「政府はAI開発を優先せよ」 トランプ氏、中国にらみ大統領令
© Mandel NGAN / AFP ドナルド・トランプ米大統領。ホワイトハウスで(2019年2月11日撮影)。
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、連邦政府に人工知能(AI)の研究開発の優先度を高めるよう求める大統領令に署名した。AI分野の中国との覇権争いがさらに激化するとみられている。
署名した「米国AIイニシアチブ(American AI Initiative)」という大統領令では、米国のAIのイノベーションを後押ししていくため「連邦政府のリソースを最大限につぎ込む」よう求めている。
ホワイトハウス(White House)は声明で「米国はAIの開発にいち早く取り組み、世界をリードしてきた国として、途方もなく大きな利益を得てきた」とした上で、「AI分野では世界的にイノベーションのペースが上がっており、米国は今の地位にあぐらをかいていてはならない」と戒めた。
ただ、大統領令では、具体的な資金拠出や、AIの導入に関する詳細な戦略などには触れていない。
米国ではAIに関して、広範な国家戦略の下、投資を加速させる中国に重要な分野で追い抜かれるのではないかとの懸念が強まっている。
【翻訳編集】AFPBB News
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