音楽評論館

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【フルートコンヴェンション】 (2日目のレポート②)

2017-08-19 02:42:55 | フルート
【フルートコンヴェンション】
(2日目のレポート②)

特殊奏法 ワークショップ
フルートで遊ぼう - 無限の可能性を探る -

講師:ゲルゲイ・イッツェーシュ
ハンガリー生まれ。ブダペスト・リスト音楽院卒業。イシュトヴァーン・マテューズに師事して、特殊奏法、現代音楽などを学び、自作を手がける。



伝統的な世界各地の笛群の音色を、ベーム式フルート一本で、模倣演奏していくというワークショップで、資料に基づき、演奏技法など技術的にどのようにしたらいいのか、演奏後に簡単な解説を交え、このワークショップのために、フルートを持参して見に来たフルート吹きも、実際に参加していた。

しかし、いきなり特殊奏法を吹ける人は少なく、あとは配布した資料と、ホームページからダウンロード出来る、コンテンツを参考に、練習の仕方などを解説していた。



ポイントは、キーは押さえるか離すかではなく、重音を出すときのように、少しずつずらしていき、どのくらいずらして押さえたときに、どのような音が出ているのか。息の状態がどうであるかを常に、気にする必要がある。

◉ゲルゲイ・イッツェーシュのホームページ


◉ソフトウェアとDVD-ROM(有料版と無料版)

◉特殊奏法でも頻繁に使われる重音の運指表

【日本フルートコンヴェンション】 (初日レポート 番外編)

2017-08-18 23:56:36 | フルート
【日本フルートコンヴェンション】
(初日レポート 番外編)

展示ブースの片隅に、200円〜400円の中古CDを販売している出品者がおり、よく吟味して1枚購入した。

◉PATRICK GALLOIS『PAGANNI 24 CAPRICES』

木管フルートをいち早く吹き始めた、金髪のフルート奏者ですね。1991年ハンブルグ録音。このCDでは、ゴールドフルートを使用しているのかもしれませんが。
木管フルートを持って来日した際に、一度だけ観れたことがある。

このCDには、今回の日本フルートコンヴェンションの催し物の一つである、一般からの応募者によるコンクール・ソロ部門 3次予選 共通課題『N.Paganini 24 Caprices op.1 - No.24 Quasi Presto』が収録されている。

本家バイオリンでは、五嶋みどりさん辺りが有名でしょうか。
フルートによる演奏もなかなか表情が豊かですね。私はコンクールには出場しませんでしたが、これが吹ければ、一般から応募して、上位入賞者は次期コンヴェンションの演奏会に出演できたとか。
応募者は3日目のコンクール・ソロ部門 3次予選で演奏する。
まぁ、参考程度に聴くに限る。

【フルートコンヴェンション】 (2日目のレポート①)

2017-08-18 23:44:27 | フルート
【フルートコンヴェンション】
(2日目のレポート①)

エミリー・バイノン《オーケストラプレイヤーになるための練習法》




有名なフルーティストのようですね。
PM2:00からはフルートリサイタルもあったみたいですが、バイオリンのレッスンと重なり、ギリギリ見れませんでした。
急いで会場に駆けつけたが、配布していた譜面も、タッチの差で貰えず(前に並んでいた人まで貰えた模様)、講義の話だけを聞いていた。
〜 通訳者が話していたことを、簡単にまとめますと 〜(まとめている時点で、間違えているかもw)

[講義の演奏曲]
P.タファネル 1844-1908 ウェーバー《魔弾の射手》による幻想曲

フルートで、オーケストラのオーディションを受けるとき。
フルートはメロディを吹くことが多い楽器だが、どんな和声(ハーモニー)の中の、音を吹いているかを、分かっていて、吹いているかを、審査員は見ている。
フルートとしては、うまく吹けていても、和声(ハーモニー)を感じながら吹けていることが大事である。オーケストラではバイオリンが弾いている音にあわせることが多い。その音に対して、あわせる音はだいたい決まってくる。
曲の中で和声(ハーモニー)は変化する。フルートのパートだけを聞いていることが多いが、伴奏が聞けるようにしておく。オーケストラにあわせていけるかを、審査員から聞かれたときに、話しが出来るようにしておく。どのオーケストラを受けるかによっても、変わってくる。など。

今のところ、オーケストラのオーディションを受ける予定も実力もないですが、ソリストの吹くときの考えかたとは少し異なり、なるほどと思いましたね。

そうやって、吹いていたのかと。

【フルートコンヴェンション】初日レポート

2017-08-17 18:14:26 | フルート
日本フルート協会が、2年に一度開催する【フルートコンヴェンション】に、今年初めて参加してきました。





展示ブースには、フルートの各社メーカーの、いまだかつて見たことない本数のフルート類が並び、かなりの本数を試奏することができました。







また、アマチュアの演奏から、プロの演奏家まで、フルートに関わる人達や団体が出演されるコンサートも数多くあり、一般の人達が参加できるイベントも少ないですがあるようです。
会場内の昭和音楽大学南校舎には、いくつかのステージがあり、時間帯が重なる催し物を同時に見ることが出来ないのは、少し残念でしたが・・・



初日で、特に印象に残ったのは、

山本 葵さんのピッコロ演奏
[演奏曲]
J. クリステンセン 1942-2017『ピッコロ・エスパニョール』
L.ユーグ 1836-1913『幻想的ソナタ op.100』

下払 桐子さんのフルート演奏
[演奏曲]
A.カゼッラ 1883-1947『シシリエンヌとビュルレスク op.23』
B.バルトーク 1881-1945『ハンガリー農民組曲(P.Arma編)

B.バルトークのフレーズは、よく耳にすることがあり、知っていましたが、他の曲は、多分初めて聴きました。
フルートは、流れるような綺麗な音色で、ピッコロも高音域の響きが、とてもよく聴こえました。
かなりの高音域なのに、優しさも感じられるような、丸みを帯びた音色。
知らない作曲家も、こういう機会に、少しずつ、増えていくような。

今年の【フルートコンヴェンション】は、8/17〜8/20まで開催され、全日参加する予定。2日目〜4日目も、また、レポートしたいと思います。

〜 弦楽器から管楽器に興味を持ったきっかけ 〜

2017-05-19 21:59:38 | フルート
〜 弦楽器から管楽器に興味を持ったきっかけ 〜

記憶は曖昧なところが多いが、できるだけ思い出してまとめてみた。

【1999年】
当時働いていた職場内の人とも、職場外でもサークルのような団体から誘われ、人前で弾くまでには至らなかったが、少人数で集まり、私はギターを持って練習に参加していた。しばらくして職場内で『管楽器はどうだ』と勧めてくる人がいた。
その当時は、どちらかと言えばジャズ系の管楽器奏者(サックス、フルート、トランペット、クラリネット etc)が多かったが、中にはバイオリン弾きもいた。

職場外のサークルのような団体には、プロアマ問わず色々な楽器奏者が集まり、中には国内外で活躍していたプロのギタリストも参加に来ていた。そのギタリストの知人に、有名なトランペット奏者がいて、トランペットにも憧れを感じていた。初めは何がいいのか悩み、すぐには買わなかった。

【2001年】
楽器店でも、他の管楽器を見たが、最終的には、トランペットかフルートのどちらかで悩んだ。以前からプログレッシヴ・ロックは愛聴しており、プログレ界にはフルート奏者が多かった。しかしプログレの譜面はギターに比べると、全く出版されてなかった。初めての管楽器で、耳コピして吹こうなどという考えはなかった。トランペットに比べたら、フルートが簡単そうに見えた。初めてのフルートを手に入れたのは、2年後の2001年である。
(購入時の保証書もある。)

【2003年】
さらに2年後、仕事が昼勤〜夜勤の交代制となり、音楽(趣味の楽器演奏)から遠ざかり、参加していた職場外のサークルのような団体とも疎遠になった。
(一応、まだ連絡先は知っている。)

【2013年】
周りに教わる人がいなくなり、久しぶりのフルートを調整に出した際に、フルート教室に通うことも考えてみるといいのではと、リペアの人から教わり、2013年5月からフルート教室に通うことにした。

要するに、趣味で始めたフルートなので、大したことない。