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★☆水の星座 の 物語☆★

日常の出来事、時々「映画鑑賞」、たまには伊勢白山道ブログについての雑感 を書いてます☆

【映画鑑賞】砂漠で サーモン・フィッシング

2012-12-26 23:06:51 | 映画
砂漠の国で鮭釣りをしたい。

そんな難題をふっかけられてしまった水産学者が奔走する姿を描き、英国でベストセラーになった小説を映画化。

ラッセ・ハルストレム監督が、少し奇妙な物語を感動ドラマに仕上げている。

出演は、ユアン・マクレガー、エミリー・ブラントら。

■ストーリー■
水産学者のジョーンズ博士のもとに、“砂漠の国イエメン”で鮭釣りがしたいと言うプロジェクトの顧問就任依頼が来た。

彼は、窓口担当の女性 ハリエットに実行は不可能と返信するが、中東情勢が悪化しているため、国家の難を救うために参加しろと圧力がかかり……。

―――――
※※以下、ネタバレあり。

どうやら、近頃の私は、ユアン・マクレガーが好きらしい(笑)

今回も、彼は佳かった(*^-^)b

イエメンで鮭釣りなんて、一見、大金持ちの気まぐれな思い付きみたいな夢想話。

(本当は、大いなる夢や展望があるらしいが…。)

その依頼を受けた水産学者のジョーンズ博士も、初めは一蹴する。

『無理・無理・無理~』(笑)

だけど、中東と英国関係の明るいニュースが緊急に必要になった政府に圧力をかけられ
嫌々応ずることに(^_^;)

しかし、始めてみると想定外のことばかり。

一部の地元住民にも誤解され、反感を持たれと…と散々な状況。

そこからは観てのお楽しみだが
まぁ、ともかく、人生は何でもやってみないと分からないよね~と言う物語。

結果は大切だけど、課程は最も重要なんだよね。

人生の諸々は、結局は思い出作りなんだもんね。うん。。とひとり納得するアチキ。

イエメンの富豪、博士、投資コンサルタントのハリエット…
三者三様、それぞれ個性的でキュートだ。

そうそう…
首相広報官と首相とのチャット?が、くすっと笑える(b^-゜)

あんなにノビノビしたコメディエンヌな彼女を観られるとは、思わなんだ。

これまで、深刻な話で重厚な作品の出演が多かったせいかな
。唸らせるねぇ。

風変わりな設定ではあるが、軽妙でテンポも良く非常に満足した作品だった。

佳かった(=^▽^=)

【映画鑑賞】007 スカイフォール

2012-12-26 22:32:14 | 映画
スパイ映画の代名詞とも言うべき『007』シリーズ50周年にして第23作目。

ダニエル・クレイグが3度目のボンド役を演じ、ハビエル・バルデムが悪役で登場。

シリーズ初となるオスカー監督 サム・メンデスが緊迫したアクションを交えながら、ジェームズ・ボンドと言うひとりの男の“死と再生”を重厚なタッチで描き出す。

■ストーリー■
全世界に散らばっている諜報員たちのリストが奪われると言う極めて危険な事態が発生。

ボンドはリストを取り返すべく追跡する過程で、味方の誤射により橋から落下し姿を消した。

更には、MI6本部が何者かによりハッキング&爆破される事件が発生し……。

―――――

※※以下、多少の(?)ネタバレ含む。

う~ん。。
主役がクレイグ氏に代わってからは、特に熱心に鑑賞している(つもり?笑)が

今回は、ちょいと雰囲気が違って…これはこれでいい(*^-^)b

いつも通り、初っぱなからハラハラ・ドキドキ。

ボンド、大丈夫か~っ。

お約束だと知ってても、物語に引き込まれ、そう感じさせられちゃうんだよね。

若い●にも、ビックリ
この世界も、世代交代なのか?笑

悪役のあの人が、執拗なまでにママを追い詰める気持ちと言うか動機付けが、少~し弱いようにも感じられたが

まぁ、それがなくては話が進まんからね。

ヨシ、としよう。

とにかく、後半の方
『ボク、ママを助けなきゃっ!』って話になっていた、と思われ。。

そう感じると、普段スタイリッシュで完璧にカッコいいポンドが

何だかちょっと愛らしく、幼く思われた。そんな彼も好き

あ、あくまでも私見(笑)

個人的心象だが、非常に理解しやすいストーリーで

難しいことを考えないで、楽しめる。

イロイロ変化もあるし、007ファンは必見であると思うよ。

って、言われなくてもファンなら観るよね。

【映画鑑賞】人生の特等席

2012-12-26 21:07:19 | 映画
クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶりに俳優として出演する感動作。

大リーグの伝説的スカウトとして野球に生涯を捧げてきた男と、いつしか疎遠になってしまった娘が、旅を通して絆を取り戻していくまでを描く。

エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイクら若手俳優と、イーストウッドが絶妙な会話を見せる。

■ストーリー■
大リーグの伝説的なスカウトのガスもいつしか歳を重ね、最近ではなぜか視界の不良に悩まされているが、そのことを認めようとしない。

弁護士をしている娘・ミッキーはガスのそのことを知らされ、彼のスカウト旅行に数日の間、同行することに決めるが……。

―――――

頑固一徹のイメージそのまんまの、じぃさん。

こだわりは、仕事のことだけ。
それ以外に気になるのは、愛娘のことだけ(b^-゜)

よるある設定。想定内のストーリーだけど
やっぱりイーストウッドは裏切らない。
飽きさせない。

歳を取ると、みんな性格が濃縮していく気がする。

そりゃあ、多少は丸くなる部分もあるが
頑固な人は、ずっと頑固だ。

視力は大切。
生活していく上で基本。

まして、スカウトマンなら尚更。

それに支障をきたすのは、まさに命取り。。

そこに、娘が絡み話は進んでいく。

意地悪な人たちは、最初から最後まで意地悪で

そこのところが、分かりやすくていい(b^-゜)笑

じいさん、素直じゃないなぁ。。なんて思うも

男親なんて、きっと似たり寄ったりで、そんなモンだよね。

不器用な愛情表現に、思わずホロリとさせられる。

暖かくて、スカッとして
小気味よい佳作だった(=^▽^=)

【映画鑑賞】その夜の侍

2012-12-17 11:27:59 | 映画
劇団『THE SHAMPOOHAT』を率いる赤堀雅秋が、自ら作・演出と主演を務めた同名作を改稿し、監督を務めて映画化した人間ドラマ。

妻をひき逃げ事故で失い、その犯人への復讐を果たそうと考えながらも、良心の呵責に苛まれる男の姿を重厚な演出で描く。

堺雅人が復讐を誓う男を、山田孝之がひき逃げの犯人を演じる。

共演は、綾野剛、谷村美月、安藤サクラ。

■ストーリー■
小さな鉄工所を経営する中年男の中村は、5年前に妻をひき逃げ事故で失っていた。

それ以来、抜け殻のようになった中村だったが、ひき逃げの犯人・木島へいつか復讐することを考えていた。

やがて時が経ち、木島は刑期を終えて出所するが、連日脅迫状が届き……。

―――――

無機質 虚無 一方通行 … を感じた。

コミュニケーションがとれない人々。

みんな自分の考えで生きているけど、人と会話することで、普通なら一端考え事は途切れ、吹っ切れる。

それが上手に出来ないくらい、心を何かが席巻しているのだ。

それは孤独感だったり、怒りや虚無感だったり。

主人公は、特に異常な状態だけど、それを取り巻く人々も然り。

ただ、場合によればある程度の時間と自らの行動と、そのレスポンスにより

止まったままの時計の秒針は動き始める。

それは幸いなことだ。

それが、本来自然だから。

主人公と相手。

あの凄まじい対決を経験することにより、必ず変化していく。

必ずしも好転するとは限らないが、停止や停滞からは脱出できる。

一筋の光。
それは、自分で獲得しなければならない。

その兆しが感じられたのが救いだった。

この作品は、どうやら極端な賛否両論らしい。

私は、少なくとも『否』とは思わない。けれど、絶賛するほどでもない。

って、どっちやねん、どないやねん(笑)

人は、もがきながらも前に進むしかない。

長い期間苦しむことも時にはあろうが、それでも生きていくとってことは、そういったことの連続で構成されているのだ…と思わせてくれた。

評価できる作品だ。

堺雅人さんのファンなら、観ておいた方がいいと思う。

【映画鑑賞】声をかくす人

2012-11-25 12:10:21 | 映画
俳優であり監督としても数々の名作を送り出してきた、ロバート・レッドフォードの5年ぶりとなる新作。

アメリカで初の死刑となった女性 メアリー・サラットの実話を基に、リンカーン大統領暗殺の裏にあった知られざる真実の物語を描き出す。

ロビン・ライトが、激動の時代を生きたメアリーを見事に体現している。

共演は、ジェームズ・マガヴォイ。

■ストーリー■
南北戦争直後のアメリカ。

リンカーン大統領が暗殺され、メアリーは殺人グループのひとりとして捕らえられる。

しかし彼女は、頑なに無罪を主張し、ほかに何も語らなかった。

その姿を見た弁護人のフレデリックは、次第に彼女が無実なのではないかと思い始める。

―――――
※※以下、ネタバレ含む。


理不尽・不条理で、腑が煮えくり返りながら鑑賞していた(笑)

裁判はいつも、時代背景に翻弄されるものだが

こんな茶番が通ってしまうことに、恐怖を感じる。

被告人は、南部出身で下宿屋の女将。

犯人グループにアジトを提供し、その犯行の詳細も認識していたと疑われている。

捏造される証拠の数々。いけしゃあしゃあと偽証する証人。

途中まで被告人の犯行を確信していた北軍の軍人だった弁護人も、自分が確認していた証拠を証人にひっくり返され

本気で被告人の無罪を確信し、奔走するが……。

彼女の犠牲の上に、その後の裁判制度は矯正されるも

あまり救われた気分にはならない。。

いつの時代にも
推定無罪は、被告人の権利であるべき。

理想論だが、そうあるべきだ。