わが身を捨てる覚悟さえあれば、
世の中のことでなにか怖ろしい
ことはあるだろうか(いや、
なにもない)。
樋口一葉、最晩年の日記「水の
うね」からの一節。
その2年前、本郷丸山福山町
(現・文京区西片)に転居し、
生活苦と戦いながらの文筆活動
のピークを迎える。
『文学界』に「大つごもり」「たけ
くらべ」を連載したのを皮切りに、
「ゆく雲」「にごりえ」「十三夜」
「わかれ道」などを次々に発表。
いずれの作品においても、独特な
文体により、同時代を生きる女性
の哀歓を切々と訴える。
24歳と8か月で死去。わずか、
14か月の作家生活であった。
世の中のことでなにか怖ろしい
ことはあるだろうか(いや、
なにもない)。
樋口一葉、最晩年の日記「水の
うね」からの一節。
その2年前、本郷丸山福山町
(現・文京区西片)に転居し、
生活苦と戦いながらの文筆活動
のピークを迎える。
『文学界』に「大つごもり」「たけ
くらべ」を連載したのを皮切りに、
「ゆく雲」「にごりえ」「十三夜」
「わかれ道」などを次々に発表。
いずれの作品においても、独特な
文体により、同時代を生きる女性
の哀歓を切々と訴える。
24歳と8か月で死去。わずか、
14か月の作家生活であった。