東京楽友協会交響楽団の定期演奏会に行く。
イベール「バッカナール」では冒頭テーマの強弱のメリハリ付いた迫力ある粒ぞろいのアンサンブルが魅力的。トロンボーンの重厚感溢れる響きがホールを満たし、展開部での独特なリズムのフレーズでもよく揃ったアンサンブル。パーカッションがぐいぐいと音楽を引っ張っていくような演奏だった。
グリーグのペール・ギュント組曲ではやや早めのフルートのテンポが心地よい「朝の気分」、中間部の温かみある響きと染み入るようなテーマが印象的な「オーゼの死」、ピチカートのよく揃った整った演奏が印象的な「アニトラの踊り」、うごめく音の列の迫力あるクレッシェンドがよく響いていた「山の魔王の宮殿にて」、艶やかな響きと深みある中間部の慟哭テーマが印象的な前奏曲「花嫁の略奪とイングリッドの嘆き」、艶やかなフルート音とバッカナールの再現を思わせる迫力が見事な「アラビアの踊り」、波乱万丈のモチーフの受け渡しが絶妙な前奏曲「ペール・ギュントの帰郷」、穏やかなテーマが深く響く「ソルヴェイグの歌」(ヴァイオリンが中間部でややお疲れ気味!?)
いずれもよくリハーサルが重ねられている好演だった。
後半はエルガー交響曲第1番。第1楽章アンダンテノビレメンテではマーチ風テーマが滑らかに演奏され、冒頭テーマが輝かしい管楽器のめくるめくような展開を見せ、全体に奥行きと幅のある演奏を聴かせてくれた。第2楽章アレグロモルトでは集中力を切らさないテーマのリレーで、快活さの中にゆったりした流れを保っていた。アダージオに入ってからもたゆたうようなコントラバスとチェロの深いピチカートの響きが印象的。第3楽章アダージオでは低音の刻みと高音部の急ピッチの刻みとが
相まってタテの刻みが揃っていた。ト長調に転調した部分での堂々とした部分や第4楽章レントアレグロでの金管の堂々とした輝かしさに満ちたアンサンブルではすっかり圧倒され、会場のホールの響きをも念頭に入れたような快活な演奏を聴く事が出来た。
指揮者の大友直人さんもダンディな指揮ぶりを披露されており、すっかり魅了された。
イベール「バッカナール」では冒頭テーマの強弱のメリハリ付いた迫力ある粒ぞろいのアンサンブルが魅力的。トロンボーンの重厚感溢れる響きがホールを満たし、展開部での独特なリズムのフレーズでもよく揃ったアンサンブル。パーカッションがぐいぐいと音楽を引っ張っていくような演奏だった。
グリーグのペール・ギュント組曲ではやや早めのフルートのテンポが心地よい「朝の気分」、中間部の温かみある響きと染み入るようなテーマが印象的な「オーゼの死」、ピチカートのよく揃った整った演奏が印象的な「アニトラの踊り」、うごめく音の列の迫力あるクレッシェンドがよく響いていた「山の魔王の宮殿にて」、艶やかな響きと深みある中間部の慟哭テーマが印象的な前奏曲「花嫁の略奪とイングリッドの嘆き」、艶やかなフルート音とバッカナールの再現を思わせる迫力が見事な「アラビアの踊り」、波乱万丈のモチーフの受け渡しが絶妙な前奏曲「ペール・ギュントの帰郷」、穏やかなテーマが深く響く「ソルヴェイグの歌」(ヴァイオリンが中間部でややお疲れ気味!?)
いずれもよくリハーサルが重ねられている好演だった。
後半はエルガー交響曲第1番。第1楽章アンダンテノビレメンテではマーチ風テーマが滑らかに演奏され、冒頭テーマが輝かしい管楽器のめくるめくような展開を見せ、全体に奥行きと幅のある演奏を聴かせてくれた。第2楽章アレグロモルトでは集中力を切らさないテーマのリレーで、快活さの中にゆったりした流れを保っていた。アダージオに入ってからもたゆたうようなコントラバスとチェロの深いピチカートの響きが印象的。第3楽章アダージオでは低音の刻みと高音部の急ピッチの刻みとが
相まってタテの刻みが揃っていた。ト長調に転調した部分での堂々とした部分や第4楽章レントアレグロでの金管の堂々とした輝かしさに満ちたアンサンブルではすっかり圧倒され、会場のホールの響きをも念頭に入れたような快活な演奏を聴く事が出来た。
指揮者の大友直人さんもダンディな指揮ぶりを披露されており、すっかり魅了された。