Droid3がやってきた

今週になって急にやってきたものがいる。
その名も


Motorola Droid 3


こいつは去年期待を込めて買った Motorola Milestone 2の次世代型にあたる機種だ。


急激に、唐突にほしくなったので買ってしまった、以上！


Droid3はアメリカのVerizon Wirelessから出てるもの。
そしてVerizonは他のキャリアと通信回線の種類が異なる。
日本でいうと、AUだ。相対するのはdocomo/softbank。
本来Verizon以外では使えないのだが、このDroid3はグローバル対応。
つまり、docomo/softbankの通信回線でも使えるよう端末が独自にカスタマイスされている
いわば万能機種なのだ。・・・とはいえ日本のAUでは使えません。あしからず。

さて、Droid3はスペックはデュアルコアのCPUでGalaxy S2とほぼ同世代と考えていい。
しかもこのDroidシリーズとMilestoneシリーズで特徴的なのは
本体の背面部分をずらすと出てくるキーボードだ！タッチパネルしか使えない一般的な
Android端末とは操作感が段違いに異なる。
しかもDroid3のキーボードはMilestone2とは違い、数字キーが独立した。
つまり、数字の入力が格段に楽になったのだ。これは地味にうれしい。
端末の大きさはMilestone2より若干大きい。



他の端末と比べると次の通り。


左から順にXperia Play、Milestone2、Droid3、Glaxy S2、iPhone 3GS
自分はすっかりAndroidバンザイな人になっているので、iPhoneがちゃっちく、
特徴の薄い凡端末に感じられる。

今回はExpansysで購入。いつものCloveはイギリスなのでVerizon製品を扱っていない？
ということでnegriなど別の店とは違い若干高いが注文しやすいExpansysを利用した。

3日程度でサクッと到着。早速充電して起動。
Activationなどと出て小1時間程度悩んだが、調べてみると
SIMを抜き差ししてわざとMobile Networkの設定画面を表示して
Network ModeをGSM/UMTSに変更して初回画面をやり直すとスキップできる。
という情報を得て試してみると、なんか試す前にすでにGoogle Accountの設定が出て
Activationがスキップされてる。なんでだ？

最初の難関はクリアしたので次はb-mobileやMifiそしてdocomoのSIMを入れて設定するのだ。
音声通話のあるdocomoと違い、b-mobileとMifiは音声通話ができないので
端末側からは正しい認識がされないことが多い。それはDroid3にも当てはまった。
まず、本来あるべきAPNの設定がグレーアウトしてる。GSM/UMTSにすると表示された。
最初勘違いしていたのだが、一般的なAndroid端末でするAPNの設定は
GSMをベースにAPNの設定がされるみたいで、GSM/UMTSにしてAPNを設定して
Globalに戻せば各SIMで通信できるようになったのだ。

その前にrootを取得。
root取得方法はいくつかツールがあるらしいが、自分は次のサイトとツールで実施。

Pete's Motorola Tools

このへんは先人たちに感謝せねばなるまい。
それから次に行ったのはAPNの設定。最初は色々勘違いしていたみたいだが、いろいろなサイトで
書いてあったとおり可能性は突き詰めるべきだろう。

(1) /system/etc/apns-conf.xmlの設定
ここには世界中のありとあらゆるキャリアのAPNが定義されている。しかしながら日本のキャリアの設定は
ない。当然だ。APNが公開されているキャリアはdocomo系統しかないのだから。
ここにまずb-mobileとMifiのAPNの定義を追加。

(2) /system/etc/ppp/pppd-ril.optionsの設定
このファイル中の user と pass のところに利用したいキャリアのAPNのユーザーIDとパスワードを
書きこむ。
root explorerを使えば保存時にバックアップが自動的に作成されるが、
念のためuserとpassをコメントアウトし、新しく行追加して書きこむ。
テキストの編集もDroid3のキーボードだとめちゃくちゃ楽なのである。素晴らしい。

(3)画面のWireles ＆ networks - Mobile networksの設定
Network ModeをGSM/UMTSにして、Access point namesでb-mobileとMifi、docomoのmoperaの設定をする。
設定してしまえばNetwork ModeをGlobalに戻しても問題ない。

以上3点を実施したところ、無事つながった。
一旦全て設定したにもかかわらずb-mobileとMifiは一切つながらなかった。
docomoSIMを入れてmopera U128を設定したらあっさりとつながったので何か設定をミスしたのだろう。

b-mobileのAPNでdm.jplat.netとすべきところをdm.plat.netにしていた！！！
そりゃつながらんわ・・・。
APNを画面と、apns-conf.xmlの両方を念のため修正する。
つながったところでpppd-ril.optionsを初期状態も戻してみる。・・・うんつながる。
どうやらb-mobile/Mifi/docomoではpppd-ril.optionsは編集不要なようだ。

ブラウザを開いて何回か再読み込みをしていると読み込みを始めてWebサイトが表示された。

ここまで書いて思ったが、たぶん、softbankの方は他のブログでも書かれている通り
pppd-ril.optionsも設定しないといけないのだろう。自分の場合はdocomo系統のSIMしか持っていないので
そちらは他のブログをご覧ください。

ちなみに、b-mobileやMifiの場合はロック画面でNo Serviceと表示されてしまう。
電波の表示もダメ。このへんはまあ、他の端末でもよくあること・・・。

このDroid3、スペックの体感としてはGalaxy S2と同等が少し劣る程度。
魅力は物理キーボードと内蔵ストレージの大きさ（16GB中2GBはアプリ領域）
不評なMotoblurのホームアプリもキビキビして今のところ落ちる気配もなし。

Milestone2の時のようないざ手に入ったらスペックが残念・・・と違い
今回は満足度高し。
正式なMilestone3が出るまで待つのもいいけど、DroidシリーズのGlobal対応版は
些細な面倒事をクリアしてしまえば割とあっさり使える。
キャリアの端末を一括で購入する方など資金に余裕があって実用的でカッコいい（渋い）端末を使いたい
という方にはオススメです。