果物屋の店先には かならず傷のついたリンゴがまじっています同じ一房の葡萄のなかにも 一粒か二粒の傷んだものがかならずある人生も同じことです同じ日に同じ町で生まれてもすべて順調にいく人と 何をやってもうまくいかない人とがあるここにおさめた傷ついた果実たちを運がわるかったと言うのは 当たっていないでしょう彼女たちは より深く人生を見つめその裏側にあるものまで見てしまったのですそしてそんな詩を見る人こそほんとの友だちになれる人なのではなかろうか
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