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星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

コルドバ便り(7) Todo es posible  なんでもあり

2008年04月03日 08時47分45秒 | Weblog
学校での授業も三週間目に入ると、いよいよ待望の過去形のスタートです。これで「現在形過度依存症候群」とお別れできる日も間近に迫って来ると思うと勉強が楽しくなってきました。

と思ったところで大きな壁がありました。「子供の頃はよく野球をやったもんだ」と「昨日午後野球をやった」とでは、同じに野球を「やった」にもかかわらず、別々の活用をしなくてはならないことが判明したのです。

人称の違い、時制の違いによって動詞の活用が変るだけじゃなくて、名詞の性別に応じて、形容詞まで性差をつけたりと、とにかくルール規則が四通八達していて、学ぶ者をがんじがらめにしなくては済まさないのがスペイン語です。

でも裏を返せば、ルールの厳格な論理的言語であるがゆえに、ルールを逸脱した例外が少ない言語かも知れません。考えてみれば、がんじがらめの規則・理屈をを理解してしまえば、理屈抜きで覚えるしかないことの多い英語よりも習得が簡単かもしれない。

と、分かったようなことを書いていますが、「規則・理屈の理解」が容易ではありません。規則の理解がそれなりのレベル(mas o menosレベル)にとどまっていても、もう少しスペイン語でのコミュニケーション能力を高められないかと模索していた中で、経験的に次のことが分かってきました。多分大きくは間違っていないんだろうと思っています。

①英語もスペイン語も元をただせばラテン語でしょ。お互いに似通った表現の言葉がmas o menos 2割くらいはあるのではないでしょうか。自分では使えないけど、人が使っていたり、テレビで使っているのを聞くと「あれっ?英語と同じじゃん!」がずいぶんとあります。

逆に言えば、なんと言ったら良いのか分からない時は、英語をスペイン語風に置き換えてみればmas o menos 2割くらいは理解してくれる可能性が高いということではないでしょうか。実は「充分」(英語でenough、sufficient)を知らなかったのでsufficienteと言ったら、「Oh, suficiente」とちゃんと通じたのです。

簡単な単語ではなく、なるべく長ったらしく難しい英語をスペイン語風に発音してみるのがポイントです。

②station, vacation, condition等々、英語の「~ション」は「~cion」と書き直して「~シオン」とスペイン語風に発音すればmas o menos 8割は理解してくれるし、多分5割くらいは正しいスペイン語になってるんだと感じます。

③最後は副詞です。長ったらしく難しい英単語を再度登場させて、終わりに「~メンテ ~mente」とやると、正解率2割、理解度mas o menos 6割くらいは達成可能です。完璧Perfect→perfectamente(完璧に)、絶対absolute→absolutamente(絶対に)てな具合ですね。

以上総合すれば、mas o menos2割程度のコミュニケーション能力が実力にプラスされるのではないかと確信しています。

若先生にバレたら顰蹙買いそうですが、mas o menosエスパニョールは「何でもあり(Todo es posible)」なんです。分かっていただけましたか? mas o menos?