ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

生きている

2024-08-17 | 自分史

一日のあらかたを横たわり過ごす

ベッドから起き上がると・・・

 

まるで海の中おもりをつけ

沈んだかのよう息苦しい

 

ベッドに戻り横たわるのが

まるで海面に顔を上げ

息を吸うかのよう

 

あるいは

絶えず全力疾走したあとかのよう

ベッド横、

ポータブルトイレが遠い

 

食事に至っては

満腹で動けないところへ

更に押し込むかのよう

 

「生」きる意味が分からなくなった時

 逆説的、人は皆いつかは、「死」ぬ

 ということを考える

 

「生」と「死」

 表裏一体を以て全体を成す

 

であるならば

 

「死」を受け入れるには

「生」とは何かを考えること

 

・・・「生きる」は目的

・・・「生きている」は状態

 

重ねた経験を色彩とするならば

ひと色ひと色消え失せて

やがては無色、透明となり

見えなくなる

 

透明に始まり

透明に終わる

 

「死」もまた始まりとなる

 

このままいつかはあの世にいくのも

悪くはないはと考えていたが

生きた証も残してやれずに

俺の身体は屍になる

それは誰のせいでもないのさ

 

時は過ぎていく 誰にも止められない

人は変わりゆく 誰にも止められない

(繰り返し)

 

『時は過ぎていく 誰にも止められない』

 作詞/作曲 ノグチサトキ

 2016年作 3番歌詞より

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