブラックホールの発生、ストレンジットという、物質全てをのみ込むエネルギー発生を意味しており、抗議デモともども、世界中が注目している・・・。


ハウエル博士は抗議団体を完全に無視。研究所に到着し、即核実験ボタンをオン。
次の瞬間、地球はあっけなく滅亡してしまいました──。


***
たった45分の番組ですが、4回も恐ろしい仮想体験をしてしまいました。
中でも一番恐ろしかったのは、番組で何度も何度も科学者が指摘していた言葉です。
(4つのシナリオで毎回繰り返されていました)

「これはどうしたら防げるかが問題ではありません。“いつ”起こるかが問題なのです。これらは明日、または100年後に、必ず起こることなのです」

イギリスのBBCが制作したこのドラマ。ハウエル以外は本物の科学者、アナウンサーが出演しています。なんともぞっとする番組でした。
1つ目は「なんだ、地球の最後じゃないじゃん」と思って見ていたのですが、きちんと段階を経ているという、巧妙なプロットだったわけですね。
今後も「NEXT」、こういった番組を次々と放映する予定とのことですので、一度お試しで見てみてはいかがでしょうか。


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