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自宅で健康診断・がん検診…気になる費用、使い方、精度は

2021-04-02 08:30:00 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、健康診断離れが起きている。その一方、自宅でできる検査キットが好調な売れ行きだ。PCR検査や抗原・抗体検査と同様、唾液や血液などを採取し、検査機関に発送して診断する手軽さがウケているという。

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 病気の「早期発見」が根本から揺らいでいる。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンが全国の20~79歳の1万5000人を対象にした「健康診断・人間ドック、がん検診に関する意識調査」(2020年11月)によると、4月以降の「健康診断」「がん検診」を“控えたい”とした人は共に3割を超えた。最も多かった理由はコロナ感染のリスクだ。

 昨年も定期検診を取りやめた人は多かったので、2年以上も検査から遠ざかることになる。このままでは特に「早期発見」「早期治療」が重要ながんを見逃してしまう可能性がある。そこで自宅で健康状態を把握できる検査キットも試してみた。

がん・生活習慣病検査キット1万9800円
 がんと生活習慣病の郵送型検査サービス「おうちでドック(R)」。その中の「おうちでドック 男性用」(税別1万9800円)は、「がん」(前立腺がん、大腸がん、食道がん)と「生活習慣病」(動脈硬化、糖尿病、肝臓疾患、腎疾患、脂質代謝異常、痛風・尿路結石、高血圧、肥満度、栄養障害)が一度で調べられる。女性用も同額で、がんの項目が乳がん、子宮がん、大腸がん、食道がんに変わる。共に血液と尿を自宅で採取し、専門検査機関に送って病気のリスクをチェックする。医師の診断を伴うものではないため健康チェックという位置づけだが、検査精度は病院と同等という。検査キットを提供するヘルスケアベンチャーの「ハルメク・ベンチャーズ」の松尾尚英社長が言う。
 
株式会社ハルメクホールディングス(100%子会社)東京都千代田区神田神保町2-2 共同ビル神保町03-3263-9150 ventures@halmek.co.jp FAX03-3263-9151


「血液採取容器も、指先に当てると自動的に針が出てくる安全設計です。血液は2~3滴、尿は人間ドックと同じ要領で採取します。万が一失敗しても、無料で再送します。検査は自宅でトータルで30分もあれば完了し、返送してから通常2~3週間で結果が出ます。利用者は男性は40~60代の中高年層、女性は30代の子育て世代が多いです」

 人間ドックと同様に自由診療(自費)になるが、郵送キットでは珍しい多数の健康サポートも付いている。電話による医師の結果解説と看護師との健康相談チャット、がん確定者向けのセカンドオピニオンサービスだ。

「結果解説には、育休中の女医をはじめ、在宅ドクターを雇用しています。また、異常値が出た項目についてや、栄養状態など健康の日常の悩みは看護師に半年間(月5回まで)専用チャットで相談できます。『かかりつけ医以外にも相談できるのがいい』との声もいただきます。そして、がんの疑いのある人には医師紹介も行います。当社では全国3万人の医師が登録しており、受診者の地域、該当のがんの執刀数、論文数、受診しやすさから推薦します。セカンドオピニオンを受けたいという要望にもお応えしています」(松尾尚英社長)

 このような郵送検査を行う業者は、ほかに「日本医学」(郵送健診キット)や「医療法人IMSグループ」(DEMECAL血液検査キット)がある。

日本医学株式会社
大阪府貝塚市麻生中907-1
TEL:072-426-3616 / FAX:072-426-2808
医療法人IMSグループ
IMSグループ本部事務局 〒174-0051 東京都板橋区小豆沢3-3-2 TEL:03-3965-5971 FAX:03-3965-5991


■「認知症」の可能性も分かるフェリチン検査

 国内に600万人と推計される認知症患者。初期の発見を見逃さない検査も自宅でできる。

 リ・スタートの「鉄欠乏推定検査!マイクロセルフキット&アプリ」(税別1万2800円)は、標準の血液検査に含まれないフェリチン(鉄)検査に特化している。アルツハイマー型認知症につながるMCI(軽度認知障害)は鉄欠乏に関係していることが指摘されており、注目の検査キットだ。同社HPから取り寄せた検査キットに血液を1滴採取し、備え付けの遠心分離機にかける。その場で結果が出て、鉄欠乏の数値が標準値(男性20~250、女性5~120ナノグラム/ミリリットル)と比較できる。郵送の手間もいらない。結果はアプリに保存され、看護師などの医療従事者にチャットによる健康相談を受けられる。
精液採取から画像まで自宅で完結(シーム)/
精液採取で「不妊治療」の目安に
 20年の出生数は87・2万人で過去最少となる見通しだ。厚労省は不妊治療の助成金を拡充しており、22年度からは体外受精や顕微授精を保険適用にする方針。コロナ禍で、在宅による夫婦の時間が増えたことで家族計画を見直すきっかけにもなっている。

 不妊治療を検討する夫婦が手に取っているのが、スマホで精子のセルフチェックができる「Seem(シーム)」(税別3618円)だ。日本生殖医学会によれば、女性35歳以上の妊娠率は20代前半に比べて21%以下になるが、男性が原因の不妊もある。
Seem(シーム)https://seem.life/

「一般的な妊活・不妊治療では、男性が精液検査をするタイミングが遅くなりがちです。シームは、アプリと専用キットを使って精液の動画を撮るだけで、精子の濃度と運動率を確認できます。測定結果は、下回ると自然妊娠が難しいとされるWHOの下限基準値(精液1ミリリットル中、精子が1500万個以上、運動率40%以上)と比較できます」(「シーム」を提供するリクルートライフスタイルのサービス担当者)

 使い方は簡単だ。シームキットに入った精液採取用カップに精液を採取し、混ぜる。採取棒ですくって、備え付けのスマホ顕微鏡レンズに精液を付ける。ダウンロードしたシームアプリで、レンズに付けた精液を撮影すると、濃度と運動率が測定されるわけだ。

「測定結果に不安を感じた場合、医療機関を受診するきっかけにしてもらいたいです」(前出のサービス担当者)

 アマゾンや「ココカラファイン」などドラッグストアでも購入できる。

■遺伝子検査で将来的な「ハゲ」リスクを測る

 DHCが手掛ける「遺伝子検査 毛髪対策キット」(税別9200円)は、唾液でAGA(男性型脱毛症)の遺伝的リスクを分析してくれる。公式HPから購入し、採取容器に唾液を入れ、「遺伝子検査申込同意書」とともに郵送。約3~4週間後にはAGAリスクが低・中・高の3段階で示される。
 DHC https://top.dhc.co.jp/company/jp/


 ほかにも、「大正製薬」(コレステロール値など)や「GME医学検査」(性病)のような自宅でできる検査キットがある。どれも数分から数十分もあればできるものばかり。家にいながら健康管理にも気を配りたい。


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