幸福実現党
江夏正敏の闘魂メルマガ vol.221
2025年4月15日発行
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江夏正敏 幸福実現党 幹事長のオフィシャルブログ
http://enatsu-masatoshi.com/
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1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「介護の未来―幸福な時代の到来へ」
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2025年4月5日に、に幸福介護ネットワークの長谷川佳和代表と「介護保険の現状と未来社会について」と題して公開収録を行いました。介護は切実であり、関心の高いテーマです。
今回のメルマガは、大川隆法党総裁の介護系の発信をベースに、長谷川代表の知見を加味して、幸福実現党の介護政策の方向性を述べました。皆様のご参考になれば幸いです。
●2000年介護保険がはじまる直前の大川隆法党総裁の発信。
介護保険は2000年に始まりました。その直前の1999年12月に大川隆法党総裁は「宗教の新しい風」と題して、介護について言及されました。まずは抜粋でその概要をご覧ください。
「これからの少子化、高齢化をどのように考えるのか。その対策として、老人介護制度の整備が必要であると考えられ、介護サービスについて、さまざまな検討が行われています」
「社会全体で老人介護の問題に取り組むことはよいことであり、一つの知恵の表れでもあると思います。」
「高齢人口を支えるために、人口を増加させるという方法があります。そこで、教育環境や住環境など、いろいろな環境を改良して、人口が増える政策をとるのが、政治として取るべき方法の一つであると思います」
「しかし、これはなかなか難しい面があるでしょう」
「国や都道府県が面倒を見ることができないというのは、一見、非常に不幸なことのようにも見えますが、逆に、それぞれの家族のなかに自衛手段が働いていくため、家族のきずなというものが深くなっていく。すなわち、子供が親を養わなければならない時代が、もう一度、到来するのです」
「子供に責任を与える以上、今度は親としても、しっかりとした養育、教育が必要になってくるのです」
「場当たり的なことだけではなく、二十年、三十年かけた、家族の人生計画のようなものが必要になってきます」
「新しい家族観、家庭観をつくっていく必要があります」
(『奇跡の法』)
つまり、「少子高齢化社会の到来、介護が問題になっていますが、なかなか解決は難しいでしょう。
国や地方自治体で支えられなくなるので、“家族のきずな”が大切になり、家庭にその役割が戻ってくるでしょう」と述べられたのです。
●政府が老後の面倒を見るのは限界が来る。
マスコミでは「政府がもっと国民の老後の面倒を見ろ」という論調が主流だと思います。しかし、政府が老後の面倒を見ることは、いずれ限界が来ます。大川隆法党総裁の発信はどうでしょうか。
「外部の人に介護を頼むとしたら、経済的にかなり高い出費が生じるので、自分の収入よりも、介護のために払うお金のほうが多くなってきたら、それができなくなります。それで、勢い、国家や地方公共団体等に対して、『面倒を見ろ』という言い方をするのですが、国や地方の財政は赤字であり、今、もう限界が来つつあることは事実です。そういう意味での“システム異常”が起きています。これから気を付けなければならないのは、『昔の姥捨て山型の老人遺棄や虐待などが起きてくる』ということです。また、恐らくは『介護を受けている人の自殺が増えてきやすい』と言えます」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
「政府の補助があって、いろいろな社会福祉が充実したり、老人介護がよくなったり、あるいは、ワーキングプアの人たちが助かったりすること自体は悪いことではありませんが、おそらく、根本的な解決にはなりません。やはり、自立して、自分で稼げたり、自営できたりする人を多くつくっていかないと、国としては衰退していきます」(『経営成功の原点としての松下幸之助の発想』)
「家族も見ないような人の面倒を『すべて国が見る』というようなことは、やはり、基本的には難しいのではないでしょうか」(『大川隆法政策問答』)
「今のままでは、やはり、国の財政が破綻して、絶対に老人の面倒を見られなくなります。もうわかっています。したがって、もう、国や地方公共団体にはあまり頼らない方がよいのです」(『伝道の法』)
「“人工国家”みたいな完璧なシステムで、老後の面倒を見てくれる」というのは、理想のように見えるけど、それが完成したときには、もう終わりだと思うよ。実際は終わりだと思う。人間は、“養殖池の魚”じゃないんでね。やはり、各自リスクを背負いながら、生きているものなんですよ。(『石田梅岩の庶民繁栄術』)
このように、政府丸抱えで国民の老後、介護の面倒を見るということは、限界が来るのです。過去のイギリスで、政府丸抱えの「ゆりかごから墓場まで」という社会主義の政策は大失敗し、国が滅ぶ直前まで行きました。
サッチャー氏が登場して、真逆の政策を実行し、イギリスは復活しました。日本は根本的な発想の転換をしなければいけない時期に来ているのです。
○解決法(1)生涯現役社会。
介護の解決策として、「生涯現役社会」の実現が最重要です。
平均寿命が延びた現代日本おいて、自助によって健康寿命を延ばし、死の直前まで“生きがい”を持ち、ハツラツとした人生を送ることで、本人も幸福、家族も幸福、国も幸福になります。
大川隆法党総裁の発信を見ましょう。
「老後の面倒を見てもらう側としては、体を鍛え、頭を鍛え、食生活等についての研究も怠らず、なるべく“独立自尊”の気持ちを持ち、自分のことは自分でやれるようにしていこうという気持ちを、十年、二十年と持ち続けていくと、次第にそのようになってくるだろうと思います」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
「この国の社会問題は、人口構成の高齢化と若年層の税負担の増加。そして、高度福祉社会となり、社会の活力が失われていくことだろう。『生涯現役』こそがその答えである。個人も国家も発展繁栄していく道である」「ある種の試算によると、国民がボケる年齢を一年先延ばしにできれば、年間で一千五百億円ほどの国家予算が浮くそうです」「みなさんが、生涯現役を貫き、ピンピンコロリ(元気に長生きをし、病気をせず、コロリと逝くこと)を実践して下されば、現在、予測されているような将来の財政赤字は、ほとんどなくなるのです」(『生涯現役人生』)
「みなさん、生涯現役で、ピンピンしていて働けるようになろうではありませんか。平均寿命が八十歳や九十歳近くまで来ている国では、六十歳ぐらいで、仕事を辞めるわけにはいきません。四十歳の時、五十歳の時、六十歳の時というように、十年おきぐらいに、それぞれ発心して、知的な学習や体力づくりに励めば、次の十年間が約束されます。これを心がけて努力していください。とにかく今は、「日本人、目覚めよ。心を入れ替えて、総決起せよ」という時期が来たのです」(『伝道の法』)
長寿になり、人生が長くなりました。私たちの生き方の発想を変えていかねばなりません。例えば、定年を延ばし、75歳ぐらいまで、各人が生きる目的と使命を果たすような社会にしていきたいものです。
○解決法(2)家族のきずな―愛の実践場。
国や地方自治体に限界が来るのは先述した通りです。その揺り戻しとして、家族・家庭の価値が見直される時期が来るでしょう。
もし、国が破綻したら、政治に期待などできません。必然的にそうなってくるのです。その結果、実は幸せな時代が来る可能性があるのです。
では、大川隆法党総裁の発信を見ていきましょう。
「渡部昇一氏は生前、『保険とか年金とか、今、いろいろ騒ぐけれども、そんなものが何にもなかった戦前であっても、別に老後は困りはしなかった』というようなことを言っていました。戦前、老後に困らなかった理由は何かと言うと、『家族制度がしっかりしていた』ということです。順繰り、順番に老人の面倒を見るようになっていたのです」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
「家族というのは、基本的には、最終的なセーフティネットだと思うのです」(『大川隆法政策問答』)
「結婚制度自体は、社会福祉制度になっているのです。これは、ある意味では、夫婦、あるいは親子等で老後の面倒を見ようとするシステムであり、そのための家族制度であったわけです。配偶者と言っても、普通はだいたい、毎日毎日顔を合わせて、何十年も一緒に生きていくなどということは難しいことです。それを、みな我慢していたということは、家族を社会福祉制度として理解していたからなのです」(『大川隆法政策問答』)
「家族に病人が出たという厳しい環境のなかで、いかに朗らかに、いかに明るく、いかに希望に燃えて生きていけるかが、本人の魂を光らせるための試練になっているのです。あらゆる苦しみや悲しみを、魂を光らせるためのヤスリだと思ったときには、どんな苦しみや悲しみにも耐えていけます。むしろ、そうした悲しみの時こそ、宗教的な飛躍というものが訪れてくることがあります」(『心と体のほんとうの関係』)
「介護をしている家族の方には、何らかのお返しの義務のようなものがあるかもしれませんし、『やがては自分も介護される日々が来る』ということかもしれません。それも愛の実践です。耐えることも愛の実践なのです。(介護対象者の方の)お迎えの日は決まっているでしょうから、おそらく、『そのときまでは、一生懸命、愛の実践行為をせよ』と、あなたがたを鍛える場が与えられているのだろういと思います」(『心と体のほんとうの関係』)
「家族に病人が出たときには、『与える愛、尽くす愛、奉仕とは何か』ということを考えさせられもするのですから、これは、まさに、他人に対する献身の心を学ぶ機会ではないかと思います。愛と言うものは、その基礎に、『忍耐と寛容』を伴っているものなのです。調子のよいときにだけ相手を愛すること、たとえば、夫の調子がよいときにだけ夫を愛したり、妻が美しいときにだけ妻を愛したりするのは簡単ですが、夫が仕事で失敗したり、妻の美貌が衰えてきたりしたときに、なおも愛するということは、なかなか難しいことでしょう。しかし、それでも愛していこうとする、その忍耐と寛容の心が、やはり、愛というものを裏打ちするものだと思うのです。すべての運命を恨むことなく、すべてを自分の魂の糧として選び取っていくなかに、真なる幸福というものは光ってくるのです」 (『心と体のほんとうの関係』)
人間はこの地上に目的と使命を持って生まれてきています。目的とは魂修行をすることであり、使命とはユートピア建設です。神仏はそのユートピア建設の基地として家族・家庭に期待しているようです。
家族の誰かに介護が必要になることは、とても大変なことですが、そこに何らかの意味があり、愛の修行をされている方が多いようです。
国や地方自治体に期待できなくなる時代は、神仏が想定している形に戻ることなのかもしれません。であるならば、この時代の揺り戻しは、実は幸福なことのはずです。
そして、家族を大切にすることを真正面から言えるのは、宗教政党だからこそだと思っています。
○解決法(3)地域やコミュニティ。
さらに、家族だけではなく、地域やコミュニティで友達をつくり、人間関係を豊かにすることが大切です。大川隆法党総裁はどう述べているのでしょうか。
「最後には人間として相互の助け合いの部分が残るのではないかと思うので、若いうちから、よき人間関係をつくっていく努力をしておくことが大事です。徳を積みながら、周りの人との関係を良好にするように、若いうちから戦略的に努力していった方が良いのです」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
「家族で助けが得られない人は、法友(友だち)をつくることです。『信仰を共にする仲間に助けてもらう』といった、助け合う関係をつくっていくことが良いと思います」(『大川隆法政策問答』)
「もう少し、助け合う社会をつくる必要があるのです。宗教心を高め、人と人との触れ合いをもう少し大事にしていくことが必要なのではないかと思います」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
人間はこの地上で、一人で修行をしていません。多くの人間関係の中で、愛とか勇気とか正義とか優しさなどを学んでいます。人との“温もり”や“触れ合い” は修行に欠かせません。
他人がいなければ、愛し合うということが難しくなります。地域の人や、様々なコミュニティの人とつながりがあることが、老後の安心になります。孤独の人をできるだけ無くしていきたいものです。
ちなみに、宗教は老後の生きがいには最適です。さらにあの世への旅立ちの準備もできるので、宗教が広がっていくことを期待したいと思います。
●介護職の使命―介護は菩薩行。
国や地方自治体が面倒を見るべき、身寄りのない人たちがいます。ですので、介護という職業はあってしかるべきです。
大川隆法党総裁は介護職について、どのような発信をしているのでしょうか。
「介護という行為が大変であることは分かっていますが、どうか、『介護は菩薩の原点である』ということを忘れないでいただきたいと思います」(『アユハ2004年6月号』)
「介護ビジネス関係の方々も、いろいろな家庭に関わっていくので、その折々に彼らに必要なことを考えてあげて、相手の知らないうちに正しい方向に導く、あるいは幸福な方向に導くということは、志さえ持っていればできるでしょう。ある方が介護サービスなどをされることによって、家族の中が光に満ちて来て好転していく、家族が幸福になっていくということはありうることだと思います。その志は成功すると思うし、成功の実績を見せることで、業界にいる他の方々も、『そういうふうにするといいね』『そうしたら聖なる仕事になってくるね』ということが分かってくるはずです。
もともと、介護は菩薩をもとにした仕事だと思いますこれでも、その中に魂を込めることが大事です。『関係のある人たちが、みんな幸福になっていきますように』という気持ちをいつも持っていることが必要です」「介護ビジネスに聖なる光を灯していくことは、非常に大きな仕事です。これから何十年かは、まだまだ増えていく仕事でしょうから、重要だと思います」「新しい“介護ソフト”をつくっていくことが大事です。唯物論的な介護だけでは十分ではないと思います。中略
人類の中には一定数、障碍を持たれる方や介護が必要になる方がいらっしゃいます。健常者に「五体満足であり、健康であることが有難いことである」と知ってもらう意図もあるようです。
であるならば、障碍者や要介護の人たちをお世話する方は、愛の体現者であり、菩薩行を実践されている方です。
介護を通して、どのような人にも分りやすく「愛とは何か」を伝えることができます。神仏は、どんな人でも愛しておられる慈悲の方です。
その神仏の想いの一端を担っている介護職の方は、尊い仕事をされていると思います。ですから、介護は菩薩行なのだと言われているのでしょう。
●子供が親の面倒を見なくなる相続税の遺留分制度。
制度の問題として相続税の遺留分制度があります。これによって、子供が親の面倒を見なくなってきました。
その趣旨を『幸福実現党宣言』から見てみましょう。
「日本人があまり親孝行をしなくなった理由として、この相続税の部分がかなり大きいと思います。 また、渡部昇一氏がよく言っているように、遺留分制度の問題もあります。民法には遺留分について規定があり、相続財産は子供に平等に分配されることになっているのですが、これも、やはり親孝行をしなくなった理由なのです。遺留分においては、相続人が配偶者と子供三人の場合、まず配偶者の遺留分があって、そのあと、子供の遺留分は三分の一ずつ分割されます。このように小さくなっていったら、要するに、どの子供にも、『親を養うほどの責任がない』ということになってくるのです」「民法とも絡みますが、ここのところも検討の余地はあるでしょう」「例えば『親の老後の面倒を見ると宣言している子供には、全財産を譲ってもかまわない』ということであってもよいと私は考えます」(『幸福実現党宣言』)
「戦後の民法改正あたりから家族の解体はかなり進んでいます。(戦前の長男が家を継ぐ家督相続性度と違って)連帯責任は無責任のような面があって、全員に責任があるように言っても、結局は誰も責任を取らないということもあります」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
●介護保険の特徴。
ここで、介護保険を見ていきます。そもそも介護保険は、ある年齢になったら強制加入させられ、さらに当初から税金が投入されている社会主義の発想から来ている制度です。
冒頭で大川隆法党総裁が言及していますように、いずれ限界がきます。介護保険が2000年に見切り発車したとき、制度的にいつかは潰れるとも言われていました。
ただ、医療保険や年金保険に比べて、介護保険では、所得再分配の要素は小さく、サービスを受ける人が対価を支払う仕組みがあることはあります。
また、一部に市場メカニズムは入っており、民間活力を利用した仕組みにもなっています。つまり、自由主義的なやり方が入る余地があるのです。
●混合介護の可能性。
介護保険を良くするための一つの方法は、混合介護をもっと推し進めることです。
「混合介護」とは、介護保険が適用される「介護保険サービス」と、介護保険が適用されない「介護保険外サービス」を合わせた介護サービスのことです。
メリットして、(1)要介護者の生活の質を上げられます。(2)同居家族の負担が軽減されます。(3)介護サービス事業者は収益を上げられ、介護職員の待遇改善にもつながります。
しかし、実際ニーズがあるのですが、なかなか議論が進んでいません。謎の規制が多すぎて使い勝手が悪いからです。
●混合介護から自由化、そして民間へ。
この混合介護を推し進め、社会主義的な制度から、自由主義的な制度の割合を増やしていくことが可能です。いずれは、もっと自由化して、民間の介護保険会社で成り立つようにすることが望ましいです。
民間には、要介護者のニーズに合ったサービスを提供しつつ、上手にマネジメントをして採算を取っていくことを期待したいところです。
●介護職のプロ化―夢のある報酬へ。
一方、「介護職の報酬が安い」と問題になっています。介護の仕事に実力の差があるにもかかわらず、報酬が一緒と言うのはおかしいですね。
例えば、要介護者に寄り添い、生きがいを与えられる介護職は、現在でも人気があるようです。「あの人にケアマネをしてほしい」と指名される人もいると聞いています。
そのような人は、人間が何のために生きているのかを知りつつ、寄り添っていける人のようです。つまり、宗教的素養があることが大切と言われています。
前出の長谷川代表は「ケアマネは保険を適用するだけの保険屋ではなく、要介護者に寄り添いながら、死ぬまで生きがいを与えられることが重要である」と力説されていました。
そして、「そのような人が介護のプロになって欲しい」「そのような介護のプロは、1000万円ぐらい報酬が得られるようになる」とのこと。自由主義的な制度にすれば可能です。
●介護士だけ置くのは共産主義。
このように、介護制度に自由主義の発想を入れることが重要です。現行の介護制度の奥にある問題を大川隆法党総裁が指摘しています。
「『介護士だけをとにかく置いておけば良いのだ』というように考えるのは、共産主義の考え方に近いのです。共産主義は、基本的に共働きの考え方なのです。子供を産むことは産むのですが、子供は国家のものだと考えて、全部の子供を国家がどこかに預かるので、『両親とも、それぞれ働け』というような感じなので、子供は国家の所有物のようなものなのです」「親が子育てに手をかけないと、子供はなかなか親の面倒を見る気にはなれません。『親に迷惑をかけた、ずいぶんお世話になった、と思えばこそ、親の老後の面倒を見ようか』と思うこともあるのです」(『病を乗り切るミラクルパワー』)
●幸福な時代の到来へ。
介護保険の現状について、大川隆法党総裁の発信をベースに様々に見てきました。
最後に、まとめをご覧いただき、幸福な時代の到来を夢見つつ終わりたいと思います。
「国が本当の面倒をみるべきは、やはり、身寄りのない人たちであり、それも自己責任ではなく、そうなったような人たちです。例えば、事故や災害で身寄りを亡くした人たちは、何とかしなければならないとは思います。しかし、意図的に老後の備えをしなかったような人までが、全面的に国家の支援を受けると言うのは、やはり度が過ぎているのではないでしょうか」(『大川隆法政策問答』)
「老人介護の問題に関しても、公費で賄う制度がいろいろとつくられていますが、原点に帰って考えれば、いまよりずっと貧しかった戦前であっても、飢え死にする老人はほとんどいなかったのです。それは、年老いた親の面倒を子供が見たからです。単にそれだけのことです。ところが、公的な援助システムがあると、『国家が面倒を見てくれる』と思って、個人は備えをしなくなります。その結果、社会の連帯や、親子、兄弟の助け合いなどが希薄になっていきます。公的な援助や保護が薄れていくことは、一見、悪いことのようにも思えますが、その分、個人が努力し、心を引き締めて頑張るべきなのです。国家の制度的保障が少なくなればなるほど、個人として未来への備えをしていくことが大切です。それは、ある意味において、幸福な時代の到来でもあるのです」(『奇跡の法』)
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2、編集後記
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介護の政策を考える上で、絶対必要なのが宗教であることを確信しました。
人間の生きる意味から考えなければ、答えが出ないのです。
宗教政党である幸福実現党のみが、正しく、愛のある介護の在り方を提言できます。
早く宗教の壁を突破したいと思います。
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◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。
現在、幸福実現党・幹事長。
http://enatsu-masatoshi.com/profile
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◆ 発行元 ◆
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