Lunatics in the air

with maniac love of SHINJI TAKEDA
since 6 Jan 2006

真治とトート

2006-04-01 | 舞台「エリザベート」
『男優倶楽部』の真治君のインタビューで
トートを演じるにあたっての思いが語られました。
出演にまつわる貴重なエピソードと共に。

この舞台に出ることを知った時、
正直私は「なんで?!」と相当びっくりしたんだけど
真治君が出ることに決めた経緯を読んでいると
この舞台に出るのが自然なように思えてきました。
その心の流れに無理が無い感じがして。

それに、日本版エリザベートの生みの親とも言うべき、
演出・訳詩の小池修一郎氏が
そんなに前から真治君にオファーをしていたのなら
どう考えても小池氏には「真治トート」のイメージが
だいぶ前からあるってことになりますよね。

つまり、小池氏の考えている“あるトート”は
真治君でしか形に出来ないと氏は考えているわけで。
(そうでなければ、そんなに粘ったりしないよね)
それならば、求められているのは当然真治君自身。
覚えることはもちろんたくさんあるだろうけど、
真治君は真治君として頑張ればいい、ってことだよね。


さて、今、私の手元には2枚のCDがあります。

「エリザベート オリジナルウィーンキャスト」と、
東宝の「エリザベート ハイライトスタジオ録音盤」。
(どちらもスタジオ録音。舞台のライブではないです)

何しろ私、ミュージカル自体に免疫ないもんで。
真治がどうとか以前に、自分がミュージカルに対して
いったいどういう反応をするのかすら見当つきません。
ただでさえ緊張するのにいくらなんでもこんな状態で
いきなり初日に行って見るのはちょっと怖かったんで、
とりあえず様子見というか、耳慣らしというか、
そんなつもりで買って聴いてみました。

エリザベートの歌う「私だけに」という曲は、
思わず一緒に歌いたくなる、伸びやかで綺麗な曲。
(歌いたくなるけど歌えないんですけども)

外国語だからというのもあると思うんですが
すんなり耳に入るのはウィーン版のほう。
日本語は曲に乗りにくい、というのもあるのかな。
歌い方は、日本のほうが唱歌っぽいというか
全体的にとても綺麗でアクが少ない感じがする。
対するウィーン版のエリザベートは
クセのある声で、あまり綺麗じゃないんだけど、
それが逆に生々しく切実な印象を感じなくもない。
同じ役でもそれぞれのアプローチがあるんでしょうね。
演じる人の数だけ、その役の人物も存在する。
違う人がやれば同じにはならないよね。

日本版には、トートの曲が2曲入ってます。
内野さんの歌う「最後のダンス」
(オーディションで柱の影で歌ったと言ってた曲)と、
山口さんの歌う「愛のテーマ~愛と死の輪舞」。
これ、当然同じ歌を真治君も歌うわけですが・・・・・・
・・・・・って、ええええっ?!!マジですか?!!!
これ、真治君歌ってるの想像出来ないんですけど(汗)

いや、でも多分、というか絶対、
歌い方は相当変わるだろうし、変えてくるだろなあ。
内野さんの歌い方も、山口さんの歌い方も
そのまま真治君が真似をしても全然似合わなそうだ。
(真似なんかしないだろうし、させないだろうけど)

内野さんも山口さんも、声質も雰囲気も違うけど、
きちんと声が作られてて「おとな」の濃厚な雰囲気。
真治君がこういう感じに歌うのは相当違和感がある。
なにせ、声の質がまるっきり違うし。

その点、ルイジ・ルキーニ役の高嶋政宏さんの歌は
歌の発声というよりセリフに近い感じの声。
真治君がやるんなら、やっぱこっちなんじゃないかな。
綺麗に歌わせたいんなら、
歌で食べてる人連れてきたほうが確実なんだし。

あ。でも、1人で歌う曲ばかりじゃないのか。
一路さんとの歌い方が違いすぎたらダメなのかな。
うー、日本版にはデュエットの曲が入ってないから
ちょっとイメージがつかないや。

ぎゃーす!!
でもどっちにしてもやっぱ歌うの想像付かないっす!
どんな真治トートが出てきたとしても関係なく、
初日は舞台見ながら「ぎゃー!」とか叫んでしまうかも。
無事におとなしく見ていられる自信ないや。

なんにしても、初めて見る真治に会える。
それは確実なわけだから。
・・・想像すると、今からぶっ倒れそうだ。
頼む!!良い意味で、想像を裏切ってくれ・・・!!!

ウィーン版のCDは最初から最後まで入ってて
聴いてて面白いですよ。物語の流れもわかるし。
でもウィーン版と日本版では相当中身違うようですね。
日本版にだけあるシーンも結構あるみたいだし、
トートの「愛と死の輪舞」はウィーン版には無い。
ウィーン版は、日本版よりトートの出番が少なくて
もっとトートが「死」の具現化っぽかったようですね。
エリザベートの心の中に潜む影としての「死」。
他者としての「死」ではなく、分身としての「死」。

私が真治君に演じさせるなら、そういうのがいいな。
純粋に「死」そのものとして存在するトート。
そういうのを見てみたい。
真治君は「悪魔」とか「悪」とか言ってるけど、
もしかしたら同じような意味合いなんだろか。
人間じゃないから存在自体が純粋っていうか、
ただ「そのもの」として存在出来る役。

人間じゃない役、真治君に向いてる気がする。
なんででしょうね。
真治君は人間なんだけどね(笑)


最後に、ウィーン版のCDについてる
日本語訳から、死神(トート)登場時のト書き。

<以下、引用です>

死神が突然、人々のあいだから現れる。
若くて魅力的でセクシーな、
まるでロックスターのような中性的な姿。

<引用終わり>

・・・真治君にぴったりじゃないか・・・(笑)


それにしてもこの『男優倶楽部』の写真!!
このブニッとしてる顔、良過ぎ・・・!!
ヤバイ、ヤバイ。ほとんど凶器だ、この写真。
思いっきり間近でこっちをじっと見ているような
この死ぬほどキケンなカメラ目線!うきゃーっ!!
『見つめられてる?!』とかそんなわけないのに
考えちゃうくらいに妄想が脳みそ駆け巡っちゃって
なんかアタマおかしくなりそうだ~っ!!(><)
・・・って、ここまでパニくるのは私だけですか?(笑)

構えてない感じのこういうニュートラルな表情は
私の大好物です。ごちそうさまでした。

だめだ。やっぱ明日もう1冊買って来よ。
いや、予備にやっぱあと2冊かな・・・・・・(^^;

これから出る雑誌にも期待!
素敵な写真と濃いインタビューが載ってるといいな。
真治君がトートをどう捉えているのか、
真治君が考えていることをもっと聞きたいですね。


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