下記は日経ウーマンオンラインからの借用(コピー)です
快活な母に異変が起き始めたのは昨年の夏のこと。長期入院で自分の内に深く潜り込んでしまった母に、意を決して父の死を伝えた日
遠く離れた実家で、父が孤独死していた――。東京でフリーランスエディターをしている如月サラさんはある日、予想もしなかった知らせを受けます。如月さんは50代独身、ひとりっ子。葬儀、実家の片付け、相続に母の遠距離介護など、ショックに立ち尽くす間もなく突如直面することになった現実をひとりで切り抜けていく日々をリアルにつづります。
入院中の母には、父の死を告げられずにいた
冬、遠く離れた故郷で父がひとりで死んでいたのが見つかって、慌てて帰省し葬儀と納骨を済ませ、大量に残っていたゴミを片付けた。葛藤の末、取り残された4匹の老猫を東京の狭い1LDKに引き取ることを決め、飛行機で連れ帰った。
まだ、金庫の中を確認したり、請求書や郵便物を見て各所に連絡をしたりという面倒な作業は山ほど残っていたが、すぐに済ませなければならないことはひとまず終わった。そのとき、心に大きく浮上してきたのが、母のことだ。
母は父が亡くなる半年前の夏に、熱中症で倒れて病院に運ばれたことをきっかけとして、レビー小体型認知症と老人性うつを発症していることが分かり、専門病院に入院していた。コロナ禍で長引く入院で誰も面会は許されず、どんどん自分の内側にこもるようになり、ものも食べず口も開かなくなっていった。
「お父様が亡くなられたことは、知らせないほうがいいでしょう」と主治医は言った。私もそう思った。アルツハイマー型ではないからか、もの忘れはほとんどなかったが、せん妄と呼ばれる妄想と、強い自責の念によるうつ状態がひどかったからだ。
快活だった80代の母が、友人の急死を境に沈みがちに
話は遡る。母(83歳)の様子がおかしいな、とはっきり思ったのは「手がしびれて震える」という電話がかかってきたときだった。夏真っ盛りを予感させる6月末のことだった。
年齢より若く見えてバリバリと元気なのが自慢だった母は、グラウンド・ゴルフが趣味で、長年、毎日のように出掛けていた。それにあまり行かなくなったと聞いたのだ。「疲れる」「気分が乗らない」と、誘いを断るようになったという。
そもそも母の気分が沈み始めたのは、近所に住む仲の良い茶飲み友達が急に亡くなったことに端を発する。穏やかで上品で物腰の柔らかい「Yのおばちゃん」は私も大好きな人で、帰省する度に母と遊びに行っていた。ある夜の風呂上がりに急に倒れ、そのまま帰らぬ人となったと聞いた。
「Yのおばちゃん」が亡くなってから目に見えるほどに落ち込んでいった母は、不安な気持ちを紛らわせるように、4人の実の姉妹たちに朝から夜まで順繰りに電話をしては長話を繰り返すようになっていった。
朝4時半の電話に、ただならぬ事態を確信
私にも母からの電話が次第に増えていき、朝も夜も関係なくかかってくるようになった。しかし、私もリモートとはいえ仕事をする身。毎回、相手をするわけにはいかない。母からの着信があっても無視することが増えていき、そのうち着信音がするだけで反射的に吐き気を催すようになった。かなりのストレスだったのだろう。
ある日、「はいはい、用がないなら切るからね」といつものように邪険に応じて電話を切ろうとしたのだが、そのときは少し様子が違う感じがした。
「手がしびれて震えるんだけど、お父さんがそんなことはないだろうと言って怒る。でもずっとしびれてる気がする。私の脳がおかしいのかも」
母親の「ガラケー」には鈴がつけられていたが、話している間中、チリチリチリチリと音を立てていた。本当に震えているのだ。私の背中にヒヤリとしたものが走った。もしかしたら、一大事になるかもしれない。そんな予感がした。
しばらくののち、決定的な電話がかかってきた。時間は朝の4時半。
「まだ私の頭がおかしくならないうちに言っておくけれど、これまでいいお母さんじゃなかったこと、ごめんね」
これはただごとではないと思った私は、急いで翌日の飛行機を予約した。緊急事態宣言こそ終わっていたものの、「東京の人間は決して他県に行くべからず」という空気が非常に強かった時期。誰ひとり告げることなく故郷へと向かった。
「私が世界中の人に迷惑をかけているみたい…」
空港から、バスとタクシーを乗り継いで実家へ。果たしてそこにいたのは、私の記憶とは全く違う母の姿だった。痩せこけて目が落ちくぼみ、辺りをうかがうようなおびえた顔つきをしたみすぼらしい老女だったのだ。このところほとんど飲むことも食べることもしていないという。
さらに、風呂にもほとんど入っていない様子で、いつ着替えをしたのかも分からず、手足の爪は伸び放題。足は棒きれのように細くなり、ほとんど歩くこともできない。これが父親の言う「僕の目から見ると何も変化がない」という母なのか……? あまりの変わりように衝撃を受ける私に、全身をブルブルと震わせながら、母はささやくように小さな声で私に言った。
「あのね、私がコロナのクラスターの中心だから、世界中の人に迷惑をかけているみたい」
やはり。母の電話の様子から、これはレビー小体型認知症ではないかと当たりをつけていた私は、小股でわずかな距離しか歩けず、妄言をひたすら繰り返すばかりの母を見て、そう確信した。
どうにかしなければと思いながらも、その日は地域包括支援センターに相談することしかできず、すぐに東京に帰らなければならなかった。しかし2日後に母は熱中症で倒れ、それをきっかけに認知症の専門医院に緊急入院することになった。「東京の人間が接触したら一切、診察をすることも入院することもできない」と言われ、私は実家に行くこともできなかった。
父の死を知らぬまま、「家族の日々」から遠ざかっていく母
それから約半年。母が不在の実家で、父はひとり死んでいった。状況が許さず、父は一度も母を見舞いに行くこともなかった。残された父のスマートフォンには、母の携帯電話に発信した履歴がいくつか残されていたが、つながった形跡はなかった。母は電話の取り方もかけ方も分からなくなり、携帯電話は病院に預けてあったからだ。
父に、体調が悪いならちゃんと病院に行くように、緊急事態だと感じたら救急車を呼ぶようにと伝えたことがあるが、「僕が入院でもしたら誰もいなくなるこの家はどうなるの? 猫の面倒は誰が見るの?」と固辞した。母が元気でいればまだ死んでいなかったのかもしれない。
暑い夏の日、不意に別々になり、一度も会話することなく彼の世に行ってしまった父のことを、母にどう伝えればいいのか私には分からなかった。
母が元気な頃から実家の庭にやってくる野良猫
もちろん私も一度も会うことができなかった。電話をかけてもオンライン面会をしても、自分の内に深く潜り込んでしまった母との意思疎通は、だんだん難しくなっていくようだった。
こんなに長い間、自宅に帰れないとは思いもしなかっただろう。10カ月の入院生活で、いつもそれなりに染めて整えられていた母の髪は真っ白く伸び放題になり、かつて快活に笑っていた顔からは表情が消えた。
なぜだか、母は入院してから一度も父のことを聞かなかった。あんなにかわいがっていた4匹の猫たちのことも聞かなかった。まるで家族で暮らした日々を忘れたかのようだった。たまに面会に行く母の姉妹たちに、「娘の頃のように、またみんなで一緒に暮らせたらいいのにね」と言ったと聞いた。そこには父の姿も私の姿もなかった。
遺影を前にした母は、かすれる声でつぶやいた
父の死後、ひとりで暮らすのは難しいだろうと判断し、実家の近くの高齢者施設を探していたところ、希望する場所に空きが出たと連絡があった。病院からも退院の許可が出た。ウイルスを持ち込む可能性が高いからと東京の人間を忌避する田舎の雰囲気の中で、施設から、移動の日のみ母との随伴が認められ、私は久しぶりに飛行機に乗った。
大雨・洪水警報が出され、激しい雨の降る中。施設に移動する前に、一度、家を見せたかった。前日に帰り、念入りに庭の草むしりをして、部屋中に掃除機をかけておいた。病院から遠回りして実家に寄り、母が1日のほとんどの時間を過ごしていた居間に手を引いていった。懐かしそうにゆっくりと辺りを見回す母に、意を決して私は伝えた。
「ママ、お父さん、死んだよ」
母は息を止めたようだった。雨の音が強くなった。遺影に手を合わせるかと聞くとうなずいたので、奥の和室に連れていった。若い笑顔の父の写真を見ると、それまでずっと黙っていた母は、かすれる声を出した。
「ごめんねえ、お父さん」
その言葉が、何に向けられたものか私には分からない。自分の不在中に死ななければならなかったことへなのか、諍(いさか)いを続けてきた年月に対してなのか、共に歩まなければならなかった運命に向かってなのか。
母が語る日はおそらく来ないだろう。でもきっと、それでいいのだろう。
居間が、長年の母のお気に入りの場所だった
如月サラ
きさらぎさら
フリーランスエディター、文筆家
下記は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です
「#パパ活初心者」「#パパ活大阪」「#パパ活JC」「#パパ活」――。
ツイッターなどのSNSで「パパ活」と検索すると、このようなハッシュタグをつけた投稿が多数見つかる。パパ活とは、パパと呼ばれる男性と食事やデートなどを行い、金銭的授与を受けることを指す。実態は必ずしもそうではないが、基本的に“性的関係を前提としない”とされている。
「#パパ活JC」の「JC」とは女子中学生を意味しており、同様に「#パパ活JK」の「JK」は女子高生を意味する。そんな若い世代がのめり込むパパ活だが、最近は脅迫や性被害につながるなど、リスクも明らかになってきた。
「パパ活」の温床はツイッターやインスタ
「#パパ活募集」「#パパ活初心者」「#p活(パパ活の略語)」などのハッシュタグがついたツイートには、多くの男性から「DM開放してください」「DMよろしくお願いします」などのリプライが寄せられている。
「パパ活」を募集している投稿の一例(筆者撮影)
パパ活募集の投稿の特徴は、詳細な情報を載せるためと、それを取り締まる警察からの検索を予防するためか、画像を使って自らのスペックや相手に求める条件などを載せていることだ。
自らの年齢や学年、身長、会える時間、場所、1時間あたりの料金などを載せるほか、「体目的、お触り、録音、録画、密室空間(車含め)、暴力行為、ドタキャン、個人情報」などの禁止事項を載せている投稿が多い。
ある女子中学生と思しきアカウントは、前述の禁止事項に続いて「上記のことが起き不安に思った場合は返金無しに打ち切らせて頂きます」と注意書きも付けている。「過去ツイとかも確認します」とあり、パパになりたい男性の過去の投稿をもとに、信頼できるかどうか確認しているようだ。
また、女子高生と思しき別のアカウントはツイッターのパパ活募集ツイートに、「本気で会う気がある方がいましたら、インスタグラムのアカウントを教えるのでそこで顔などを確認していただけたらと思います」としていた。このように複数のSNSを活用してパパを募るケースもある。
そもそも援助交際自体も、売春を手軽な印象の言葉に言い換えたものだが、パパ活となるとさらにライトな印象になる。しかも前提として性的行為はなしとなれば、お手軽なバイト気分で投稿してしまう女子中高生が出てきてしまうのは当然と言えるかもしれない。
サイポリ(警察のサイバー犯罪対策や捜査・対策組織の略称)から逃れるためにインスタグラムを利用(筆者撮影)
そして、インスタグラムでも「#パパ活募集」は行われている。「ツイッター凍結されちゃったんで、パパ活垢作りました」というただし書き付きで、ツイッターと同様条件や禁止事項などを画像で投稿している点は同じである。ツイッターやインスタグラムは匿名で複数のアカウントが作成できる。そのため、パパ活目的で使いやすいというわけだ。
しかし援助交際と違って、パパ活なら安全というわけではない。
日本郵便契約社員である20代男性が2018年2月に、東京豊島区のホテルで当時高校2年の女生徒(17歳)に現金2万円を渡し、わいせつな行為をしたとして逮捕された。男はツイッターでパパ活を募集し、連絡してきた女生徒と会ったという。
警察も「サイバー補導」で少女たちに注意喚起
性的行為がないことを前提としていたはずが、実際には児童買春や性暴力につながるケースが目立ってきているのだ。
そういった事件が続出する背景から、愛知県警少年課が2018年10月より、ツイッター上で児童買春につながりそうな書き込みに対して注意を促している。児童買春を引き起こすようなツイートには次のような文面が送られてくる。
「こちらは愛知県警少年課です。このツイートは児童買春などの被害につながるおそれがあります。また、見ず知らずの相手と会うことは、誘拐や殺人などの重大な被害に巻き込まれるおそれのある大変危険な行為です。」
愛知県警から送られてくる注意喚起のツイート(筆者撮影)
同時に愛知県警少年課は、加害者となりうる成人のツイートに対しても、書き込みの削除を促している。
また大阪府警も今年8月から、パパ活を募集している少女たちの監視を強化しており、その待ち合わせ場所に訪れた少女らを補導する「サイバー補導」を行っている。
メディアなどでパパ活が騒がれる一方で、警察もその対策を強化しているのだ。
福岡県警筑紫野署も今年、県内の男子高生(当時17歳)を補導している。2018年9月、男子高生はツイッターに「福岡 17さい ままかつしたい#ママ活」と投稿。書き込みを見つけた同署員が男子学生に連絡すると、「2時間カフェでまったり会うので7000円」と返答。彼が待ち合わせ場所に現れたところを警察は補導した。
「パパ活」「ママ活」のリスク
このように年上の女性と会って金銭的援助を受ける「ママ活」も、SNS上にあふれている。また、ママ活をしようとする女性の投稿も少なくない。
筆者が過去に取材した、ある女子大生は親しい友人数名がパパ活をしていると言っていた。「父親から祖父くらいの年齢の相手と食事をしたりLINEをするだけで、月に数万円手にしているみたい」という。しかし、彼女自身は「パパ活に興味はない」と話す。「相手がストーカー化して大学に来てしまったという怖い話を聞いて、絶対ありえないと思っている」からだ。
「体目的、お触り、録音、録画、密室空間(車含め)、暴力行為、ドタキャン、個人情報」などが禁止事項として挙げられているのは、そのような危険と隣り合わせということ。2人きりで異性と会うのだから性的被害は受けやすい状況であるし、盗撮や録音されたら脅迫やリベンジポルノ被害につながる可能性もある。
すでに述べたとおり、パパ活やママ活はサイバー補導の対象だ。同時に、身の上にさまざまな重大な危険が降りかかる可能性が高い。もし周囲にパパ活やママ活に手を出している子どもいたら、その危うさをちゃんと伝えてあげてほしい。
高橋 暁子 : ITジャーナリスト
下記の記事は週間女性プライムからの借用(コピー)です
「皇室典範では“元皇族であることを利用したビジネスを行うことができない”とは定められていないので、眞子さまと小室さんがヘンリー王子夫妻のように、元皇族という特権を利用していく可能性は大いに考えられます。
特に、アメリカには皇室がないので、日本の元皇族というお立場はセレブ同様に“地位が高い人”として認識されるでしょう」
そう話すのは、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん。
今年2月にイギリス王室から完全離脱したヘンリー王子とメーガン妃。3月上旬にアメリカで放送されたテレビ番組内でのインタビューで「英王室内で人種差別された」と暴露し、世界中を驚かせた。
悲劇の夫妻として同情を買う一方で、ふたりは元王室メンバーという立場を利用した“ロイヤルビジネス”を行っているとの指摘もある。
番組制作の契約金だけで160億円
例えば、ヘンリー王子夫妻が制作する番組をめぐり、大手動画配信サービス『ネットフリックス』は契約金だけで160億円、成功報酬を合わせると300億円を夫妻に支払う予定だと報じられたのだ。
「『ネットフリックス』が配信しているドラマ『ザ・クラウン』が人気を集めているということが影響していると考えられます。『ザ・クラウン』はエリザベス女王が結婚した'47年からの治世を描いたドラマで、すでにシーズン4まで配信されています。
“英王室モノは注目を集められる”ということが証明された中で、ヘンリー王子夫妻のように生々しい体験談を話せる経験者の存在は、非常に価値が高いと判断されたのでしょう」(多賀さん)
王室内部の出来事を暴露したことに関して、世界中からさぞ批判が起こっているかと思いきや、ふたりが住むアメリカ現地では、意外にも支持する声が多数上がっている。
メーガン妃とヘンリー王子(Instagramより)
「イギリスの世論調査会社がアメリカ人を対象に行ったアンケートでは“ヘンリー王子夫妻に共感する”と答えたのは全体の7割弱と過半数を占めたそうです。
アメリカには皇室や王室がないので、ヘンリー王子夫妻を一般的な“セレブ”と同じような感覚で受け止めている雰囲気があります。“恐れずに真実を語ったヘンリー王子夫妻を支持する”といった人々が多いのだと思います。
そのアメリカ国民の感覚は、皇族である眞子さまや、婚約内定者である小室さんに対しても同様でしょう」(アメリカの現地記者)
小室さんは今年7月末にNY州の司法試験を受験予定だが、彼の実力からすれば合格は堅いと見られている。
「試験が終了する夏から年末までに、小室さん側は金銭トラブルに関する会見などを日本で行い、秋篠宮さまが求められている“見える形”での対応に動くと思われます。
そうなれば、小室さん側は一応の誠意を見せたということで結婚関連の儀式を執り行えるでしょうし、年内から来年初めくらいまでの結婚が既定路線となります。
晴れて結婚された場合、元皇族としての品位を保つための約1億5千万円にのぼる一時金も当然、支払われることでしょう」(宮内庁関係者)
アメリカ国民はこれまでの事情を知らない
気になるのはおふたりが結婚された後の生活について。婚約延期されてからというもの、小室さんと母親の佳代さんに対する国民からの批判は根強く日本での暮らしはそうとう困難のように思える。
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんも、次のような見解を示す。
「これまでの批判的な報道によって、小室さん親子に対して悪い印象を持っている人が多い日本よりも、米国のほうが、眞子内親王殿下や小室さん親子にとって、暮らしやすいのではないでしょうか。米国民は、日本で報じられているようなことはほとんど知らないでしょうし、むしろ“天皇の親戚”だということで、高いステータスを手に入れることができるかも知れません。仕事の内容や報酬、安全面も含めた生活環境などを総合的に見ると、ご結婚後はお母様もご一緒に、米国で生活されるのが最善だと思われます」
金銭トラブルの当事者である小室圭さん母・佳代さん
前出の多賀さんも、小室さんは“眞子さまの夫”であることを利用して活躍できると説明する。
「セレブが集まるパーティーに小室さんが招かれたり、その場で事業の誘いを受けたりすれば、それは元皇族を利用したビジネスだといえるでしょう。そのほかにも、小室さんが弁護士として活動する場合は“元皇族の夫”ということで、優良な案件やクライアントを担当できると考えられます。
小室さん自身は、大学の論文でもクラウドファンディングについて研究していましたし、稼ぐ素質は十分にあるのではないでしょうか」
「眞子さまの夫」という肩書
NY州のトップ弁護士は年収1億円を超える人も少なくないという。
アメリカを拠点にすれば、ヘンリー王子夫妻ほどの莫大な収入ではないにせよ、小室さんは“眞子さまの肩書”をアピールしながら、NY州の有名弁護士として、名声とビッグマネーを手にする可能性が大いにあるのだ。
実際、小室さんは過去に“皇室利用”と疑われる行動を何度か指摘されている。
「小室さんはパラリーガル時代、仕事の会食の席に眞子さまを同席させたことがあったそうです。“皇族の彼氏”だとアピールすることで、クライアントからの信用を得ようとしたのかもしれません。
'18年7月には、留学先の『フォーダム大学』がHP上で“日本のプリンセス・マコのフィアンセであるケイ・コムロが入学へ”と記載しました。
すぐに宮内庁が“婚約者ではない”と異を唱えましたが、年間700万円の学費が返済不要となるVIP待遇を受けるため、眞子さまの名前を利用したのではないかと世間に受け止められたのです」(秋篠宮家関係者)
これまでの数々の行動から、小室さんとメーガン妃には共通点があると、前出の多賀さんは分析する。
「メーガン妃と小室さんは、お金にシビアな環境で生きてきたという境遇と“チャンスを逃さない”という姿勢が共通しています。
ふたりはロイヤルを身近にとらえる傾向があり、多くの人が“畏れ多い”と感じてしまうことについても、何の遠慮もなく実践してきました。
王室や皇室における恋愛結婚が受け入れられる世の中になった今、ロイヤルへの親しみやすさを逆手にとって、皇族を翻弄させてしまうことができるような時代になったともいえます」
小室さん母子がつかむ未来ははたして、眞子さまの幸せにつながるのだろうか─。
下記は婦人公論オンラインからの借用(コピー)です
認知症を招く原因の一つとなるのが、「脳のゴミ」といわれる不要なたんぱく質です。ゴミを溜めないためには、若々しい血管と脳の活性が鍵に。いつまでもクリアな頭でいる方法を専門医に聞きました(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/葛西由恵《インパクト》)
アルツハイマー型認知症とアミロイドβ
「あの俳優さんの名前、なんだったかしら?」「『洗剤、洗剤』と唱えて買い物に出たのに買い忘れた」など、もの忘れが多くなると、「もしかして、認知症の兆候?」と心配になる人も多いでしょう。
「年を重ねるごとにもの忘れが多くなるのは、誰にでも起こる自然な現象。頭の中にあるデータが引き出しづらくなっているだけで、データそのものがなくなっているわけではありません。きっかけやヒントがあれば思い出せます。一方、認知症は脳の神経細胞の損壊によって起こる『病的』な記憶障害です。これは記憶そのものが欠落してしまい、進行すると日常生活に支障をきたしかねません」と説明するのは、カルナ・メドサロン院長の橋弥尚孝先生です。
「認知症のタイプにはいくつかありますが、とくに女性に多いのがアルツハイマー型認知症。これは脳で作られるアミロイドβという不要なたんぱく質が、主に記憶を司る海馬から溜まり、その塊が神経細胞にまとわりついて死滅させ、情報伝達を阻害することで引き起こされます」(橋弥先生。以下同)
アミロイドβは、誰の脳の中にでも存在する物質。毎日、しっかり分解されていれば問題ないのですが、加齢によって分解機能が衰えると溜まりやすくなるのだそう。
女性ホルモンの減少が、認知症のリスクを高める要因にも
「また、アミロイドβの分解には、血糖値を安定させるホルモンのインスリンが大きく関わっています。ですから、糖尿病など血糖値が高い人は、インスリンが血糖値を下げるために使われてしまうため、アミロイドβが溜まりやすくなるのです」
さらに、女性ホルモンの減少も認知症のリスクを高める要因になるそう。
「女性ホルモンのエストロゲンは、脳血管を拡張する作用があり、記憶改善に働くホルモンです。そのエストロゲンが減少すると、アミロイドβの蓄積が促進されることがわかっています」
とはいえ、すぐさま認知症を発症するというわけではありません。
「認知症は65歳ごろから発症率が上がります。これはアミロイドβが10~20年という長い時間をかけてゆっくりと溜まっていくから。認知症のリスクを回避するためにも、40~50代からアミロイドβを溜めない生活習慣を心がけましょう」
認知症で表れる症状チェックリスト
3つ以上該当する場合は、一度、専門医に相談しましょう
□ もの忘れが増えたと自覚するようになった
□ 同じ話を何度も繰り返す、と家族から指摘される
□ ものが片付けられず、以前より部屋が散らかっている
□ 服装が適当になり、きちんと着こなすことができなくなった
□ 長い話を聞いているうちに、途中で理解できなくなる
□ あまり外出せず、人と会話をすることが減った
□ 些細なことですぐに怒るようになった
【認知症予防のポイント】
抗酸化食品を摂り、血管や脳の老化予防を
血管を若々しく保ち、スムーズな血液循環を維持することも認知症予防のポイントだと、橋弥先生は話します。
「まずは、血液の流れを滞らせる高血圧や糖尿病といった生活習慣病を防ぐことが大切です。生活習慣病の予防は、アルツハイマー型のほか、次に多い脳血管性認知症などのリスクも減らすことがわかっています」
すべての写真を見る
加えて、血管や脳の老化を防ぐために、積極的に抗酸化作用のある食品を摂取して、とアドバイス。
「ビタミンA、C、Eに、ブルーベリーやワインに含まれるポリフェノール、青魚に含まれるEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸には、抗酸化作用があり、認知症のリスクを抑制します」
そのほか、きのこ類に含まれる天然のアミノ酸「エルゴチオネイン」にも抗酸化作用があるそう。
「エルゴチオネインには、ビタミンEの約7000倍ともいわれる高い抗酸化作用があるのが特徴。体内に取り込みやすく、脳にも行き届きやすい性質があります。脳の神経細胞が損壊したときに摂取すると、保護作用や新生作用が期待できるという報告もあるほど」
抗酸化食品で老化のもととなる「体の錆び」をくいとめることが、脳の健康を保つにも有効です。次ページからは、認知症を予防する生活習慣を詳しく紹介しましょう。
【認知症予防のポイント】
抗酸化力のある緑黄色野菜、きのこ類、青魚を摂取
すべての写真を見る
「トマトやホウレンソウ、ブロッコリーなど色の濃い緑黄色野菜や、ニンニク、ニラ、ネギなどの香りの強い野菜には、抗酸化作用のある栄養素が豊富に含まれています。毎日の食事で意識して摂りましょう。また、エルゴチオネインは、まいたけ、しいたけ、エリンギといったきのこ類に幅広く含まれています」(橋弥先生。以下同)
魚料理なら、アジやサバ、サンマやマグロなどの青魚をチョイスしましょう。
「青魚に含まれるEPAやDHAは、血栓を防ぐと同時に、神経細胞のつながりを促進し、アミロイドβの蓄積を抑制します。週に2回青魚を食べたら、アルツハイマーになる確率が41%減ったというデータもあります」【認知症予防のポイント】
睡眠、軽い運動、脳トレ…プラスαの生活習慣
(1) 良質な睡眠を確保して
「眠っているときは新陳代謝が活発に行われ、細胞が新しく生まれ変わります。すると溜まりかけていたアミロイドβの分解も促進されるので、良質な睡眠は必須です」
睡眠不足や浅い眠りは、睡眠の質を悪くし、アミロイドβが溜まりやすくなるということ。「睡眠時間は5時間以上とるよう心がけましょう。また、アルコールは眠りを浅くするので、寝酒は1杯にとどめて」
すべての写真を見る
(2) 有酸素運動で生活習慣病を予防
血流を促進する点から見ても、肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病予防の観点からも、適度な運動は必要です。
「認知症のリスクを下げる習慣として、WHO(世界保健機関)でも運動を強く推奨しています。1日20分程度、合計して週に150分程度の運動を行うことを心がけましょう。ウォーキングや自転車などの有酸素運動がおすすめ。血行を促し、脳も活性化させます」
(3) 手先を動かして脳に刺激を
「手先を使うことは、脳を活性化させ、認知症予防につながります。おすすめは調理。手先を使ううえに、段取りを考えながら作業することが、いい脳トレになります」
とはいえ、慣れたメニューばかりではマンネリに。できるだけ新しいメニューに挑戦しましょう。「そのほか、手芸なども脳の活性化にはよいと思います」
イラスト: 小林マキ
取材・文・構成:葛西由恵(インパクト)
出典=『婦人公論』2021年5月25日号
橋弥尚孝
カルナ・メドサロン院長、医学博士
大阪大学医学部医学科卒業後、同大学医学部附属病院医員などを経て、2011年より現職。