星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(102) 中級スペイン語

2010年07月07日 23時17分34秒 | Weblog
昨年は生徒不足のため成立しなかった中級スペイン語講座、今年は開講されるとのことで早速申し込み、初日の授業を受けてきました。

先生はコロンビア出身のアラフォーのママさん。生徒は50歳代後半の上級実力者のオバサン、20代前半らしき初級並みのオーストラリアの娘さん、初級にやや毛の生えた程度の30代の太めの姐さん、50前後でタトゥーをもろ腕に大胆に彫り、きちんと初級クラスを終えたとは思えない、いなせな姐さん、50代後半のオヤジ(メキシコに長期ステイした実績あり、実践で身につけたスペイン語に箔をつけるための受講とのこと)と20代の息子(中級の上、上級の下といった実力。語彙は豊富)、初級クラスを受講し直したほうがよさそうな50代後半のオッサン、それに標準的な中級クラス生徒の60代の私とで、女生徒4人、男子生徒4人のクラス編成です。私の実力はクラスで3~4番目ではないかと自己評価しています。

生徒の実力レベルを見極めるために、初級クラスのおさらいのような内容の第一日目の講義でした。いなせな姐さんはアルファベットもまともに言えないようで、クラスについて行けるのか不安です。50代後半のオッサンにもやや不安は残りますが、ご両人とも不安な表情は見せず、アッケラカンとして楽しそうに受け応えしていますから、結構大胆に続けられるのかもしれません。

今日のやりとりで生徒の実力レベルを先生がどう評価して、どうのようにカリキュラムを組むのかが見ものです。来週の第二回目からの進展具合が興味津々です。

私のただ一つだけの心残りは、せっかく用意してあったスペイン語電子辞書を日本に忘れてきてしまったことです。これからは頭の中に残っている、初級クラスで身につけた語彙と活用を頼りに度胸と道連れの8週間となるのです。他人の悪口を言えたものではありません。

Pero, todo es posible. 何でもありの世界と開き直ってゆきましょう!



ケロウナ便り(101) BBQ(2)

2010年07月06日 07時32分43秒 | Weblog
お隣りのイタリアさんから貰い受けるとき「ガスボンベはほとんど空だから」と言われていたので新しいプロパンガスボンベは2本しっかりと買っておきました。

取扱説明書も何もありません。イタリアさんにしてみれば全て分かっているだろうから何の説明も要らないと思ったのでしょう。特に引継ぎもなくカルガリーに戻って行きました。その昔、サンフランシスコに住んでいた時のBBQセットはチャコール(豆炭)にパラフィンをかけて着火させ、後始末も大変だった記憶がありますが、このセットは小さなカセットボンベを交換するだけだから至って簡単です。いや、まだ確証はありませんが、そのはずです。

いずれBBQ奉行、特に火の番は私の仕事になるのは当地の法律に照らして明らかだからと、暇を見て器具本体の接合部分をじっくりと眺めてボンベ交換の仕方を勉強しました。

日本で使っていた卓上ガスコンロのガスボンベより姿形がしっかりしていて、本体との結合部分が金具でしっかりと固定されているようです。問題はこの結合部分をどうやって開閉するのかです。私は結合部分にある「金色の穴」をドライバー状の道具で開閉するものと結論づけ、うちにあるドライバーをすべて試しましたが、どうもサイズが小さすぎて合いません。BBQセットの備品としてあった道具をイタリアさんが引継ぎ忘れしたに違いなく、そのうち機会を見つけて買いに行くつもりでした。

東京からのお客さんのケアでバタバタしているうちに道具の買い出しを失念したまま、いよいよBBQ本番を迎えてしまったBBQ奉行としては、今日いっぱいは古いボンベの残りのガスで乗り越えられることを祈るような気持ちで着火させたものです。

キッチンではカミさんが思いっきり気合入れて、野菜、タラバガニ、極厚のビーフに下味の調味料を仕込み、テーブルセッティングも終了していて、あとはグリルに火をつけて奉行の仕事の成り行きに任せるばかりになっています。

グリルの点火方法はイタリアさんから教わっていますので無難にスタート。ピーマンやらアスパラガス、皮付きのコーンが順調に焼け初めて出足は絶好調です。遠来のお客さんだからと気張って買ってきた大型タラバガニの足をグリルに乗せる頃になると、あろうことか、グリルから出るガスの炎に力強さが段々なくなり、人の気持ちも全く無視して、そのうちに炎が段々小さくなり、とうとうご臨終を迎えて、うんともすんとも応えてくれなくなりました。想定内といえば想定内ですが、工具を買っておかなかった奉行としては、最大のピンチに頭の中は真っ白です。

近所の顔見知りのオッサンに工具を借りに行くか、見ず知らずの隣人に恥をしのんで頼んでボンベの交換をしてもらうかしか道は残されておりません。

焼きあがるのを家の中で待っているカミさんには、この窮状を今更言えず途方に暮れながらもう一度ボンベを手にとって、結合部分を何気なくひねってみたら・・・・、あれれ・・・結合部分に頭を突っ込んでいたボンベの本体が回りだしました。あれれ・・・???

何のことはない、グリル本体の結合部分にボンベの先をねじ込むだけなのでした。考えて見れば、当たり前といえば当たり前ですよね。物事を難しく難しく考えるインテリの弱さが出てしまったのです。物事の本質をシンプルに捉えて、シンプルに対応する。シンプル・イズ・ベストの基本の基本を思い知らされました。

これですっかり自信を取り戻したお奉行さん、あとの裁きは極めてスムーズに運んだことは言うまでもありません。 ただ、遠来のお客さんにこの醜態を目撃されてしまって、一緒に悩んでもらってしまったのだけが心残りでした。

ケロウナ便り(100) BBQ

2010年07月05日 11時50分33秒 | Weblog
5回目のケロウナ生活を迎えました。
これまでの経験が活きて、自動車保険の手続き、インターネット・ケーブルテレビの接続と極めてスムーズに完了し、到着直後にライフラインの設営完了です。

5年目の夏にして、本格的なカナダ生活の必需品が手に入ることとなりました。

カナダ生活に欠かせないものとしてBBQ(バーベキュー)セットがあることは承知のうえで、仮住まいの我が家では敢えて手を出さずに済ませてきました。

一軒家は言うに及ばず、コンドミニアムのような集合住宅でも、こちらではBBQセットが庭に、ベランダに置かれていて、使用しないときには黒いカバーがかけられているのが目に入ります。装備率ほぼ100%と言って間違いないと思われます。

BBQで調理するのは男性との法律でもあるのか、女性がBBQセットの前に立っている姿はあまり目にしたことがありません。パーティーで大勢の人が集まった時にワイワイガヤガヤやるのがBBQの定番と思っていましたが、一人で調理するときでも家の中に煙がこもることを避けるために「野外調理器」としてBBQセットを利用する等、利用範囲は広範にわたっています。

我が家でもカミさんからはかなり前から「うちでもBBQセットが欲しい!」と繰り返されていましたが、私は聞いて聞かないふりをしたのではなく、「そうそう人が集まるわけでもなく、ましてや仮住まいの身で余計な調度類は不要!」と積極的に反対論を述べ、今日までそれで済んできたのです。BBQ奉行が嫌で避けてきたわけではないのですが、カミさんの見方は「あんた、調理するのが嫌なんでしょう」の一点張り。

我が家の隣はカルガリーに住むイタリア系カナダ人夫婦。定年後に住むために買ったコンドに年に数回1~2週間滞在するのが現在のパターンです。イタリア人も家族親類付き合いが濃密で、よく近くの親戚が集まっています。ベランダには夫婦用に最も小型のBBQセットが置かれていましたが、どうやら大勢集まるときには小さすぎたとみえて、最近やや大型に買い換えたらしく、前よりも大きなカバーがかかっています。

我々の到着より2~3日遅れてカルガリーから到着したのでベランダで挨拶していたら、実はBBQセットが小さすぎたので大きいのに買い換えた、旧い小さいのを捨てるのは忍びがたく、使ってもらえたら有り難いのだがと相談されたのです。

5年前に新品で買ってあまり使用されていないことも知っているし、日伊同盟の誼であった仲でもあるので、引きとってあげることにしました。先方はわざわざ採れたての新鮮なチェリーまで添えて持ってきてくれたのには恐れ入りました。イタリア人て良い人達ですね。

本来ならば中古品として何がしかの対価を払うのが常識でしょうが、こちらの筋もたてて今回はおとなしく預かるだけにして、返礼は別に考えることにしました。

たまたまカミさんの友達が二人東京から訪問してくれていたので早速BBQ奉行としての初仕事と相成りましたが・・・・・・、ガスボンベの取り替え方が分からず大ピンチ!!

この後は次号にて!