韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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未来の選択 第7話 すれ違う心

2017-07-25 07:00:00 | 未来の選択 あらすじ

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 未来の選択 第7話 すれ違う心 

 

居酒屋の入り口の前

ベンチに座るミレとセジュが 仲睦まじく見えてしまうシン

それでも気にしない素振りで 中へ入ろう!と促す

 

セジュは ミレのために自分の隣の席を確保した

するとシンも ここがいい!と隣りを確保!

さらにその隣では 兄ジュヒョンが ここへ座れ!と厳しい表情に…!

 

誰を選んでも角が立つ…と ミレはイ・ジェスの隣へ逃げた!

 

どんなに離れた席でも 3人の攻防は続く

酒は?つまみは?と世話を焼き 間に挟まれたユギョンは完全無視状態…!

 

そこへ 報道局長から電話だと言って 席を立つジェス

お祝いの電話だろうと みんなに聞こえるようにすると…

お手柄を賛辞するどころか なぜ事前に報告がないのかという抗議の電話だった

事件なら報道局が扱うべきだし もっと他にやりようがあったと

特に矛先は キムアナに向けられた!!!

 

『お前はもうニュースキャスターじゃない!

記者を気取って何をしようが ニュースには戻れないぞ!思い上がるな!』

 

今後は報道局で続報を流すから 今すぐ資料を渡せ!と怒鳴り散らし

報道局長からの電話は 一方的に切られた

お祝いムードの宴会は 始まる前から凍りつき 全員が黙り込んでしまった

 

お通夜のようになった宴席で いい番組を作れば… と意見を言うミレ

やり切れない会社を辞めて 夢につながる仕事に出会えたと思っていたが

放送局も会社に過ぎないという 兄ジュヒョンの言葉がすべてを砕く…!

 

上層部の言う通りに動くしかないのが会社だと

フリーの自分だって知ってると ソ・ユギョンが嫌みを言う

 

『水は上から下に流れるんだ それが逆流すればクーデターと言われる

所詮 下水が逆流して溢れるだけのことだ』

『わ…私たちは便器なの?!』

 

ミレの反発に キムアナが同調する

どうせなら井戸でも掘って 高く高く噴き上がってやろうと…!

 

勢いに乗って ジュヒョンとキムアナは 会長室へ

 

新番組を作りたいという申し出を イ・ミランは鼻で笑う

占いを鵜呑みにして放送に踏み切ったと 陰口が出ているのに? と…

日和見のジュヒョンは 今の番組を頑張ります!と即答…!

しかしキムアナは みんなで地方局へ行こう!と言い出す

 

『地方に行って新番組を作ろう!

干渉する人間もいないし 自由に出来るぞ』

 

何がどうでも 今回の放送で キムアナは一躍スターになった

その“スター”を左遷することは出来ない…!

地方局で何が出来る?ソウルが一番だと口を挟むミラン

キムアナは徹底して無視し 地方のゴールデンで… と抱負を語る!

 

『モーニングショーの制作費を上げればいいんでしょ!!!』

 

それでも無視を決め込み さらにはジュヒョンを促し 出て行こうとする!

『ソウルで作りなさい!!!』という悲鳴が キムアナの足を止めた

 

パイロット版で視聴率10%獲得が ミランの条件だった

それがクリア出来たら レギュラーに格上げすると…!

 

さっそくオフィスの引っ越しがあり 全員が忙しく動き回る

ミレは放送作家として“パイロット番組企画案”を作成しなければならない

どんなに難しくても ここを頑張らねば自分の居場所はない…!

 

追い詰められた状況で 思い出したのはやはりキム・シンだった

会って授業を受けたいというミレに 即答はしないキムアナ

OK!であることは決まっているのに もったいぶってみせる

ずーっと一緒にいたい気持ちを堪え 1時間だけなら…と答える

 

そのやり取りを聞いた“未来のミレ”が

愛しい人が死んでも構わないと?! と詰め寄る

何かにつけて干渉してくる“未来のミレ”に とうとう爆発するミレ!

 

誰と結婚したらいいか 過去に戻ってまで打算するなんて…!

未来の自分だか何だか知らないが 自分は絶対違う!と叫んだ

たとえ言う通りにしなければ貧乏になるとしても…!

 

“未来のミレ”は ショックを受けてその場を離れる

自分も若い時は夢見たこともある

なぜ命懸けで過去に戻ったのか そのすべてを話すことは出来ないのだ

 

そんな“未来のミレ”に忍び寄る怪しい影!!!

 

必死に逃げる“未来のミレ”の前に 1台の黒塗り高級車が停まった!

ドアが開くなり飛び込むと 待ち構えていたのは同じく怪しい黒服の男…!

しかしこちらは YBS会長イ・ミランが手配した車だった

 

地下鉄火災を予言した占い師として 話を聞きたいミラン

そして 最愛の孫の未来についても…!

この“占い師”を引き止めたいミランは ここに住んでは?と言い出し

“未来のミレ”は 家に帰りたくなくて申し出を受けることに…

 

翌日

 

ミレは キム・シンとの待ち合わせ場所へ!

キムアナは サングラスに大きなマスクの変装が 逆に目立っていた

指定された場所は 変装が必要なほどの繁華街

“トレンド調査”と言いつつ まるで街角デートの2人

 

そこへ パク・セジュから着信が…!

 

まさかキムアナといるとは言えず ミレは 家に来ない?というセジュの誘いを

申し訳なさそうに 丁重に断るしかなかった

 

全然かまわない また今度…!と あっさり引き下がったセジュだが

すでに 豪華な料理とワインも準備していたのだった

沈みそうになる心を持て余していたその時 ソ・ユギョンから着信が…!

 

セジュとユギョンが接近していることも知らず

ミレは シンとの“街角デート”を楽しんでいた

歩き疲れて 公園のベンチで休む2人

 

ミレが 自分の第一印象は?と聞くと

“当て逃げの詐欺師” と答えるシン

でも今は “見習い作家”だと…

 

同じように 今度はシンが 自分の第一印象を聞く

ミレの口を突いて出るのは… “悪縁” “要注意人物”

確かに出会いは最悪だった

でも今は 近くのカップルのキスが気になる2人

遠くの方では 結婚式の記念撮影が行われている…!

 

ミレは突然 “未来のミレ”の言葉が頭をよぎり 帰ろうと言い出す

戸惑うシンに 次の授業は?と聞いた

それはつまり“授業”という名目のデート

キム・シンは “カリキュラム”は自分が決めると答える

それはもちろん デートの行き先のことだ

 

一方 パク・セジュは

 

ミレが来るはずの席に ユギョンが座っている

美味しそうにご馳走を頬張る姿を見つめるセジュ

たとえこの料理とワインが ミレの為に用意されたものでも

ユギョンは セジュと向かい合っているだけで満足だった

 

セジュは ユギョンを相手に愚痴をこぼす

ミレが先約を優先し 自分の誘いを断るのは

これまで女性に冷たくしてきた代償だと…

 

ヨンゴングループの後継者と知り 金目当てに近づく女性たちと違い

ミレにとって自分は 一介のカメラマンでしかないという

 

ユギョンは 深いため息をひとつ…! サポートする覚悟を決める

 

まずは『男に見えてる?』と聞いたことが “告白”したことにはならないと…!

でもセジュは イベントやサプライズで告白するのは苦手だという

それをありきたりと嫌うなら “部屋で映画”も十分にありきたりだと

セジュの価値観を 根本から変える必要があると思うユギョンだった

 

『もっと… やるの?』

『もっと?! はあ?! まだ何もしてないじゃない!』

 

ぜひ協力をと頼まれ またため息をつくユギョン

何が悲しくてサポートに回ることに?

でもそれはそれで… タメ口を言い合う仲になれて近づけたといえる

 

ミレの心は 確実にキム・シンに傾いている

思いっ切りぶつかって玉砕すれば セジュの気も晴れるだろうと…

 

イ・ミランは 孫のセジュと和解したかった

もういいかげん屋敷に戻るようにと説得するが

セジュは 祖母の横暴さがどうしても許せない

 

そんなセジュのもとへ 気さくな女友達として電話するユギョン

ミレが好きなら まずは相手の気持ちを考えるべきだとアドバイスする

どんなに苦手でも 女が喜ぶサプライズはやってあげるべきだと…

 

一方 ミレは 家に帰ってこない“未来のミレ”に会いに行く

もうすっかりヘソを曲げた“未来のミレ”は 取り合おうとしない

 

そこへ まるで数年来の親友のように ユギョンが割り込んでくる…!

“清潭洞(チョンダムドン)の「ファンタスティック」に8時”

セジュを誘って3人で飲もうと 強引に飲み会を決めて去って行く!

 

“未来のミレ”は ユギョンを引き止めた

一体 何を企んでいるのかと詰め寄り ユギョンの未来について

将来の夫は誰か 知りたくないかと持ちかけた…!

 

掃除の仕事をしながら 自由に社内を回る“未来のミレ”

次はキム・シンの前に現れ 未来を知りたくないかという

シンはもう このオバサンの“予言”に辟易していた

 

そんなことに構いもせず 3人の飲み会の場所を教える“未来のミレ”!

 

今日のミレは 携帯を忘れて連絡がつかないから 直接店に行くしかない

そして ミレはあなたが好きで 会えると言って凄くはしゃいでいたと…!

まったく…!と言いつつ シンはまんざらでもない

 

その夜 清潭洞(チョンダムドン)の「ファンタスティック」

 

早めに着いたユギョンは まさかキム・シンが来るとも知らず

“未来のミレ”に言われた予言を思い返し 苦笑していた

自分の未来の夫がキム・シンだなんて どう考えても想像できない

 

でも今は 自分の未来より セジュとミレのイベントだ!

気を取り直し 時間通りに現れたミレを出迎える

店は貸し切りで ミレのための飾りつけがされている

そして 戸惑うミレの前に 花束を抱えたセジュが現れた…!

 

好きです… という告白に どう答えていいのか分からないミレ

するとそこへ てっきりミレに呼ばれたと思ってキム・シンが登場!

自分を招待したミレが セジュに告白され花束を受け取っている

 

そういうことか… 司会者が必要だったのか…!

 

シンの ときめいていた心は 一気に凍りついていく

今の心境は?とインタビューの真似事をしたかと思うと

傷ついた表情のまま飛び出して行く…!

 

これは“未来のミレ”の悪戯で ミレは呼んだ覚えがない

セジュも ミレのために貸し切った店になぜキムアナが?と不快さを顔に出す

 

でも セジュにとって一番最悪なことは ミレがシンを追いかけて行ったことだ

しかも 自分が贈った花束をその場に置いて…

 

夢中で走って追いついたものの シンは話を聞こうとしない

 

ただの飲み会だと言われて店に行った

告白されるなんて知らなかった

ましてや キムアナが来るなんて知らないし 自分は呼んでない

 

全部の説明が出来ないまま “低俗女”と罵られた

一切の言い訳を聞かず 自分がどれだけ傷ついたかを吐き出すシン

告白の場面に呼び出して 自分はモテると自慢したかったか

あるいはヤキモチを焼かせたかったのか… あまりに低俗だと…!!!

 

みるみる涙が溢れて来るミレ

なぜ“未来のミレ”がやめろと言ったのか 分かった気がした

分かりたくなかったのに… 自分は絶対にそうならないと思っていたのに…

やはり “未来のミレ”は自分であり 自分の未来だと認めざるを得ない

 

ミレは 公衆電話から「ファンタスティック」に電話し

セジュではなくユギョンを電話口に呼び セジュへの謝罪を伝言する

 

店には戻らず 直接自分と話さないミレ

セジュは 傷ついた上にまた傷つき ユギョンの慰めも耳に入らない

 

そんなセジュに キム・シンから着信が…!

 

会おうと言われて それに応じるセジュ

そしてユギョンもまたミレに会い なぜセジュと直接話さなかったのかと…!

 

ミレを巡って2人の男は向かい合う

ちょっかいを出すなと言われたセジュは 真っ直ぐにキム・シンを見返す

それは アナウンサーが好きになった女性に 一介のカメラマンが

手を出すなということか…?

 

張り詰めた状況の中 セジュに着信が入る

はっきりケジメを付けるべきだと ユギョンに諭されたミレが

携帯を借りて 直接別れの言葉を言おうとしている

 

私はやっぱり… とミレが言いかけた時 セジュは一方的に電話を切った…!

 

そして再び キム・シンと向き合い自分みたいにすればいいんだと

家に呼んだりサプライズをしたり…

ミレが セジュの家にまで行っていることを 初めて知るキム・シン

 

どこまでも挑戦的なセジュに シンは 言葉遣いに気をつけるべきだという

職場の先輩に対する口の利き方がなってないと…!

男と男の話をしている時に 先輩後輩を持ち出すキム・シン

セジュはもう キムアナに対し遠慮する気になれなかった

立場を持ち出すなら 自分には 引け目を感じる必要のない“立場”があると…!

 

『僕が ただのカメラマンだからですか?』

『人生の先輩として忠告してるんだ』

『では… 立場が変わったとしたら? どうします?

もし僕が有名人だとか もしかして… YBSのオーナーだとしたら?』

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第15話 挑戦状

2017-07-20 13:30:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第15話 挑戦状 

 

スンニャンの腕を引っ張り タファンから守ったのはワン・ユだった

切なくスンニャンを呼び 扉のすぐ向こうにまで迫るタファン…!

侍従コルタは 息を切らしてようやく追いついた

足の速いヤンなら きっともう部屋だろうと促す

 

危険が去り ワン・ユは あらためて女の姿のスンニャンを見つめる

 

しかし今は 男女の情を確かめ合う時ではなかった

血書の存在について話し合わねばならない

ワン・ユは おそらく側近を疑うであろうヨンチョルに

自らその者の始末をさせようと考える

 

ひとつ間違えば 命を失いかねないと按ずるスンニャンだが

廃位された時 すでに自分は死んだのだというワン・ユ

復位を実現させるには 何としてもヨンチョルを倒さねばと…!

 

スンニャンは 自分も命を懸けて協力すると申し出る

復位がかなうなら どんなことでもするという

今は皇帝に仕える女官だが それでも変わらず王様の臣下なのだと

 

見回りの宦官が亥の刻を告げ もう帰らねばというワン・ユ

ひと目会いたくてスンニャンのもとへ来たが それは間違いだったと後悔する

 

※宦官:去勢を施された官吏

 

たとえスンニャンが危機に陥っても きっと助けてやることは出来ない

おそらく皇帝タファンであっても同様に 身を挺して守ることは不可能なのだ

 

その頃タファンは スンニャンの部屋で期待を膨らませていた

やがて現れた本人が 甘い妄想を打ち砕き お引き取りを!と言い放つ

先日 泥酔してどんな行動を取ったのか 覚えていないというなら

侍従コルタに聞いてみては?と 冷たい視線で睨み付けるスンニャン

 

部屋を追い出されたタファンは コルタに怒りをぶつける

一体 どんな行動でスンニャンを怒らせたのか…

コルタに聞いたところで分かるはずもなかった

 

翌朝

 

ワン・ユは いかにしてヨンチョルを怒らせるかを考えていた

絶対権力を持つヨンチョルが 最も憤る理由は何かと…

そして 上奏文を利用してきっかけを作ることを思いつく

 

しかし 厳重な警備の中 上奏文に細工するのは難しい

パン・シヌは スンニャンの協力なしでは無理だと判断する

表立って協力するといえば きっとワン・ユは拒むだろう

スンニャンは 密かにシヌと連絡を取り合い 協力を願い出ていたのだ

 

皇太后は 皇帝とワン・ユを招き 内輪の宴を開く

これを聞きつけた皇后タナシルリは 呼ばれもしない席に顔を出す

それを訝しみながら ワン・ユに酒をすすめる皇太后

 

そして 武勇に秀でたワン・ユの礼儀正しさを称えるが

学識のない礼儀は卑屈だと すぐに口を挟むタナシルリ

これに乗じて珍しく意見を同じくする皇帝タファン

 

『ワン・ユ殿に 学識がないとでもいうのですか!』

 

噂通りなら 気性が荒く女好きだという皇后に

自分の貴賓に対し無礼だと一喝する皇太后

 

ワン・ユは 気まずい雰囲気の中 皇后の言う通りだと答える

戦場にあれば気性も猛々しくなるだろうし 宴席の美女には心も踊ると

そう言って見つめられたタナシルリは 意識し過ぎてうろたえる

見事な切り返しを絶賛し ますます気に入って酒をすすめる皇太后

 

その時 タファンが唐突に 毎晩のように詩を読んでいると言い出し

字が読めるのですか?と半笑いで聞くタナシルリ

 

タファンが字を読めぬことは周知の事実であった

上奏文も読めず すべてはヨンチョル丞相が採決していく

タファンは 言われるままに玉璽を押すだけの存在なのだ

 

なぜ詩を読むなどと言ってしまったのか…

相思相愛のワン・ユとスンニャンの間に 割って入りたかったのか…

タファンは無謀にも スンニャンが毎晩朗読してくれる詩を詠み始める

しかし 記憶力も曖昧なうえに その意味を詠み説くことも出来ない

 

うろたえるタファンを助けるように お返しの詩を詠むワン・ユ

“国破れて山河在り…”という悲しげな詩に 涙ぐむスンニャン

全然なってない!と 意味も分からず貶すタファン

タナシルリは ワン・ユに加勢するように よく出来ていると褒めた

 

『実に良い詩を作りましたね』

『杜甫の「春望」です』

 

皇后の無知をたしなめるように 有名な詩の作者を示す皇太后

学識があるかどうかの点で タファンとタナシルリは似た者同士であった

 

ひとり先に退室したスンニャンは シヌの顔に“つけボクロ”を確認する

何か用がある時は ホクロで知らせることになっていた

事前に決めてあった待ち合わせ場所で 会う手筈になっている

 

タナシルリが ワン・ユを追いかけ呼び止める

そして 自分を皇后と知っても なぜ謝罪しないのかと詰め寄った…!

文武両道で礼儀を重んずる者が なぜこの国の皇后に礼を尽くさないのかと!

 

かつては高麗(コリョ)の王だった者に手を上げることが

この国の皇后の礼儀かと 皇后様こそ謝罪すべきだというワン・ユ

 

『そ…それは… まさかワン・ユ殿とは知らず』

『私も 皇后様だと知りませんでした ならば互いに忘れるべきでは?』

 

憮然として行ってしまうワン・ユを もう引き止めることは出来ない

タナシルリは ワン・ユに会うたび心を奪われていく…

 

一方 待ち合わせ場所で 小声で話し合うシヌとスンニャン

 

シヌは 上奏文を執務室に届けられるかと 単刀直入に聞く

このような密会は 素早く切り上げなければ非常に危険だった

それでもシヌは ワン・ユの本心だけは伝えたかった

冷たいから協力を拒むのではないと 思えばこその拒絶なのだと…

 

その夜

 

何事にもワン・ユに勝てなかったタファンは 悔しくて眠れない

コルタが 陛下の得意な蹴鞠で勝負しては?と提案する

それに気分を良くしたタファンは すぐに宦官を集めろ!と言い出す

そして スンニャンにも練習につき合えと命じる

 

同じ時 ワン・ユは上奏文を考えていた

敢えて字を知らないチョンバギに清書させる

ぎこちない筆運びで 意味も分からず まるで絵のように真似るチョンバギ

その不器用な筆跡で 上奏文は真実味を帯びて読めるのだ

 

その頃 蹴鞠の練習をするタファンは いつの間にかスンニャンと争っている

相手が皇帝でも容赦なく 鞠を奪ってしまうスンニャン!

威勢の良かったタファンも辟易し もうやめる!と言い出す

 

すると 寝所に帰る途中のタファンの前に ひとりの尚宮が飛び出し

抱いてください!と叫んで縋り付く…!!!

 

『ノ尚宮!!!』

 

後を追いかけてきたトクマンから逃れるように ノ尚宮が走っていく

あっけにとられるタファンに コルタが 正気ではないのだと説明する

 

ノ尚宮が 夢中で逃げた先は スンニャンの部屋だった

追いかけてきたトクマンが 事情を説明する

先帝の寵愛を受け 尚宮になったノ尚宮

しかし 先帝の死を受け入れられず正気を失ったのだという

掖庭宮の奥で世話をしているが 容体が悪化し度々逃げ出すのだと

 

一方 ヨム・ビョンスは

 

親衛隊長を殺した犯人を捜し 出世の糸口にしようと躍起になっていた

見当違いの者を拷問し もし犯人でないなら 犯人にするまでだと息巻く!

そこへ 殺した真犯人であるペガン将軍とタルタルが現れる

 

するとタルタルが ビョンスの異変に気づき脈診する

脂汗を滲ませるビョンスは 疫病にかかっているのだというタルタル

チョチャムが 悲鳴を上げビョンスの傍から飛びのく…!!!

 

牢へぶち込め!と命じながら 腑に落ちないペガン

外へ出ていないビョンスが なぜ疫病にかかるのか…

 

『死体です』

『……死体?!』

 

2人は 疫病が蔓延している高麗(コリョ)村に 親衛隊長の遺体を捨てた

その遺体が いつの間にか宮殿内の書庫に…

だとすれば 遺体を介してビョンスが感染してもおかしくないのだ

 

高麗(コリョ)村では

 

ワン・ユと側近たちが 再び村を訪れていた

戦の勝利で得た報奨金を すべて村に寄付したいというワン・ユだが

村長と村人たちは 廃王への恨みが深く 受け入れようとはしない

シヌとチョンバギは こんな奴らに寄付などしなくていいと吐き捨てる!

どんな思いで戦に勝ち 受け取った報奨金なのかと 悔しくてたまらない

 

ワン・ユは 今日のところは帰るとしよう そう言って引き下がる

しかし近道をしたいから 村を通らせてほしいと言い出す

 

『無論 通行料は払う 10歩ごとに金20両ではどうだ』

 

村長の返事を待たず 一行は歩数を数えながら村の中へ入る

そして10歩毎にシヌが 金20両を放っていく

最初はためらっていた村人たちだが やがて我先にと拾いにかかる…!

村長は抗議せず ただその様子を見守っていた

 

やがて 村の中心部にも行かぬ間に 金は底を突いてしまう

この先の“通行料”は ツケだと言い 手下に歩数を書き留めろという村長

何て強欲な!と憤慨するシヌたちだが ワン・ユは満足そうに笑う

ツケということは 今後の関係が持続することを意味するからである

 

その夜 皇帝タファンの寝所では

 

耳が痒いから耳掃除をしろと命じられ 嫌々ながら応じるスンニャン

この時を狙い タファンは ワン・ユを呼びつけていた

スンニャンの膝枕で耳掃除をする自分を 見せつけるためでもある

そして スンニャンを退室させ 蹴鞠の勝負を持ちかけるタファン

ワン・ユは少しも動じず 勝負には賭けが必須だと提案する

 

部屋に戻ったスンニャンは シヌから得た上奏文を広げどうすべきか考える

一箇所に集められた上奏文は 中身を確認されて上奏台に積まれる

そして中庭から渡り廊下を通り 執務室の皇帝の前へ差し出されるのだ

 

(すり替えるなら… 上奏文を運んでいる時しかない)

 

スンニャンは イ・ホンダンに頼み 渡り廊下を水拭きさせる

たっぷりの水で拭かれた廊下は 厳しい寒さで凍り滑りやすくなった

そして 思惑通りに転倒するチャン・スニョン

スンニャンは 散らばった上奏文をかき集めながら すり替えに成功する…!

 

やがて 皇帝タファンの前に上奏文が置かれる

タファンは 蹴鞠の開始時間が迫り落ち着かなかった

国事より蹴鞠が気になる皇帝を睨み付け お行きなさいと言うヨンチョル

そそくさと出て行くタファンには目もくれず 満足げに玉座に座る

 

女官や雑用係たちが 蹴鞠の競い合いを見物しようと集まり始めた

その様子を見た皇后タナシルリは 素直に見たいと言えず部屋に引きこもる

しかし 自分が行けば陛下も気合が入るだろうと…

皇后が見たい相手は 皇帝ではなくワン・ユであることを

ソ尚宮はすぐに感じ取り 意味ありげにほくそ笑むのだった

 

元と高麗(コリョ)の威信を懸けた競い合いとなり

両者は 決して負けられないと士気を高めていく…!

 

遅れて現れたタナシルリは すまし顔で皇太后の隣に座る

ほとんどの者が競い合いの行方を見守る中

丞相ヨンチョルはひとり玉座で スンニャンが忍ばせた上奏文を開く…!

 

“先帝の慟哭は地に埋められ ヨンチョルの笑いは天を衝く

先帝の血書が現れる日 天は激怒し血の雨が降る”

 

それはまさに 血書の存在を知る者からの挑戦状であった!!

 

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武士ペク・ドンス 第7話

2017-07-15 07:00:00 | 武士ペク・ドンス あらすじ

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 武士ペク・ドンス 第7話 

 

黒紗蝋籠(フクサチョロン)の人(イン)テウンが

剣仙(コムソン)キム・グァンテクに襲いかかる…!

親指を斬られた恨みで 半狂乱となり剣を揮う人(イン)テウン!!!

 

※黒紗蝋籠(フクサチョロン):清の殺人集団

※剣仙(コムソン):朝鮮一の武士の称号

 

『俺の… 腕… 腕があぁぁぁーーーっ!!!!!』

 

所詮は太刀打ちできない相手なのだ

人(イン)テウンは 指ばかりか腕を斬り落とされ 悲鳴を上げる!!!

 

一方 ファン・ジンジュは

慕華樓(モファル)の塀をよじ登り 中を覗き込んでいた

 

※慕華樓(モファル):中国皇帝の使者を迎える施設

 

その気配を感じ取りながら ホン・デジュの後を歩く地(チ)カオク

清の使節団の大人(デイン)に対し 偽の刺客を送る計画を持ちかけるデジュ

大人(デイン)は なぜ天(チョン)は来ないのだ?と不機嫌になる

名代として同席した地(チ)カオクが 天(チョン)は閉関修練中であると

丁重に謝罪するが たかが武芸にと鼻で笑う大人(デイン)

 

その夜 慕華樓(モファル)では

 

昼の偵察を踏まえ ファン・ジンジュが忍び込んでいた

大人(デイン)の寝所に忍び込んだが 一向に起きる気配はない

実は気づいていたのだが 芝居を持ちかけられた大人(デイン)は

いよいよ来たかと寝たふりを決め込んでいるのだ

 

まんまと盗めるだけ盗んで退散するジンジュ!

すると途中で 怪しい影とすれ違う

何だろう… と思う間もなく いきなり耳を引っ張られ悲鳴を上げそうになる!

 

『慕華樓(モファル)には あれほど近づくなと言ったのに!!!』

 

父ジンギが 危険な行いをする娘を心配し 後をつけて来たのだ

本物の刺客に驚き ようやく貴重品を盗まれたことに気づいた大人(デイン)!

父娘は たちまち見張り兵に取り囲まれてしまった…!

 

その窮地を 暗闇から加勢し救ったのは 他でもない地(チ)カオクだった

 

ジンギは 娘に帰れと言い 自分だけが残った

訳も分からず 今は逃げるしかないジンジュ!

その途中 酒場帰りのペク・ドンスにぶつかってしまう

 

ひと目見て あの時の盗賊だと気づいたドンスは

ウンとチョリプを残し ジンジュを追いかける!

 

ウンは 暗闇に佇む天(チョン)の気配に気づき

ドンスを追いかけろ!と チョリプを促す

 

久々に会う 天(チョン)とヨ・ウン

隠しきれない殺気に満ちていた少年は いつの間にか穏やかな青年になった

世に出て勉強し 殺手(サルス)と武人の違いは分かったのかと聞く

 

それは 剣を持つ心構えだと答えるウン

その心に殺意があるかどうかの違いであると

 

天(チョン)は たとえ殺意があろうとなかろうと

手を血に染めるという点では どちらも同じことだと言い

それにしても 立派に成長しているウンを見て 満足そうに笑う

 

ウンが 次に視線を合わせようとした時には

すでに天(チョン)の姿は消えていた

 

一方 ジンジュを追いかけて行ったドンスは

いつの間にかジンジュが姿をくらまし 代わりに兵士に取り囲まれ

盗人の濡れ衣を着せられ 連行されてしまう!

 

これに高笑いするのは 兵曹判書(ピョンジョパンソ)ホン・デジュである

慕華樓(モファル)に忍び込んだ犯人として

捕らわれるべき者まで用意していたのに

どうしたことか 代わりに捕えられた者があると…!

 

※兵曹判書(ピョンジョパンソ):軍事を司る官庁の長官

 

慕華樓(モファル)で使臣が襲われるなど

決してあってはならないことだと 力説するホン・デジュに

思悼(サド)世子は いよいよ壮勇衛(チャンヨンウィ)を

本格的に立ち上げる時が来たと判断する

 

※壮勇衛(チャンヨンウィ):正祖(チョンジョ)王が新設した親衛部隊

 

しかしその矢先 ペク・ドンスが捕えられたと報告が入るのだった

 とうとうドンスが問題を起こしたと 頭を痛めるフクサモ…!

濡れ衣だというドンスの話が本当だとしても 証拠がなければ話にならない

救済するには 真犯人を突き出すしか方法はないのである

 

清国の使臣の私物を盗んだのなら 大逆罪にも相当する重罪であった

思悼(サド)世子は ドンスを救う策はないかと考え込む…

 

やがてドンスは牢から引き摺り出され 大人(デイン)の前へ…!

濡れ衣だ! 釈放しろ! と喚き散らすドンス!

すると大人(デイン)は ドンスの額と頬の辺りを布で覆わせ

覆面をしていた犯人とは似ても似つかないと言う…!

 

……え?  では このまま帰ってもいいと?

半信半疑で帰って行くドンス

その場にいたホン・デジュは 半笑いでそれを見送った

 

ドンスを釈放するにあたり 事前に思悼(サド)世子と密約があった

使臣館を新設するという条件を 世子が飲むことで要求に応じたのである

 

晴れ晴れとして 捕盗庁(ポドチョン)から出てきたドンスだったが

フクサモの 厳しい仕置きが待っていた

 

※捕盗庁(ポドチョン):治安維持を担当する警察のような機関

 

仕置きはドンスのみならず ウンとチョリプも同罪であった

特にウンは このバカ息子を操ってくれると頼っていただけに

フクサモの失望は大きかった…!

 

危うく大逆罪人にされるところだったのに ドンスは夢見心地で

修練にも いっこうに身が入らない

その原因が思い当たるウンは フラフラと修練場を出て行くドンスを追う

 

ドンスは 沙彌尼が身を寄せた青厳寺に向かったのだ

美しく気品に満ちた沙彌尼に 恋心を抱いたドンス

 

※沙彌尼:年少の見習い女性出家者

 

ウンは 早く行け!と無言の合図を送り 応援の態度を示す

それに励まされ 沙彌尼ユ・ジソンのそばへ行くドンス…!

 

フクサモの山砦では

 

慕華樓(モファル)で盗んだ品を ひとつひとつ丹念に見るジンジュ

あらためて見てみると 全然売り飛ばす価値のない物ばかりだった

ジンジュは またしても父親の目を盗み 出かけていく…!

 

一方 ドンスは あれだけ仕置きされたにもかかわらず

修練をサボって一日中出かけていたと さらなる仕置きを受けていた

フクサモが どこへ行っていたのか正直に話せば許すと言っているのに

女に会いに行っていたなどと 口が裂けても言いたくないドンス

その心情を汲み つき合ったウンも口を挟まなかった

 

宮殿では

 

濡れ衣を着せられた青年を救うため 世子が使臣と密約を交わしたことが

英祖(ヨンジョ)王の知るところとなってしまった

使臣館の新設は断じて許さぬと…! それが父王の考えである

どんなに使臣側が要求しようとも それを阻止せよとの王命だったのだ

 

名もなき民の為に王命を無視し 朝廷を人質にしたと激怒する英祖(ヨンジョ)

街のゴロツキも 貧困の盗賊も すべてがこの国の民だと

世子の言葉が終わらぬうちに 再び逆鱗が飛ぶ…!

代理聴政する者が あまりに青臭いことを言うと呆れ果てる英祖(ヨンジョ)

明朝までに解決策を出さねば 厳しく責任を問うと…!!!

 

その夜

 

いつまでも落ち着かないドンスに 今夜も行くか?とウンがからかう

夜風にあたり頭を冷やすドンスの前に ジンジュが現れた…!

2人は 互いに幼馴染だと気づいていない

 

罪を着せて逃げたジンジュに いきなり掴みかかろうとするドンス!

しかしジンジュは ドンスに協力を求めてきた

自分こそが濡れ衣を着せられたのだと…!

逃げる途中で すれ違った者がいるというジンジュ

その影は 確かに捕盗庁(ポドチョン)の武官服を着ていたというのだ…!

 

そして2人は 捕盗庁(ポドチョン)の前で見張り とうとう男を捕えた!

ようやく これまでの誤解が解け 自己紹介するドンス

 

『よく聞け! 俺は朝鮮一の剣士になる…予定の ペク・ドンスさ!!!』

『ぺク… ドンス?!!!』

 

ジンジュは ドンスとの別れの瞬間を思い出し 言葉を失う…!

婿に来ない?と言って 自分の方から頬に口づけしたのだった

 

翌朝

 

思悼(サド)世子は 清の使臣を追放するという解決策を決定する

使臣館を建立するのさえ許されないなら すべての交易を断つ方がよいと…!

さっそく その旨を大臣らに伝えようとしたその時…!!!

 

ジンジュとドンスが捕えた真犯人が 捕盗庁(ポドチョン)の前に置かれた!

この者は 捕盗庁(ポドチョン)の武官であるという書付が添えられている

これで形勢は 世子側に大きく傾き ホン・デジュが窮地に立たされた

 

捕えられた武官は 数点の宝石を持っているのみ

とても真犯人だという証拠とは言えないが

問題は この武官がすべての事実を知っているということであった

酷い拷問を受ければ 言わずによいことも口を突いて出てくるだろう

ホン・デジュは それを恐れているのであった

 

拷問を受ける武官は 必死の命乞いをするが叶わず 殺されてしまう

そうなるであろうことは 既に承知している思悼(サド)世子であった

 

一方 ドンスは 今日も修練をサボり抜け出していた

しかし今日の行き先は青厳寺ではなく 両親の墓であった

まるで天女のような愛する女性に出逢ったと 夢見心地に報告するドンス

 

その帰り道 偶然にも あの“薬売り”とすれ違う

こんな神聖な場所で戦うつもりはないと言い捨て 行ってしまうドンス

キム・グァンテクは その青年がドンスであると気づかないまま

ペク・サグェンの墓に参り 涙ながらに許しを請うのだった

 

サグェンの身重の妻は 苦しみの末に出産し 命尽きてしまった

その忘れ形見の息子もまた 四肢に障害を持って生まれ行方が分からない

妻子を頼むという 同志の願いを とうとう果たせなかったと涙にむせぶ…

 

その時 サグェンの妻の墓の上に 真新しいハチマキを見つけるグァンテク!

それは忘れもしない 赤子のドンスに与えた亡き父の遺品なのだ

 

『さっきの あの青年が…?! まさかあの子が?!!!

サグェン… お前の息子が生きていたというのか?』

 

まだ近くにいるかもしれないと 力の限りドンスの名を叫ぶグァンテク…!

ドンスは 丘の向こうに 微かに自分を呼ぶ声が聞こえた気がして振り返る

しかし グァンテクの叫びは やがて風の音にかき消されてしまった

 

キム・グァンテクは サグェンの妻が最期を遂げたあの砦に行き

フクサモが 漢陽(ハニャン)の市場で 肉屋を営んでいることを知る

 

※漢陽(ハニャン):朝鮮王朝の都 現在のソウル

 

涙の再会を遂げた義兄弟は 互いの命が長らえたことを喜び合い

フクサモは “しょうもないバカ息子”だが ドンスも元気に育っていると話す

 

その“バカ息子”は 両親の墓参りの後 青厳寺に立ち寄る

丘の上で摘んだ花を束にして 両手にいっぱい抱え込んでいた

どうやって愛しい人に渡そうかと浮かれていると

遠くの方で 両班(ヤンバン)の男が歩いていることに気づく

さらにその後方を 怪しげな人影が尾行していることも…!

 

ドンスが尾行しているとも知らず 思悼(サド)世子は

青巌寺に入り 沙彌尼の部屋を訪ねる

すると中から扉が開き 沙彌尼が 招き入れた…!

衝撃を受けたドンスは その場に立ち尽くし凍りつく!

 

沙彌尼ユ・ジソンは 「北伐の計」をひとりで背負うのは難しいという

それならば荷を下ろせばいいという世子

ジソンから 世子に聞きたいことは唯ひとつ

 

『私を救うか… それとも「北伐の計」を救いますか?』

 

ドンスと暮らす家に グァンテクを招くフクサモ

ここで ウンとドンスが共に暮らしていることに 驚きを隠せないグァンテク

赤子の頃に別れたドンスが どんな青年に育ったのか…

 

語るも悔しいフクサモは サグェン兄貴とは似ても似つかないと吐き捨てる!

号牌(ホペ)であしらったあの時を思い出し そのようだと笑うグァンテク

しかし 両親の墓に手を合わせ 供え物をしていたのだから

そんなに見捨てるような愚かな奴ではないと…

 

深い話をする2人の為に 外に追い出されたウンとチョリプ

噂に聞いた剣仙(コムソン)が 本当に現れたと興奮している…!

 

するとその時…!

 

門前に 黒紗蝋籠(フクサチョロン)の天(チョン)が現れた…!

別段驚く様子のないウンを見て 『知り合いか?』と聞くチョリプ

 

グァンテクはいるか!と叫ぶ天(チョン)の声に

フクサモが出て来て 追い払おうとする!

遅れて出てきたグァンテクが それを制止し 天(チョン)と対峙する

ニヤリと笑い グァンテクを見据える天(チョン)だった…!

 

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第14話 血書の存在

2017-07-11 11:35:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

“散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています

1話~11話はこちらで公開しています

12話より〈gooブログ〉からの公開となります

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第14話 血書の存在 

 

スンニャンは ようやく起き上がれるまでに快復していた

それは 皇帝がつかわした主治医による煎じ薬のおかげだと聞き

タファンが見舞いに来たのだと知り 戸惑うスンニャン

トクマンは 二度と不忠をしてはならぬと戒めた

 

タファンは ワン・ユが チュルクの討伐に成功したとの報告に

朝から酒を煽り 現れたスンニャンをも拒絶する

 

『私の許可なく 掖庭宮から出てはならぬ!』

 

※チュルク:中央アジアの遊牧民

※掖庭宮:皇后・妃嬪が住む宮殿

 

女官の部屋へまで 見舞いに来てくれたタファン

その変貌ぶりに スンニャンは戸惑いながらも 退室するしかなかった

 

ワン・ユが生還したことは 皇后タナシルリの耳にも入る

ソ尚宮が 実に凶暴で女好きな男だと報告し

廃位されたとはいえ 高麗(コリョ)の王だった者に

それでも誰か世話係をつけなければと ため息をつく

それなら ヤンを行かせればよいというタナシルリ

 

スンニャンに恨みを抱くタナシルリは 凶暴だというワン・ユに付かせ

酷い目に遭わせて復讐をしたかったのだ

 

廃王ワン・ユの凛々しい容姿に 女官も雑用係たちも うっとりとしている

凶暴で女好きだという噂とは 到底かけ離れていた

 

ワン・ユは 女官の中に スンニャンの姿がないことに気づく

シヌたち側近も ここにいるなら出迎える筈なのに… と

 

将軍ペガンとタルタル そしてワン・ユが 皇帝タファンに謁見する

丞相ヨンチョルが 功績に値する十分な褒美を与えねばと進言し

まずは将軍ペガンに 酒を注いでやろうというタファン

しかしペガンは 自分の功績ではないとはっきり否定した

この勝利は すべてワン・ユの部隊の功績であると…!

それは ヨンチョルの次男タプジャヘも 認めるしかない事実だった

 

皆で得た勝利だと 控えめに功績を否定するワン・ユ

自らの功績を否定する廃王に 思わず笑い出すヨンチョル

タファンは ワン・ユに 金1千両と銀1万両を与え

将軍ペガンには守備司令官の地位を与えた

 

その頃 掖庭宮では

 

高麗(コリョ)の廃王が帰還したと イ・ホンダンが大はしゃぎしている

しかも 戦で大きな手柄を立てたと言い終わらぬうちに

スンニャンは 夢中で走り出す…!!!

 

ワン・ユの行列を追いかけながら 心で叫ぶスンニャン

自分はここにいると… こちらを向いてくださいと…!!!

女官の身のスンニャンが たとえ廃位されたとはいえ

高麗(コリョ)の王だった者に話しかけ 歩みを止めることは許されないのだ

 

宿舎となる離宮に入ったワン・ユは スンニャンを見たと言い出す

あの場では気づかぬふりをしたが しっかりとスンニャンを確認したのだ

パン・シヌは 友人のトクマンに掛け合い 会えるように手配するという

そこへ 皇帝から再びの呼び出しが入る

公の謁見ではなく 2人だけで話したいと

 

2人が初めてあったのは 高麗(コリョ)の宮殿である

ワン・ユは王であり タファンは 元の皇太子として人質の身であった

自国の民も守れない王が 敵国の人質を守るという屈辱…!

腑抜け同然だったタファンの胸倉を掴み その腹立ちをぶつけていた

 

すっかり立場が変わってしまったというタファン

そして 自分の命を守ったのはスンニャンであり

そのスンニャンが女となって 今は自分のもとにいると…!

 

『スンニャンを帰国させてください』

『貢女が帰国すれば 皆に軽蔑されるのでは?』

 

※貢女:高麗(コリョ)が元への貢ぎ物とした女性

 

『帰国させた方が スンニャンは幸せになれます』

『私が幸せにしてやる!』

『本人がそれを望みますか?!』

『スンニャンの運命は 皇帝の私が決める!!!』

『では 陛下の運命を決めるのは誰ですか?

玉璽も自分の意思で押せない皇帝が 人の運命を決めると?』

『黙れ!!!』

 

同じ時 パン・シヌとトクマンは 久しぶりの再会で話に花が咲く

常に苦虫を噛み潰したようなトクマンも 満面の笑みになる

 

和んだところで スンニャンの件を持ち出すシヌだが

女官を 皇帝以外の男に会わせるなど もってのほかだった

 

『だから高麗(コリョ)の者であるお前に頼んでる!』

『今の私は 元の後宮に仕える身だ!』

 

※後宮:后妃や女官たちが住む宮中の奥御殿

 

四角四面なトクマンに 必死になって懇願し続けるシヌ!

その願い叶って まずはシヌが スンニャンの部屋へ…!

女として再会するのは初めてだった

 

スンニャンは そんなことよりワン・ユの無事を心から喜んだ

するとシヌが 今夜 戌の刻に 庭園の中の仏塔に来いと言い出す

そこで 王様に会えると言われ 驚きで言葉を失うスンニャンだった

 

※戌の刻:午後7時~9時

 

一方 皇后タナシルリは

朝に夕にと 皇太后殿への挨拶参りを欠かさない日々が続いていた

廃位もやむなしという 立場の危うさを思えば

席藁待罪(ソッコテジェ)だけで済んだことは 大いに喜ばしい

これ以上 立場が悪くならないよう 極めて低姿勢に振る舞うのだった

 

※席藁待罪(ソッコテジェ):喪服を着て藁の筵に跪き王の許しを請う行為

 

皇太后は そんなタナシルリのために 煎じ薬を用意したという

それは懐妊を促す効果があるものだと…

 

『この宮中で 世継ぎを産まずに 皇后の座を守ることは出来ません』

 

あまりの屈辱に ワナワナと震えだすタナシルリ

そこまで気遣ってくれていたとは… という嫌みも皇太后には通用しない

 

『まさか 私が皇后を憎んでいるとでも?』

 

挑発に乗ってはいけないと 必死に笑顔を作るタナシルリ

皇太后は 厳しい表情で もっと努力すべきであると言い放つ…!

皇帝タファンが 寝所に現れないのに どうやって懐妊しろというのか

 

そんな皇后に ソ尚宮が入れ知恵をする

満月の夜に 庭園の仏塔に祈りを捧げれば 子が授かるというのだ

 

懐妊を祈願するなど 焦っているようでしたくないというタナシルリ

しかし 歴代の皇后は 皆様が祈願していると 強く進言するソ尚宮

 

『今は 藁にもすがって動くべきです!』

『それでも誇りは捨てられぬ!』

 

懐妊できない方がよっぽど… と言いかけて押し黙るソ尚宮

これ以上怒らせては 皇后付き尚宮の役職を失いかねない

 

やがて戌の刻が近づき

 

ワン・ユは 鏡が擦り減るとからかわれながらも 身支度に余念がない

ムソンもシヌも そんな主君を 容赦なくからかい続けるのだった

スンニャンもまた 再会の時を待ちわびて 勝手に笑みがこぼれてしまう

 

そんな2人の想いに気づいた皇帝タファン

スンニャンは 決して陛下の意のままにはならないと言い切ったワン・ユ

しかしタファンは 必ずこの“皇帝”の意のままにしてやるとつぶやく…!

 

一方 皇后タナシルリは

ソ尚宮の忠言通り 庭園の仏塔の前で懐妊祈願の祈りを捧げていた

その光景を 遠くから冷ややかに見つめ ほくそ笑む皇太后

たとえ何万回祈ろうと その腹に子は宿らぬと…!

 

懐妊祈願する姿を 誰にも見られたくないタナシルリは

仏塔に人を近づけないようにと命じていた

なのに 背後から何者かが近づく気配がする…!

タナシルリは 慌てて祭壇の裏手に隠れた

 

ろうそくの炎の灯りに映し出されたその顔を見て 心を奪われるタナシルリ

そして 突然現れたその者は 高麗(コリョ)の廃王だと気づく

やはり気配を感じたワン・ユが 隠れているタナシルリの背後に回った…!

 

下着姿のタナシルリを まさか皇后だとは思いもしないワン・ユ

見たところ 雑用係ではないだろうが 女官なのか?と問いかける

ここは男子禁制だと 早く出て行くようにと言い捨て

立ち去ろうとするタナシルリの 腕を掴み引き止めるワン・ユ

 

思わず『無礼者!!!』と叫び ワン・ユの頬を打つタナシルリ!

この気性の荒い女人を見ていると なぜかスンニャンを思い出す

出て行かなければ 叫んで人を呼ぶと言うタナシルリ

その気の強さが懐かしく 叫ぶなら叫べと言い放つワン・ユ

 

『こんな夜中に 見知らぬ男といるお前も 当然責められることになる

時が来れば言われなくても出て行く! 何だその横柄な口の利き方は!』

 

相手の事情も聞かず いきなり頬を打つなど なんて傲慢な女官だと諫める!

 

この者が廃王なら いずれ自分が皇后だと知ることになる

その時の顔が見ものだと タナシルリは ワン・ユを睨み付け立ち去った

 

何と言われようが ここでスンニャンと待ち合わせたのだ

約束の時間が近づき 今か今かと待ちわびるワン・ユだった

 

しかしスンニャンは ワン・ユのもとへは行けなかった

突然に現れたタファンが 襲いかかって来たのだ…!!!

 

『ワン・ユのもとへ 行ってはならぬ…!』

 

必死に拒むスンニャンに 相手がワン・ユでも拒むのかと…!

自らの思いを語るタファンを振り切り スンニャンは部屋を飛び出す!!!

しかし 約束の場所に もうワン・ユの姿はなかった

 

あんなに張り切って出て行ったワン・ユが 意気消沈して戻り

シヌとムソンは かける言葉も見つからない

女の姿のスンニャンと対面した シヌの話を聞き

元気そうならそれだけで十分だと 言葉とは裏腹に寂しげなワン・ユだった

 

同じ時 丞相ヨンチョルは2人の息子を呼び出し

先帝を毒殺した時のことを語り始めた

ヨンチョルは その亡骸の指先から血が滴っているのを見て

おそらく死の直前に血書を書いたのだと推察した

 

しかし その血書は未だに見つかってはいない

そして問題なのは 血書を探す者が他にもいるということであり

その人物を把握できていないという現状である

 

そこへ 親衛隊長が 血書を探す者を知っているという人物の存在を報告する

その者に会うべく 妓楼に行く親衛隊長

しかし そこで待っていたのは ペガン将軍とタルタルであった…!

既に 2人によって会うべき者は殺され 親衛隊長も殺されてしまう

 

ペガンは 是が非でも血書を手に入れたかった

ヨンチョルを丞相の座から引き摺り下ろし 自ら権力を得るにはそれしかないと

 

やがて宴の時が迫り 皇后タナシルリは 着ていく服が決まらず激昂していた

あの無礼極まりない高麗(コリョ)の廃王に対し 威厳を示さねばならない

雑用係でも女官でもなく この国の皇后なのだと…!!!

 

廃王ワン・ユの世話係には スンニャンを差し向ける筈だったが

大明殿で働く者を異動されるのは難しいというソ尚宮

しかし すでにタナシルリの心は変わっていた 離宮には別の者を送ると

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

歌舞が催される宴の席で ヨンチョルは ワン・ゴに話しかける

この宴は ワン・ゴの歓送会も兼ねているというのだ

 

高麗(コリョ)の王権を得るため 丞相に頼ったワン・ゴである

しかし 丞相ヨンチョルは すべてを諦め穏やかに余生を過ごせと言う

ワナワナと震えだし 怒りをあらわにするワン・ゴ

しかしこの場では 抗議することも縋り付くことも出来ない…!

 

そこへ 皇帝タファンをはじめとする王族が入場する

 

皇帝付きの女官として 列の後方にはスンニャンも加わっている

スンニャンは そこで初めてワン・ユの姿を見た

 

この宴は 辺境の地で手柄を立てた者たちを慰労する宴であり

高麗(コリョ)の廃王を迎える宴でもある

皇太后に挨拶しながら ワン・ユは 何度もスンニャンの方を見た

その視線のやり取りに気づいているのは 皇帝タファンだけであった

 

すると皇太后が

 

元の王室の姫君を ワン・ユに嫁がせたいと言い出す

婚姻など… と答えるワン・ユだったが 皇太后は極めて積極的だった

 

『両国は 代々から姻戚関係なのです どうですか? 丞相』

 

それには答えず 早く宴を進めましょうというヨンチョル

さらに遅れて 皇后タナシルリが入場する

美しく着飾ったタナシルリの姿に ワン・ユは動揺する

身分を知らなかったとはいえ この国の皇后を叱り飛ばしてしまった

その動揺した表情を楽しみながら 挨拶するタナシルリ

 

戦場を駆け勇敢に戦いながら 一方ではコムンゴをたしなむというワン・ユ

是非とも コムンゴを奏でる姿を見たいという皇太后

皇后タナシルリも 是非にと演奏を望み ワン・ユは応じるしかない

 

整った精悍な顔立ちの廃王が 美しい音色を奏でる姿に

女官たちが うっとりと聴き惚れている

ほほう… という表情で聴く皇太后

そしてタナシルリもまた 恍惚とした表情で悩ましくため息をつく

 

ワン・ユは ただスンニャンのためにだけ演奏していた

まだ スンニャンが男装していた頃 コムンゴの演奏を教えたことがある

男同士なのに なぜあの時 ときめいてしまったのか… 今なら分かる

 

女官の姿のスンニャンが 片時も視線を外さずに聴いていてくれる

今はただそれだけでいいのだと ワン・ユは時を忘れて演奏する

 

その美しい音色を遮ったのは 宴の場に駆け込んできたトクマンだった…!

親衛隊長が 遺体で発見されたというのだ!

守備司令官として 真っ先に立ち上がり調査に乗り出すペガン

 

殺した遺体は 大都のはずれの高麗(コリョ)村の井戸に捨てたのだ

高麗(コリョ)村では疫病が発生しており 遺体がひとつ増えても問題ないと

それがなぜ 宮殿内の書庫で 首を吊った状態で発見されるのか…

 

一体どうして… と相談する暇もなく タンギセとタプジャヘが現れた

遺体の首には ふたつの後がくっきりと浮かんでいる

つまり 絞殺された後に吊るされたのだと推理するタンギセ

 

タルタルは 混乱を起こさないためにも 内密に調査すべきだと進言する

それを受け ペガンは 宴の席に戻り 親衛隊長の死を“自殺”だと報告した

 

皇帝への報告後 ヨンチョルが遺体を確認し 犯人を捜せと命じた

自ら親衛隊長を殺しながら その犯人を捜さねばならないペガン

なぜペガンに…! と憤るタンギセだが 兄弟は血書探しを続行することに

 

この一部始終を 物陰からヨム・ビョンスが目撃し 血書の存在を知る…!

そして 血書さえ見つけられれば出世の糸口になるとほくそ笑むのだった

 

一方 ワン・ユは 高麗(コリョ)村に来ていた

 

この国に連行された高麗(コリョ)人が 身を寄せて暮らす村である

しかし ひと足先に偵察に来ていたチョンバギが 村には入れないという

疫病が蔓延し 村は酷い有様だとの報告だが

それでもワン・ユは無視し 自ら村へ続く道を歩いて行く…!

 

主君が行くのに 側近が逃げるわけにもいかず

渋々後に続くムソンとシヌ そしてチョンバギとブルファ…!

村長マクセンは 廃王が来たと知り怒りを剥き出しにする

それを聞きつけた村人たちも 手に農具を振りかざし今にも襲いかかろうとする

 

『昨日から変な奴らばかり来る! 井戸から遺体を引き上げたり…』

 

その言葉に ハッとして振り返るワン・ユ

一度は王だった者として この村へ来るべきだといったのはワン・ゴだった

そしてワン・ゴは 親衛隊長の自害が腑に落ちないとも…

 

真夜中に ワン・ゴの部屋を訪ねるワン・ユ

あの村へ行けば 必ず訪ねて来ると確信していたのか 酒の用意がされている

そこでワン・ゴは 協力して丞相を消さないかと持ちかける

丞相さえ始末すれば 復位の道もあり得ると…!

 

王にはなれず 忠臣にもなれなかったと嘆くワン・ゴ

飼い犬のように丞相に尽くしてきた十数年の歳月

しかし末路は 用済みの者としてあっさりと捨てられる運命だったのだ

 

『なぜ親衛隊長を殺す必要が?』

『殺したのは私ではない ただ宮中に遺体を運んだだけだ』

 

ここでワン・ユは 初めて血書の存在を知る

誰であれ 丞相が先帝を殺したという証拠というべき血書を手にした者が

丞相を蹴落とし この国を我がものに出来るのだと

 

いずれにしてもワン・ゴは この国を去るしかない

この情報は せめてもの贈り物だという

 

宮中にあるはずの血書を探すには 宮中に詳しい者の協力が必要だ

ワン・ユの頭に浮かぶのは スンニャンの存在しかない

真夜中に スンニャンを呼び出すのは不可能だというシヌ

ならばこちらから行くまでと ワン・ユはひとり掖庭宮を目指す…!

 

同じ時 スンニャンは 皇帝タファンの寝所にいた

自分が寝付くまで いや 寝付いても書籍を1冊朗読して去れというタファン

そして 朗読する以外は口を利いてはならぬと!

 

やがて寝入ってしまうタファン

目覚めた時に スンニャンの姿はなかった

きっとワン・ユのもとへ行くのだと…!

タファンもまた 掖庭宮を目指す!

 

見回りの宦官の目をすり抜け 掖庭宮を目指すワン・ユ

コルタら側近を振り切って 掖庭宮の中 スンニャンを捜すタファン

 

今にもタファンに見つかりそうになったスンニャンを

物陰から誰かが引っ張り 強く引き寄せ口を塞ぐ…!!!

 

(王様…!)

(スンニャン…)

 

扉の向こうには スンニャンを呼ぶ皇帝タファンの声が響き渡る!

 

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